はじめに
Unityでゲームを作り始めると、「エラーが出てしまって進まない!」という経験をすることがよくありますよね。特に初心者のうちは、エラーの原因がわからず途方に暮れることも。
でも安心してください!この記事では、初心者が特につまずきやすいUnityのエラーを取り上げ、それぞれの解決方法をわかりやすく解説します。
これを読めば、エラーを恐れずに開発を進められるようになりますよ!
1. Unityでよくあるエラーの種類
Unityを使っていると、開発中にエラーが表示されてしまうことがあります。ここでは、初心者が特につまずきやすいエラーの種類を紹介します。それぞれのエラーの原因と簡単な説明をつけているので、参考にしてください!
(1) スクリプトエラー
原因:
C#コードの記述ミスや構文エラーが原因です。
例:
- セミコロン(
;
)を忘れる。 - 中括弧(
{
や}
)が対応していない。 - タイポ(変数名やメソッド名のスペルミス)。
例文:
Debug.Log("Hello, Unity!) // セミコロン忘れ
主なエラー名:
- CS1002:
; expected
(セミコロンの書き忘れ) - CS0103:
The name '...' does not exist in the current context
(変数やメソッドが見つからない)
(2) NullReferenceException
原因:
参照しようとしたオブジェクトが正しく設定されていない場合に発生します。
例:
- スクリプト内で使っている変数に値が設定されていない。
- ゲームオブジェクトが削除されたり、非アクティブ化されているのにアクセスしようとした。
主なエラー名: - NullReferenceException:
Object reference not set to an instance of an object
(3) コンパイルエラー
原因:
スクリプトの記述ミスが原因で、Unityがコードを正しく認識できない状態です。赤いエラーとしてUnityコンソールに表示されます。
例:
- クラス名とスクリプト名が一致していない。
- パッケージや名前空間(namespace)のミス。
主なエラー名: - CS0246:
The type or namespace name '...' could not be found
(4) 実行時エラー
原因:
スクリプトや設定は正しいように見えても、実際にゲームを実行したときに発生するエラーです。
例:
- 計算でゼロ除算(
division by zero
)を行った。 - 物理演算で不適切な値が設定されている。
主なエラー名: - DivideByZeroException:
Attempted to divide by zero
- ArgumentOutOfRangeException:
Argument is out of range
(5) The associated script cannot be loaded
原因:
スクリプトが正しくリンクされていない、またはスクリプト名とクラス名が一致していないときに発生します。
例:
- スクリプトファイルをリネームしたが、クラス名を変更していない。
- スクリプトが削除されたが、オブジェクトにまだアタッチされている。
主なエラー名: The associated script cannot be loaded. Please fix any compile errors and assign a valid script.
(6) MissingReferenceException
原因:
Unityエディターで設定していた参照(リファレンス)が削除された場合に発生します。
例:
- シーンからオブジェクトを削除したが、スクリプトでそのオブジェクトを参照している。
主なエラー名: - MissingReferenceException:
A reference to the object is missing
(7) パッケージ関連のエラー
原因:
Unityパッケージが正しくインストールされていない、または古いバージョンのパッケージを使用している場合に発生します。
例:
- 新しいバージョンのUnityでプロジェクトを開いた際に発生する互換性エラー。
- 必要な依存関係が解決されていない。
主なエラー名: Failed to resolve packages
(8) ビルドエラー
原因:
ゲームのビルド(エクスポート)が正常に行えないときに発生します。
例:
- 必須のアセットが見つからない。
- プラットフォーム設定のミス。
主なエラー名: Build failed with errors

これらのエラーは初心者が特につまずきやすいものです。次のセクションで、具体的なエラーの解決方法を詳しく解説していきます!
2. 初心者がよくつまずくポイントと具体例
Unityを使い始めた初心者がよくつまずくエラーの具体例をピックアップし、それぞれの原因と対処法を解説します。つまずきやすいエラーを理解することで、開発がスムーズに進むようになります!
