Slay the Spireのようなデッキ構築型ローグライクカードゲームをUnityで作ってみたい──そう思ったことはありませんか?
ただ、いざ作ろうとすると
- カード効果の管理が複雑になりそう
- ターン制バトルやデッキ処理を一から組むのが大変
- フルスクラッチは時間も学習コストも重すぎる
と感じて、手が止まってしまう人も多いと思います。
一方で、テンプレートを丸ごと使うのはちょっと不安で、
「中身を理解しながら、自分のゲームに作り替えたい」という人も多いはずです。
この記事では、そんな方向けに、
「Slay the Spire風の仕組みを、なるべく早く・現実的に作る」ことを目的として、
- カード管理・ターン制バトルを支えるシステム系アセット
- それっぽさを一気に引き上げるUI・演出・素材アセット
を役割別に整理しながら紹介していきます。
完全再現を目指すのではなく、
「個人・インディー開発で使い切れる」「改造前提で理解しやすい」アセットを中心に選んでいるので、
- Steam公開を目指したい人
- ゲームジャムやポートフォリオ用に1本作りたい人
にもそのまま参考にしてもらえる構成です。
まずは次のセクションで、
用途別に「結局どれを選べばいいのか」を先にまとめていきます。
先に結論:Slay the Spire風カードゲーム制作におすすめアセット【用途別】
時間をかけて比較する前に、まずは結論からです。
UnityでSlay the Spire風のデッキ構築カードゲームを作る場合、目的ごとにおすすめできるアセットは次のように分かれます。
とにかく早く「遊べる形」まで持っていきたい人
TCG Engine – Roguelike / Co-op Card Game
カード定義・デッキ管理・ターン制バトルといった中核システムが一通り揃っているのが最大の強みです。
Slay the Spire風の構造を理解しながら、改造前提で進めたい人に向いています。
シングルプレイ前提で、なるべく軽く作りたい人
Single Player CCG Kit
マルチ対応や大規模拡張を前提とせず、1人用カードゲームに必要な要素に絞られているテンプレートです。
個人開発やゲームジャム用途なら、こちらの方が扱いやすいケースも多いです。
システムは自作・見た目と演出を一気に強化したい人
この場合は、テンプレに頼らず
- カードUI用アセット
- ホログラム・発光などの演出シェーダー
- モンスター・サウンド素材
を組み合わせて使うのがおすすめです。
後半では、こうしたUI・演出・素材系アセットも用途別に詳しく紹介していきます。

次は、なぜSlay the Spire風カードゲームが
フルスクラッチだと詰みやすいのかを整理していきましょう。
Slay the Spire風カードゲーム制作で「詰みやすいポイント」
Slay the Spire風のカードゲームは、一見シンプルそうに見えますが、
実際に作り始めると詰まりやすいポイントがかなり多いジャンルです。
特に、フルスクラッチで挑戦した場合、次のような壁にぶつかりがちです。
カード効果が増えるほど、コードが破綻する
最初は
- 攻撃カード
- 防御カード
くらいでも回りますが、
- 状態異常
- ターン終了時効果
- デッキ・捨て札・除外の操作
が増えてくると、if文やswitch文が爆発しやすくなります。
Slay the Spire系で重要なのは、
「カード=データ」「効果=ロジック」を分離する設計ですが、
これを最初から自力で組むのは、初心者〜中級者にはかなり重めです。
UIとバトルロジックが密結合になりやすい
手札UI・山札UI・エネルギー表示などをそのまま処理ロジックに直結させると、
- UIを変えたらバグる
- 演出を足したらターン管理が壊れる
といった状態になりがちです。
このあたりは、実際にカードゲームを一から作るチュートリアルを見ると
「ここまでやるのか…」と感じる人も多いと思います。
フルスクラッチの大変さを知る、という意味ではとても参考になります。
データ調整が地獄になりやすい
Slay the Spire風では、
- カードコスト
- ダメージ量
- レアリティ
などの微調整が大量に発生します。
これをすべてコード直書きで管理すると、
調整=ビルド&テストの繰り返しになり、開発速度が一気に落ちます。
だからこそ、この記事で紹介するようなアセットは
- カード定義がデータ中心
- ターン制やデッキ処理が既に分離されている
という点で、「詰みにくい土台」を作ってくれます。

次は、これらの失敗を避けるために、
Slay the Spire風カードゲームで重要になるアセット選びの比較軸を整理していきます。
アセット選びの比較軸|Slay the Spire“風”で重要なポイント
ここまで見てきた「詰みやすいポイント」を避けるために、
Slay the Spire風カードゲーム向けのアセットを選ぶ際は、次の比較軸を意識すると失敗しにくくなります。
カード定義がデータ中心か(ScriptableObject前提か)
まず最重要なのが、カードがデータとして定義されているかです。
- カード名/コスト/効果がScriptableObjectで管理できる
- Inspectorから数値調整ができる
この構造になっていれば、カード追加や調整のたびにコードを触らずに済み、
バランス調整の試行回数を一気に増やせます。
ターン制・バトルフローが分離されているか
