はじめに
Unity 2022 LTS以降へプロジェクトをアップデートした瞬間、
「今まで普通に使えていたアセットがエラーだらけになる」
「マテリアルが全部ピンクになった」
「最悪、プロジェクト自体が起動しない」
……こんな状況に直面した経験はありませんか?
特にUnity 2021以前で作ったプロジェクトほど、
Asset Storeの古いアセットが原因でトラブルが一気に噴き出しやすくなります。
しかも厄介なのが、
「少し直せば使えるアセット」と「時間をかけても報われないアセット」が混在していることです。
やみくもにエラーを潰していると、
気づけば何時間も修正作業に溶かしてしまい、
「これ、最初から代替アセットに変えたほうが早かったのでは…?」
と後悔することも少なくありません。
そこでこの記事では、
Unity 2022(LTS含む)で古いアセットが使えなくなる本当の原因を整理したうえで、
- エラー内容から原因を見分ける方法
- 修正すべきか/代替に切り替えるべきかの判断基準
- 実務的に失敗しにくい現実的な対処パターン
を体系的に解説していきます。
「とりあえず直す」でも「全部捨てる」でもなく、
時間とリスクを最小限にするための考え方を知りたい方は、ぜひこのまま読み進めてみてください🙂
結論
先に結論からお伝えすると、
Unity 2022以降で使えなくなる古いアセットは、すべて同じ扱いをする必要はありません。
実務的には、古いアセットは次の2種類に分かれます。
- 少しの修正で、そのまま使い続けられるアセット
- 修正コストが高く、早めに代替へ切り替えたほうが良いアセット
Unity 2022でトラブルが起きる主な原因は、
API変更・Render Pipeline・Input System・パッケージ依存関係のいずれかです。
つまり、
「どこが原因で壊れているのか」を切り分けられれば、取るべき行動は自然と決まります。
例えば、
- APIの書き換えだけで済む → 修正して使う
- URP変換で問題なく動く → そのまま継続
- UnityScriptやレガシー構成が絡む → 深追いせず代替を検討
この判断ができないまま修正を始めてしまうと、
時間だけを消費して、結局アセットを捨てることになりがちです。
本記事では、
「直す/捨てる」を感覚ではなく、根拠を持って判断するための基準を、
エラー例・実例ベースで順番に解説していきます。

「Unity 2022への移行で、これ以上ハマりたくない…」という方は、
次の章から原因別にチェックしていきましょう✨
古いアセットがUnity 2022以降で使えなくなる主な原因
Unity 2022でアセットが壊れると、
「このアセットが悪いのかな?」と思いがちですが、
実際にはUnity側の仕様変更が原因になっているケースがほとんどです。
ここでは、実際にトラブルになりやすい原因を順番に整理します。
自分のプロジェクトがどれに当てはまりそうか、確認しながら読んでみてください🙂
API変更・廃止によるスクリプトエラー(Primary)
Unityはメジャーバージョンアップのたびに、
古いAPIを非推奨(obsolete)にしたり、完全に削除したりします。
その結果、古いアセットを読み込むと、
error CS0619: ○○ is obsoleteerror CS0117: ○○ does not contain a definition
といったスクリプトエラーが発生します。
このタイプは比較的マシなケースで、
APIの置き換えだけで動くことも多いです。
ただし、エラーの数が多い場合や、
アセット全体が古い設計に依存している場合は、
後半で解説する「代替判断」が重要になります。
レガシー機能のサポート終了(Standard Assets / UnityScript)(Primary)
Unity 2022でほぼ確実に詰む原因が、
レガシー機能への依存です。
- Standard Assets を内部で参照している
- UnityScript(.js)が含まれている
これらはすでに公式サポートが完全終了しており、
「一部修正」では済まないケースが大半です。
特にUnityScriptは、
C#へ自動変換できるようなレベルではないため、
実務的には代替アセットへ切り替える判断が現実的になります。
Render Pipelineの不一致(Built-in / URP / HDRP)(Primary)
Unity 2022以降で非常に多いのが、
Render Pipelineの違いによる見た目崩れです。
URPプロジェクトに、
Built-in Render Pipeline前提の古いアセットを入れると、
- マテリアルがピンク色になる
- エフェクトが表示されない
といった現象が発生します。
この原因と仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。
シンプルなマテリアルであれば、
Unity標準の変換ツールで対応できることもありますが、
カスタムシェーダーが多いアセットは要注意です。
パッケージ依存関係の破綻(Safe Mode問題)(Primary)
Unity 2022では、
Package Manager周りの仕様もかなり変わっています。
古いアセットが、
- 特定バージョンのShader Graph
- 旧Input System
などに依存していると、
Unity起動時にSafe Modeへ強制移行することがあります。
この場合、
「アセットを消したら直った」という表面的な解決だけでなく、
依存関係そのものを見直す必要があります。