(1) NullReferenceException: Object reference not set to an instance of an object
ポイント:
初心者が最もよく出会うエラーの1つです。このエラーは、スクリプトで参照しているオブジェクトが未設定の場合に発生します。
具体例:
public GameObject player;
void Start()
{
player.transform.position = new Vector3(0, 0, 0);
}
上記のコードで、player
にオブジェクトが設定されていないとエラーが発生します。
原因:
- インスペクターで
player
に適切なオブジェクトが割り当てられていない。 - スクリプト内で
GameObject.Find()
が適切に機能していない。
解決方法:
- インスペクターで
player
フィールドに必要なオブジェクトをドラッグ&ドロップで設定します。 - プログラム内で
if(player != null)
でチェックを行う。
(2) CS1002: ; expected
ポイント:
セミコロン忘れや構文エラーは初心者が最初に遭遇するエラーの代表です。
具体例:
Debug.Log("Hello, Unity!")
セミコロン(;
)が足りないため、コンパイルエラーになります。
原因:
- セミコロンや中括弧が不足している。
- コーディング中にタイポ(タイプミス)が発生している。
解決方法:
- Unityコンソールに表示されたエラーログを確認します。
- エラー箇所の行番号(例:
Assets/Scripts/MyScript.cs(10,9)
)を見てコードを修正します。
(3) The associated script cannot be loaded
ポイント:
スクリプトの名前やクラス定義に問題がある場合に発生します。
具体例:
- スクリプト名を
MyScript.cs
に変更したが、クラス名がOldScript
のまま。
public class OldScript : MonoBehaviour
{
void Start() { }
}
原因:
- スクリプトのファイル名とクラス名が一致していない。
- スクリプトが削除されているのにオブジェクトにアタッチされたまま。
解決方法:
- スクリプト名とクラス名を一致させます。例: ファイル名が
MyScript.cs
なら、public class MyScript
に修正します。 - 不要なスクリプト参照を削除し、新しいスクリプトをアタッチします。
(4) MissingReferenceException: A reference to the object is missing
ポイント:
参照していたオブジェクトが削除されている場合に発生します。
具体例:
public GameObject enemy;
void Update()
{
Destroy(enemy);
Debug.Log(enemy.name);
}
enemy
が削除された後にenemy.name
へアクセスしようとするためエラーが出ます。
原因:
Destroy()
で削除したオブジェクトを参照している。- シーンからオブジェクトが削除された。
解決方法:
Destroy()
後にそのオブジェクトを参照しないようにします。csharpコードをコピーするif(enemy != null) { Debug.Log(enemy.name); }
- インスペクターで削除されていないか確認します。
(5) Failed to resolve packages
ポイント:
Unityのパッケージマネージャーが動作しない、または必要なパッケージがインストールされていない場合に発生します。
具体例:
- 新しいプロジェクトを作成した際に発生。
TextMeshPro
がインポートされておらず、エラーが出る。
原因:
- ネットワーク環境の問題でパッケージが正しくインストールされない。
- パッケージのバージョンがUnityエディターと互換性がない。
解決方法:
- Unityエディターの
Window > Package Manager
から必要なパッケージを再インストールします。 - ネットワーク接続を確認し、パッケージのリストをリフレッシュします。
(6) Build failed with errors
ポイント:
ゲームをビルド(エクスポート)する際に発生するエラーです。
具体例:
- AndroidやiOS向けにビルドしようとして失敗する。
原因:
- 必須アセットが不足している。
- プラットフォーム設定が正しくない。
解決方法:
- Unityコンソールでエラーログを確認します。
- プラットフォームを切り替える場合は、
File > Build Settings
で適切なターゲットを選び直します。 - 必要なプラグインやSDK(例: Android SDK)をインストールします。

Unityを使っていると、これらのエラーに出会うことが多いです。次のセクションでは、これらのエラーを解決する具体的な手順をさらに詳しく見ていきます!