Slay the Spire風では、
- プレイヤーターン
- 敵の行動予約
- ターン終了処理
といったバトルの流れが非常に重要です。
この流れが
- UIイベントに直結していないか
- ステート(状態)として管理されているか
を見ることで、後から演出を足しても壊れにくいかが判断できます。
改造前提で触りやすい構造か
テンプレート系アセットは、
- 完成度が高い代わりに中身がブラックボックス
というケースも少なくありません。
Slay the Spire風を目指す場合、
そのまま使うより「削る・差し替える」作業が必ず発生します。
そのため、
- クラス構成が整理されている
- コメントや命名が読みやすい
といった点も、実はかなり重要です。
完全再現を目指していないか
最後に大事なのが、アセットの思想です。
この記事ではあくまで
- Slay the Spire「そのもの」を作る
のではなく、
- Slay the Spire風の仕組みを使って、自分のゲームを作る
ことを前提にしています。
そのため、完全再現を売りにしているアセットよりも、
汎用的なカードゲーム基盤として使えるアセットの方が相性が良いケースが多いです。

これらの比較軸を踏まえたうえで、
次は今回紹介する全アセットを横並びで比較していきます。
おすすめアセット比較表【Slay the Spire風カードゲーム向け】
ここまでの比較軸を踏まえて、
今回紹介するSlay the Spire風カードゲーム制作向けアセットを横並びで整理しました。
「どれを買うか」で迷っている場合は、
この表を見て、自分の制作スタイルに一番近いものを選ぶのが一番早いです。
| アセット名 | 何ができるか(要約) | 導入難易度 | 拡張性・改造しやすさ | 向いている用途 | 注意点 | 商品リンク |
|---|---|---|---|---|---|---|
| TCG Engine – Roguelike / Co-op Card Game | カード管理・デッキ構築・ターン制バトルを一通り網羅 | 中 | 高い(改造前提) | 本格的なSlay the Spire風 | 最初は構造理解が必要 | ✅アセットストアでチェックする |
| Single Player CCG Kit | シングル向けカードゲームテンプレ | 低〜中 | 中 | 個人開発・ゲームジャム | 大規模拡張には向かない | ✅アセットストアでチェックする |
| TCG Card Bundle | カードUI一式(枠・レイアウト) | 低 | 高い | UI強化 | ロジックは含まれない | ✅アセットストアでチェックする |
| CCG Card Backs | カード裏面デザイン素材 | 低 | 高い | カード演出 | 表面デザインは別途必要 | ✅アセットストアでチェックする |
| Card / TCG Holographic Shaders Pack | ホログラム・発光演出 | 低 | 中 | レアカード演出 | 使いすぎると視認性低下 | ✅アセットストアでチェックする |
| Animated 2D Monster Pack 1 | 敵キャラ用2Dアニメ素材 | 低 | 中 | 戦闘演出 | 世界観の統一が必要 | ✅アセットストアでチェックする |
| Card Game Sounds | カード操作・効果音 | 低 | 高い | 操作フィードバック | 単体では音数は少なめ | ✅アセットストアでチェックする |

次は、
中核となるシステム系アセットについて、1つずつ詳しく見ていきます。
システム系アセット詳細(中核)
ここからは、Slay the Spire風カードゲームの土台そのものになるシステム系アセットを、
「どんな人に向いているか」「どこを理解すべきか」という視点で詳しく見ていきます。
TCG Engine – Roguelike / Co-op Card Game
Slay the Spire風の構造を、ほぼ一通り体験できるのがこのアセットの最大の特徴です。
カード定義・デッキ構築・ターン制バトルといった中核部分が既に実装されており、
「まずは動くものを作ってから理解したい」という人には非常に相性が良いです。
特徴
- カード・デッキ・捨て札などの基本構造が揃っている
- ターン制バトルの流れが整理されている
- Roguelike構造を前提にした設計
向いている人
- Slay the Spire風の全体構造を理解したい人
- 中〜長期的に1本の作品を作り込みたい人
- テンプレをベースに大胆に改造する前提の人
注意点
機能が多い分、最初はクラス構成や処理の流れを把握する時間が必要です。
「インポートしてすぐ完成」というタイプではないので、
不要な機能を削りながら読む姿勢が重要になります。
Single Player CCG Kit
こちらはシングルプレイ専用に割り切ったカードゲームテンプレートです。
マルチ対応や複雑な拡張を前提としていない分、
コード量・構造ともに比較的シンプルで、把握しやすいのが特徴です。
特徴
- 1人用カードゲームに必要な要素に絞られている
- 導入〜改造までのハードルが低め
- ゲームジャムや短期制作向き
向いている人
- まずは小さく完成させたい人
- ポートフォリオ用に1本作りたい人
- Slay the Spire「風」の軽量版を目指す人
注意点
拡張性はTCG Engineほど高くありません。
後から大規模なローグライク要素を足したい場合は、