次の章では、
これらの原因が実際にどんなエラーとして現れるのか、
具体例と対処法をセットで解説していきます。
よくあるエラー別|見分け方と具体的対処法
ここからは、Unity 2022以降で実際によく遭遇するエラーを、
「エラーの見た目 → 原因 → 現実的な対処」の流れで整理していきます。
すべてを完璧に直そうとしなくて大丈夫です。
「これは直す」「これは深追いしない」と判断する材料として使ってください🙂
API廃止に伴うスクリプトエラー(CS0619など)
コンソールに次のようなエラーや警告が出ている場合は、
APIの変更・廃止が原因である可能性が高いです。
error CS0619: ○○ is obsoletewarning CS0618: ○○ has been deprecated
このタイプのエラーは、
スクリプトを開いて書き換えるだけで解決するケースが多く、
比較的「修正して使う価値がある」部類です。
例えば、シーン切り替え関連では、
Application.LoadLevel→SceneManager.LoadScene
のような置き換えが必要になります。
ただし、エラー数が大量に出ている場合や、
同じような修正が何十ファイルにも及ぶ場合は、
修正コストが見合うかを一度立ち止まって考えたほうが安全です。
エラーの読み方や、初心者がハマりやすいポイントについては、
以下の記事も参考になります。
URP移行後にマテリアルがピンクになる場合
URPプロジェクトで古いアセットをインポートすると、
オブジェクトが一斉にピンク色になることがあります。
これはエラーではなく、
シェーダーが現在のRender Pipelineに対応していないサインです。
シンプルなマテリアルであれば、
Unity標準のRender Pipeline Converterを使うことで、
自動変換できるケースもあります。
ただし、
- カスタムシェーダーが多い
- エフェクトがアセット独自実装
といった場合は、
変換後も表示が崩れたり、動作しなかったりすることが珍しくありません。
その場合は、
「見た目を再現する作業」にどれだけ時間をかけられるかが判断基準になります。
パッケージ依存関係による起動エラー(Safe Mode)
Unityを開いた瞬間にSafe Modeへ入り、
次のようなエラーが表示されるケースもあります。
Package [com.unity.shadergraph@...] cannot be foundDependency resolution failed
これは、
古いアセットが特定バージョンのパッケージに依存しており、
Unity 2022の環境と噛み合っていないことが原因です。
manifest.jsonを直接編集して直ることもありますが、
依存関係が複雑なアセットほど、
一箇所直すと別のエラーが出る…というループに陥りがちです。
インポート時や起動時のエラー全般については、
以下の記事もあわせて確認しておくと安心です。

次の章では、
ここまでの内容を踏まえて、
「修正して使うべきか」「代替に切り替えるべきか」の判断基準を整理します。
修正して使う?代替に切り替える?判断基準
ここまでで、
「なぜ古いアセットがUnity 2022で壊れるのか」
「どんなエラーとして現れるのか」
を整理してきました。
次に大事なのが、
そのアセットに、どこまで時間をかける価値があるかを判断することです。
この判断を誤ると、
何時間も修正した挙げ句、結局使えずに捨てる…という一番つらい結果になりがちです。
修正して使うべきケース
次の条件に当てはまる場合は、
修正して使い続ける選択が現実的です。
- エラー内容がAPIの廃止・変更のみ
- スクリプトの量が少なく、構造もシンプル
- URP変換後にマテリアルがほぼ再現できている
- Input Systemやパッケージ依存が浅い
このタイプは、
1〜2時間の修正で復活することも珍しくありません。
「エラーは出るけど、やっていることは単純そう」
と感じたら、一度は修正を試す価値があります。
代替を探すべきケース
一方で、次のような条件が重なる場合は、
深追いしない判断が結果的に正解になることが多いです。
- UnityScript(.js)が含まれている
- Standard Assetsやレガシー構成に強く依存している
- カスタムシェーダー・独自実装が多い
- 数年以上アップデートされていない
- 修正しても別のエラーが次々出てくる
この段階まで来ている場合、
技術的に直せるかどうかよりも、
「それを直す時間が本当に必要か」を考えたほうが安全です。
特に個人開発では、
アセットの延命よりも、
「ゲームを完成させること」のほうが重要になる場面が多いですよね。