3. Unityエラーの読み方と基本的な対処法
Unityのエラーは、一見すると難しく感じるかもしれませんが、エラーメッセージを正しく理解すれば原因を突き止めて対処することができます。このセクションでは、Unityエラーの読み方と、基本的な解決手順を解説します。
エラーメッセージの構造を理解する
Unityのエラーメッセージには、エラーを解決するための重要なヒントが含まれています。以下は、エラーメッセージの基本的な構造です。
Assets/Scripts/MyScript.cs(10,20): error CS1002: ; expected
各部分の意味:
- ファイルパス:
Assets/Scripts/MyScript.cs
エラーが発生したスクリプトのファイルパスです。 - 行番号と列番号:
(10,20)
エラーが発生したコードの行番号(10行目)と列番号(20文字目)を示します。 - エラーコード:
error CS1002
エラーの種類を表すコード。CS
はC#のエラーであることを示します。 - エラーメッセージ:
; expected
エラーの内容。ここでは「セミコロンが必要」という意味です。
Unityコンソールの使い方
Unityエラーを解決するには、Unityコンソールを使いこなすことが重要です。
- エラーメッセージの確認
Unityエディター下部の「Console」タブにエラーメッセージが表示されます。赤い文字のエラーログに注目してください。 - エラーログをダブルクリック
エラーメッセージをダブルクリックすると、該当するスクリプトや行が自動的に開きます。 - エラーアイコンの色
- 赤: 致命的なエラー(修正が必要)。
- 黄: 警告(動作には影響しないが修正推奨)。
エラー解決の基本的な手順
- エラー箇所を特定する
- コンソールのエラーメッセージを読み、エラー発生箇所(スクリプト、行番号)を確認します。
- ダブルクリックでスクリプトを開き、該当部分を確認します。
- エラーの内容を理解する
- エラーコード(例:
CS1002
)をGoogle検索して、具体的な意味や解決方法を調べます。 - Unity公式ドキュメントやフォーラムも参考にします。
- エラーコード(例:
- コードや設定を修正する
- スクリプトの問題点を修正します。例えば、セミコロンの不足なら追加します。
- シーン内の設定ミスが原因の場合は、インスペクターで修正します。
- エラーが解消されたか確認する
- Unityエディターで再生(Play)して、エラーが解消されたか確認します。
- まだ解消されていない場合は、エラーメッセージを再度確認します。
よくあるエラーとその対処法
エラー例1: NullReferenceException
- エラー内容: “Object reference not set to an instance of an object”
- 対処方法: インスペクターで参照が割り当てられているか確認。コード内で
null
チェックを追加。
エラー例2: CS1002 (; expected)
- エラー内容: “セミコロンが必要です”
- 対処方法: 指摘箇所にセミコロンを追加。
エラー例3: The associated script cannot be loaded
- エラー内容: “関連付けられたスクリプトが読み込めません”
- 対処方法: スクリプト名とクラス名が一致しているか確認。インスペクターで正しいスクリプトをアタッチ。
エラー解決を効率化するポイント
- エラーログを素早く読む習慣をつける
エラー箇所とメッセージを確認するだけで、多くの問題は解決できます。 - コードエディターの自動補完を活用する
Visual StudioやRiderのインテリセンス(自動補完)機能を活用してミスを減らします。 - 頻発するエラーを覚えておく
NullReferenceExceptionやセミコロン不足など、よくあるエラーを覚えるだけで効率が上がります。 - GoogleやUnityフォーラムで検索
ほとんどのエラーは、既に他の人が解決法をシェアしています。

Unityのエラーを恐れず、冷静に対処するスキルを身につけましょう!エラーは開発者の成長の一部です。しっかり読み解いて、次のステップに進みましょう!
4. 初心者が気をつけるべきポイント
Unityでゲーム開発を始めるとき、エラーを回避するために初心者が特に気をつけておくべきポイントがあります。これらを意識するだけで、スムーズに開発を進められるようになります!
(1) コーディングミスを防ぐ方法
ポイント:
初心者はC#スクリプトを書く際、スペルミスやセミコロン忘れなど基本的なミスをしがちです。これを防ぐには以下を意識しましょう。
- 正しい命名規則を使う
- クラス名や変数名にはわかりやすい名前をつけましょう(例:
playerHealth
)。 - 英語のスペルミスを避けるため、辞書やコーディングツールを活用してください。
- クラス名や変数名にはわかりやすい名前をつけましょう(例:
- インテリセンスを活用する
- Visual StudioやRiderでは、候補を自動で補完してくれる「インテリセンス機能」を使いましょう。これでスペルミスを大幅に減らせます。
- コードを小まめに確認する
- 長いコードを書く前に、少しずつ書いて動作を確認します。これでミスが見つかりやすくなります。
(2) シーン内オブジェクトの管理
ポイント:
ヒエラルキー(Hierarchy)でオブジェクトが増えると、どれがどれだかわからなくなりがちです。オブジェクトをわかりやすく整理しましょう。
- 名前を整理する
- オブジェクトの名前を「Cube_Enemy」「Player_Camera」のように役割がわかるように変更します。
- グループ化する
- 空のゲームオブジェクトを作成し、関連するオブジェクトをまとめます(例: 敵キャラクターを
Enemies
という親オブジェクトの下にまとめる)。
- 空のゲームオブジェクトを作成し、関連するオブジェクトをまとめます(例: 敵キャラクターを
- 不要なオブジェクトを削除する
- 不要なオブジェクトやアセットは削除してプロジェクトを軽量化しましょう。
(3) アセットの整理と命名規則
ポイント:
Unityではアセット(スクリプト、テクスチャ、音声など)が多くなるため、整理が大切です。
- フォルダ構成を決める
- プロジェクトウィンドウでフォルダを作り、種類ごとに整理します。例:arduinoコードをコピーする
Assets/ Scripts/ Textures/ Audio/
- プロジェクトウィンドウでフォルダを作り、種類ごとに整理します。例:arduinoコードをコピーする
- アセット名に一貫性を持たせる
- 名前に役割や番号をつけて、わかりやすく管理します(例:
Background_01
,Enemy_02
)。
- 名前に役割や番号をつけて、わかりやすく管理します(例:
- 重複を避ける
- 同じ名前のアセットを複数作ると、どれを使っているか混乱します。一意の名前をつけましょう。
(4) スクリプトとオブジェクトのリンク
ポイント:
スクリプトとシーン内オブジェクトのリンクを正しく設定しないと、エラーが発生します。
- インスペクターで正しい参照を設定する
- スクリプトのパブリック変数(
public
)には、対応するオブジェクトをドラッグ&ドロップで設定します。
- スクリプトのパブリック変数(
- オブジェクト名の変更に注意
- スクリプト内で
GameObject.Find("Player")
のように名前を指定する場合、オブジェクト名を変更すると動かなくなります。名前を変更する際はスクリプトも確認しましょう。
- スクリプト内で
(5) プロジェクトのバックアップを取る
ポイント:
プロジェクトが壊れたり、エラーが直らなくなったときに備えて、定期的にバックアップを取りましょう。
- クラウドストレージを活用する
- GitHubやGoogle Driveを使うと、プロジェクトの履歴を簡単に管理できます。
- 手動でコピーを取る
- 大きな変更を加える前に、プロジェクトフォルダを丸ごとコピーして保存します。
(6) エラーを恐れない心構え
ポイント:
エラーは開発の一部です。エラーが出ても焦らず、一つずつ原因を調べて修正していきましょう。
- エラーを調べる習慣をつける
- エラーが出たら、コンソールのメッセージを読んでみましょう。多くの場合、具体的な修正方法のヒントが書かれています。
- 解決しないときは検索
- UnityフォーラムやGoogleでエラーメッセージを検索すると、多くの事例が見つかります。
- 小さくテストする
- いきなり大きなシステムを作るのではなく、スモールステップで進めることで問題が見つかりやすくなります。

これらのポイントを意識すれば、Unityでの開発がずっとスムーズになります。最初は戸惑うことも多いかもしれませんが、ミスを防ぎ、効率的に学ぶことで、楽しみながらゲーム開発を続けていきましょう!