次の章では、
代替アセットを選ぶときに失敗しにくくなる具体的なチェックポイントを整理します。
【重要】代替アセットを選ぶときの失敗しない基準
「これはもう代替に切り替えたほうがいいな」と判断できたとしても、
次に悩むのがどのアセットを選べば安全なのかという点です。
実は、Unity 2022移行で再びハマる人の多くは、
代替アセット選びで同じ失敗を繰り返しています。
ここでは、実務的に見て
「この基準を押さえておけば大きく失敗しにくい」
というチェックポイントを整理します🙂
Asset Storeで必ず確認すべき4つのポイント
- 対応Unityバージョン:Unity 2022 / 2023 LTSが明記されているか
- Render Pipeline対応:URP / Built-in / HDRPのどれに対応しているか
- 最終更新日:直近1〜2年以内に更新されているか
- レビュー内容:「Unity 2022で動いた」という具体的な声があるか
特に重要なのが、
「対応Unityバージョン」と「最終更新日」です。
見た目が良くても、
更新が何年も止まっているアセットは、
将来また同じ問題を抱えるリスクが高くなります。
「昔使ったことがある」は判断材料にならない
Unity 2020や2021時代に便利だったアセットでも、
Unity 2022以降では前提条件が大きく変わっています。
特に次のようなアセットは注意が必要です。
- 旧Input Manager前提で作られている
- Built-in Render Pipeline専用設計
- 拡張性より「当時の簡単さ」を優先している
「昔は楽だったから」という理由だけで選ぶと、
結局また移行作業が発生する可能性があります。
代替=機能を完全再現する必要はない
古いアセットからの乗り換えで、
つい「同じ機能が全部必要」と考えてしまいがちですが、
実際には不要な機能が含まれていることも多いです。
このタイミングで、
- 本当に必要な機能だけに絞る
- 公式・定番アセットを使う
といった整理をすると、
プロジェクト全体がシンプルになることも少なくありません。

次の章では、
実務でよく選ばれている「安全側に倒した代替策」を具体例付きで紹介します。
実務でよく選ばれる“安全な代替策”の例
「代替に切り替える」と決めたときに大切なのは、
最先端すぎない、でも古くもないというバランスです。
実務では、
「自分で直さなくていい」「将来のUnityアップデートでも壊れにくい」
という理由から、定番・更新頻度が高いアセットが選ばれることが多くなります。
キャラクターコントローラー系は「最新版対応済み」を選ぶ
特にトラブルになりやすいのが、
プレイヤー操作・移動・入力まわりのアセットです。
ここはUnityの仕様変更(Input System・物理挙動・カメラ連携)の影響を受けやすく、
古い実装を無理に直すより、
最初からUnity 2022以降を前提に設計されたアセットへ置き換えたほうが早いケースがほとんどです。
実際によく使われているのが、次のようなキャラクターコントローラーです。
Ultimate Character Controller
✅アセットストアでチェックする
Unity 2022以降・新Input System対応が前提で、
自前修正をほぼせずに導入できる点が大きなメリットです。
2Dプロジェクトの場合の現実解
2Dプロジェクトでも、
古いテンプレートや自作コントローラーを延命し続けると、
Input Systemや物理挙動の差で後から苦労することがあります。
その場合は、
Unity 2022対応が明記されている2D向けテンプレートに切り替えるのが安全です。
2D Character Controller Pro
✅アセットストアでチェックする
「最低限の機能が最初から揃っている」タイプのアセットは、
結果的にバグ修正や調整コストを減らしてくれます。

次の章では、
アセット移行時にプロジェクト自体を壊さないためのトラブル回避策をまとめます。
プロジェクトを壊さないためのトラブル回避策
古いアセットの修正や代替作業で一番怖いのは、
「気づいたらプロジェクト全体が壊れていた」という状況です。
特にUnity 2022以降は、
パッケージやRender Pipeline、Input Systemなどが密接に絡むため、
ちょっとした操作が連鎖的なトラブルを引き起こすことがあります。
ここでは、実務でよく使われている
「これだけは守っておきたい最低限の回避策」を整理します🙂
アセットを触る前に必ずバックアップを取る
基本中の基本ですが、
アセットのインポートや削除を行う前には、
必ずプロジェクトのバックアップを取っておきましょう。
Git管理している場合でも、
大きな変更を加える前にコミットを切っておくと安心です。
いきなり本番プロジェクトで試さない
「このアセット、直せそうかも?」と思ったときほど、
空の検証用プロジェクトを作るのがおすすめです。
Unity 2022で新規プロジェクトを作成し、
そこに問題のアセットだけをインポートしてみると、
- 本当にそのアセット単体が原因なのか
- プロジェクト依存の問題なのか
を切り分けやすくなります。
無理にUnityバージョンを上げない判断もアリ
どうしても置き換えられないアセットがある場合、
プロジェクト自体を旧LTSで維持するという判断も、決して間違いではありません。
特にすでに完成間近のプロジェクトであれば、
Unity 2020.3 や 2021 LTSのままリリースするほうが、
リスクが低いこともあります。