5. エラー解決を効率化するツールとリソース
Unityでエラーが発生したとき、適切なツールやリソースを活用すると効率的に問題を解決できます。ここでは、初心者でも使いやすいツールや参考になるリソースを紹介します。
(1) Unity公式ドキュメント
概要:
Unity公式ドキュメントには、エラーメッセージやAPIの詳細が記載されています。特定のクラスやメソッドの正しい使い方を確認できます。
おすすめの使い方:
- エラーメッセージを検索:
Unityのエラーコード(例:NullReferenceException
)を公式ドキュメントで検索して原因と解決法を調べます。 - APIの参照:
スクリプトで使用するクラスやメソッド(例:Debug.Log
)の正しい構文や使用例を確認できます。
(2) UnityフォーラムとQ&Aサイト
概要:
Unity公式フォーラムやQ&Aサイトでは、開発者同士が情報交換しています。同じエラーに直面した他の開発者が解決策を共有していることが多いです。
おすすめの使い方:
- Unityフォーラム:
特定のエラーやトラブルに関するスレッドを検索できます。
Unity Forum - Stack Overflow:
「Unity [エラー名]」で検索すると、エラー解決に関する投稿が見つかります。
Stack Overflow
(3) Google検索の活用
概要:
UnityのエラーメッセージをそのままGoogleで検索することで、多くの解決策が見つかります。
おすすめの検索方法:
- エラーメッセージ全体をコピーして検索する(例:
NullReferenceException: Object reference not set to an instance of an object
)。 - 日本語で「Unity NullReferenceException 対処法」と検索する。
- 英語検索も試してみる(英語のほうが情報量が多い場合があります)。
(4) デバッグツール
1. Unityのコンソール機能
- 概要:
Unityのコンソールウィンドウはエラーを表示し、問題箇所のヒントを与えてくれます。 - おすすめの使い方:
- コンソールのエラーログをダブルクリックして該当箇所を開く。
Debug.Log
をスクリプトに挿入して値を確認する。csharpコードをコピーするDebug.Log("プレイヤーの体力: " + playerHealth);
2. Debug.DrawLineやDebug.Break
- 概要:
実行中の動作を視覚化したり、一時停止して状況を確認できます。 - おすすめの使い方:
Debug.DrawLine
でゲーム内の方向や範囲を確認。csharpコードをコピーするDebug.DrawLine(transform.position, target.position, Color.red);
Debug.Break
でコード実行を一時停止。
(5) エラーレポートやログの分析
1. Editor.log
- 概要:
Unityエディターの詳細なログファイルで、コンソールに表示されない情報を確認できます。 - おすすめの使い方:
Editor.log
の場所:
Windows:%LocalAppData%\Unity\Editor\Editor.log
Mac:~/Library/Logs/Unity/Editor.log
- ログを開いてエラーの詳細を確認します。
2. Player.log
- 概要:
ゲームをビルドして実行した際のログを確認できます。 - おすすめの使い方:
ビルド後の動作確認中に発生したエラーを調べる。
(6) Gitやバージョン管理ツール
概要:
Gitなどのバージョン管理ツールを使うことで、エラーが発生したときに簡単に以前の状態に戻せます。
おすすめの使い方:
- GitHubを使う:
- プロジェクトの変更履歴を管理し、問題が起きた際に特定のバージョンに戻せます。
- 小まめにコミット:
- 変更を加える前にコミットしておくことで、どの変更がエラーを引き起こしたのか特定できます。
(7) 外部プラグインとアセット
おすすめプラグイン:
- PlayMaker:
ビジュアルスクリプティングツール。スクリプトを書くのが苦手な人でもエラーを減らしやすい。 - Console Enhanced:
Unityのコンソールを拡張し、エラーログの検索やフィルタリングを便利にしてくれるツール。 - Advanced Remote Debug Toolkit:
デバッグ作業を効率化するアセット。
(8) 学習用チュートリアルやオンラインコース
おすすめのリソース:
- Unity Learn:
Unity公式の無料チュートリアルやコースが充実。エラー対処法も学べます。
Unity Learn - YouTubeチャンネル:
日本語や英語でエラー解決を扱った動画が多く、初心者にも分かりやすいです。- 例: 「Unityチュートリアル」や「NullReferenceException解説」
(9) プロのサポートを受けられる学びの場
学びを効率化するもう一つの選択肢
「もっと短期間で効率よく学びたい」「プロの開発現場で必要なスキルを習得したい」と考えたことはありませんか?そんなときに役立つのが、プロから直接学べる教育機関です。
例えば、バンタンゲームアカデミーでは、Unityを使ったゲーム開発をプロ講師から学べるカリキュラムを提供しています。エラー解決のノウハウやスクリプトの書き方はもちろん、実際のプロジェクトを通じて実践力を磨くことができます。資料請求をすれば、どんなスキルが身につくのか、どのように学べるのかを具体的に知ることができます。
リンク:

エラー解決を効率化するためには、適切なツールやリソースを活用することが重要です。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れるとエラーをスムーズに解決できるようになります。これらを参考に、Unityのゲーム開発を楽しんでください!
6. エラーが解決しないときの最終手段
Unityでエラーがどうしても解決できない場合は、落ち着いて最終手段を試してみましょう。以下の方法を順番に実施することで、多くの場合、問題を解消できます。
(1) プロジェクトのバックアップを取る
エラー解決に手間取る場合、さらに問題を悪化させないために、まずプロジェクトのバックアップを取りましょう。
- 手動バックアップ:
プロジェクトフォルダをコピーして、別の場所に保存します。 - Gitやクラウドストレージの活用:
バージョン管理を導入していれば、エラーが発生する前の状態に簡単に戻せます。
ポイント:
必ず問題を修正する前にバックアップを取る癖をつけましょう。
(2) Unityのキャッシュや設定をリセットする
Unityのキャッシュやプロジェクト設定の問題が原因でエラーが発生することがあります。以下の方法でリセットしてみてください。
- Libraryフォルダの削除:
プロジェクトフォルダ内のLibrary
フォルダを削除すると、Unityが再生成します。これでキャッシュ関連の問題が解消する場合があります。 - Preferencesのリセット:
UnityエディターのEdit > Preferences
(MacではUnity > Preferences
)で設定をリセットすることも有効です。
(3) 新しいプロジェクトを作成してテストする
プロジェクト自体に問題がある場合、新規プロジェクトを作成して問題を切り分けます。
- 新しいプロジェクトを作成します。
- 問題のスクリプトやアセットをコピーして動作確認を行います。
- 新しい環境でもエラーが発生する場合、アセットやコードに問題がある可能性が高いです。
ポイント:
これにより、エラーの原因がプロジェクトの設定か、特定のスクリプトやアセットかを判別できます。
(4) Unityのバージョンを確認・変更する
Unityのバージョン間で互換性の問題が発生している場合があります。
- 現在のバージョンを確認:
Unity Hubで使用しているUnityのバージョンを確認します。 - 他のバージョンで試す:
同じプロジェクトを別のUnityバージョン(LTS版がおすすめ)で開いて動作確認を行います。
ポイント:
バージョンを変更する前に必ずプロジェクトのバックアップを取ってください。
(5) Unityの再インストール
Unity本体に問題がある場合は、再インストールが効果的です。
- Unity Hubを利用して、現在のバージョンを削除し、最新の安定版(LTS)をインストールします。
ポイント:
インストール中にエラーが出る場合、ネットワーク環境やディスクの空き容量を確認してください。
(6) エラー内容を他人に相談する
エラーがどうしても解決しない場合、他の人に相談するのも効果的です。
- UnityフォーラムやStack Overflow:
エラーメッセージや問題の詳細を投稿し、回答を待ちます。投稿するときは、以下の情報を含めると効果的です:- 使用しているUnityのバージョン
- 発生したエラーメッセージ(正確にコピー&ペースト)
- 試した解決方法とその結果
- SNSや開発者コミュニティ:
TwitterやDiscordのUnity関連コミュニティで相談すると、同じ問題に直面した経験がある人からアドバイスをもらえることがあります。
ポイント:
他人に相談するときは、問題の詳細を具体的に伝えることが重要です。
(7) 問題のスクリプトやアセットを簡略化する
エラーが発生しているスクリプトやアセットをシンプルな形にして、問題を特定しやすくします。
- 問題のスクリプト内で、関係のないコードをコメントアウトします。
- 必要最低限のアセットで動作をテストします。
ポイント:
問題を分解して小さくすると、原因を特定しやすくなります。
(8) サポートに連絡する
どうしても解決できない場合、Unityの公式サポートに問い合わせることも選択肢です。
- Unityサポートフォーム:
Unityのサポートページで問い合わせができます。ライセンスによって対応レベルが異なる場合があります。
Unity Support
(9) 最悪の場合、新しいプロジェクトを作り直す
プロジェクト全体が壊れてしまった場合、最終手段として、新しいプロジェクトをゼロから作り直すことを検討します。
- 重要なアセットやスクリプトをバックアップします。
- 新しいプロジェクトを作成し、アセットを一つずつ追加してテストします。
ポイント:
一気にすべてを移行せず、小さなステップで問題の再発を防ぎます。
最後に
Unityのエラーに悩むのは成長の証です!エラーの原因を正しく理解し、一つずつ解決することで開発スキルが確実に向上します。今回ご紹介した内容を参考に、困ったときは落ち着いて対処してください。Unityでのゲーム開発を楽しんでくださいね!