次の章では、
初心者が特にやりがちな誤解や失敗パターンを整理しておきます。
よくある誤解・やりがちな失敗
Unity 2022以降で古いアセットに向き合うとき、
多くの人が同じポイントで遠回りをしてしまいます。
ここでは、実際によく見かける誤解や失敗例をあらかじめ整理しておきます🙂 「これやってたかも…」と思うものがあれば、早めに軌道修正していきましょう。
「エラーが出る=全部直せば使える」という誤解
コンソールにエラーが表示されると、
「1つずつ直せば、そのうち動くはず」と考えてしまいがちです。
ですが実際には、
- レガシー機能への深い依存
- 設計そのものが古い
といったケースでは、
表面のエラーを消しても、別の問題が次々に出てきます。
「直せるか」ではなく、
「直す価値があるか」で判断する意識がとても大切です。
古い修正記事・フォーラム情報をそのまま信じてしまう
検索すると、
Unity 2018〜2020時代の修正方法が今もたくさん出てきます。
しかし、Unity 2022では、
- Package Managerの挙動
- Input Systemの扱い
- Render Pipelineの前提
が大きく変わっています。
年数が古い記事を参考にする場合は、
「今のUnityでも前提が合っているか」を必ず確認しましょう。
依存関係を理解せずにパッケージを削除する
エラーに表示されたパッケージ名だけを見て、
深く考えずに削除してしまうのもよくある失敗です。
その結果、
- 別の機能が動かなくなる
- Safe Modeから抜けられなくなる
といった状況に陥ることがあります。

パッケージ周りを触るときは、
「このアセットは何に依存しているのか」を意識するだけでも、
トラブルの発生率は大きく下がります。
まとめ
Unity 2022以降で古いアセットが使えなくなるのは、
決して珍しいことではありません。
多くの場合、原因はアセットそのものではなく、
Unity側の仕様変更(API・Render Pipeline・Input System・パッケージ管理)にあります。
大切なのは、
すべてを無理に直そうとしないことです。
- 少しの修正で復活するものは直す
- 修正コストが高いものは早めに切り替える
この切り分けができるだけで、
Unity 2022への移行作業は、かなり楽になります。
個人開発では特に、
「技術的にできるか」よりも、
「時間を守れるか」「完成に近づくか」が重要です。
古いアセットを延命することが、
必ずしも正解とは限りません。
必要であれば、
Unity 2022対応が明記された定番アセットへ置き換えることで、
結果的に開発がスムーズに進むケースも多いです。
この記事が、
Unityアップデート時の不安や迷いを減らし、
「次に何をすべきか」を冷静に判断する助けになれば嬉しいです🙂
参考文献
- Unity公式マニュアル|URP Upgrade Guide(Unity 2022.1)
- Qiita|Unityの古いアセットが動かなくなる原因と対処メモ
- Shader GraphのバージョンエラーでUnityが起動しない時の対処法
- Reddit|Unity needs to figure out the Render Pipeline situation
よくある質問(FAQ)
- Qエラーが出ていなくても、古いアセットは危険ですか?
- A
今すぐ問題が起きていなくても、
古いアセットが将来的にリスクになる可能性は十分あります。特に注意したいのは、
- 最終更新が数年以上前で止まっている
- 対応Unityバージョンが明記されていない
- 旧Input ManagerやBuilt-in前提で作られている
といったケースです。
今は動いていても、
次のLTSやRender Pipeline変更で一気に壊れることがあります。「今後もアップデートを続ける予定があるプロジェクト」なら、
早めに代替候補を検討しておくと安心です。
- QUnity 2021で動いていたなら、2022でも基本的に動きますか?
- A
残念ながら、
「2021で動いていた=2022でも安全」とは限りません。Unity 2022では、
- APIの整理・削除
- Package Managerの依存関係変更
- URP周りの挙動変更
がまとめて入っています。
そのため、
2021 → 2022の移行で初めて問題が表面化するアセットも多いです。移行時は「一気に全部上げる」のではなく、
検証用プロジェクトで動作確認することをおすすめします。
- Q無料アセットでも、代替として十分に使えますか?
- A
場合によりますが、
用途が限定されているなら十分使えるケースも多いです。ただし無料アセットの場合、
- 更新頻度が低い
- Unityの仕様変更への追従が遅れやすい
といった傾向があります。
プロジェクトの中核(プレイヤー操作・入力・カメラなど)に関わる部分は、
更新が継続されているアセットを選んだほうが安心です。一方で、
小物・演出・補助的な機能であれば、
無料アセットでも十分役に立つ場面はたくさんあります。「どこに使うか」で、
無料/有料を使い分けるのが現実的な考え方です。










※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。リンクを経由して商品を購入された場合、当サイトに報酬が発生することがあります。
※本記事に記載しているAmazon商品情報(価格、在庫状況、割引、配送条件など)は、執筆時点のAmazon.co.jp上の情報に基づいています。
最新の価格・在庫・配送条件などの詳細は、Amazonの商品ページをご確認ください。