設計の組み替えが必要になる可能性があります。
見た目・UI・演出を強化するアセット
Slay the Spire風カードゲームでは、
システムが多少シンプルでも「見た目」と「演出」で一気にそれっぽく見せられるのが大きな特徴です。
ここでは、テンプレート系アセットと組み合わせることで、
完成度をワンランク引き上げてくれるUI・演出系アセットを紹介します。
TCG Card Bundle(カードUI一式)
カード枠・レイアウト・装飾が一通り揃った、
カードゲーム特化のUI素材セットです。
カードサイズやレアリティ表示なども想定されているため、
カードUIをゼロからデザインする必要がなくなるのが最大のメリットです。
使いどころ
- 手札UI・デッキ表示
- カード詳細ポップアップ
注意点
あくまで見た目のみなので、
カード効果やロジックは別途実装(またはテンプレと連携)が必要です。
CCG Card Backs(カード裏面デザイン)
山札・捨て札を表示するだけでも、
カード裏面のデザインがあるかどうかで印象は大きく変わります。
Slay the Spire風では、
カードを引く・シャッフルする演出が頻繁に入るため、
裏面デザインがあるだけで演出の説得力が増します。
Card / TCG Holographic Shaders Pack(レアカード演出)
レアカードや強力なカードに使える、
ホログラム・発光系のシェーダーです。
すべてのカードに使うのではなく、
- レアリティ表示
- 強化状態の演出
など、ポイント使いするのがおすすめです。
キャラ・モンスター・サウンド素材で世界観を仕上げる
システムとUIが整ってきたら、最後に効いてくるのがキャラクター表現とサウンドです。
Slay the Spire風のカードゲームは、操作自体はシンプルだからこそ、
敵の見た目・効果音の気持ちよさがプレイ体験に直結します。
Animated 2D Monster Pack 1(敵キャラ用2D素材)
カードバトルでは、
敵がアニメーションで反応してくれるだけで戦闘の手応えが一気に上がります。
このアセットは、
- 攻撃
- ダメージ
- 待機
といった基本アニメーションが揃っており、
カード効果と紐づけて演出を入れやすいのが特徴です。
使いどころ
- 敵の攻撃ターン演出
- ダメージ・状態異常のフィードバック
注意点
アートスタイルは固定なので、
UIや背景と世界観を合わせる工夫は必要になります。
Card Game Sounds(カード操作・効果音)
カードを
- 引く
- 出す
- 捨てる
といった基本操作の効果音が揃ったサウンド素材です。
特にカードゲームでは、
操作音があるだけで「触っている感覚」が大きく変わります。
おすすめの使い方
- カードを場に出した瞬間
- エネルギー消費時
Big Fantasy Sound Effects Bundle Collection(世界観強化)
魔法・斬撃・環境音など、
ファンタジー系カードゲームと相性の良い効果音が大量に入ったバンドルです。
ボス戦やレアカード発動時など、
ここぞという場面の演出強化に向いています。
よくある失敗と注意点【購入前チェック】
ここまでアセットを見てきましたが、
Slay the Spire風カードゲーム制作では、アセット選びそのものが失敗原因になるケースも少なくありません。
購入前に、次のポイントだけは必ず確認しておくと、
「買ったけど詰んだ」をかなり避けられます。
最初から全部理解しようとしてしまう
テンプレート系アセットを使う場合、
最初に全コードを理解しようとすると高確率で止まります。
おすすめなのは、
- まず1戦分だけ動かす
- 不要な機能を削る
- カード効果を1つだけ改造する
という小さな改造から入る進め方です。
アセット依存が強くなりすぎる
便利なテンプレほど、
- その構造に引っ張られてしまう
ことがあります。
Slay the Spire風は特に、
- カード効果の追加
- 戦闘フローの変更
が頻発するため、
「自分で直せる範囲かどうか」を常に意識することが大切です。
最初から完成形を目指してしまう
Slay the Spire級のボリュームを、
いきなり1人で再現するのは現実的ではありません。
まずは
- 敵1種類
- カード10枚程度
- マップ進行なし
くらいのミニ構成で完成させる方が、結果的に近道です。
「他のカードゲーム向けアセットも見てみたい」という場合は、
こちらの記事も参考になります。
まとめ:私のおすすめ構成(個人・インディー向け)
ここまで、Slay the Spire風カードゲームをUnityで作るためのアセットを、
「早く形にする」「理解しながら改造する」という視点で見てきました。
最後に、私なりの現実的で失敗しにくい構成例をまとめます。
まず1本完成させたい人向けのおすすめ構成
- Single Player CCG Kit(カード・ターン制の土台)
- TCG Card Bundle(カードUI)
- Card Game Sounds(操作フィードバック)
この構成なら、
学習コストを抑えつつ「ちゃんと遊べるカードゲーム」を完成させやすいです。
Slay the Spire風をしっかり作り込みたい人向け
- TCG Engine – Roguelike / Co-op Card Game
- TCG Card Bundle+CCG Card Backs
- ホログラム系シェーダー(レア演出用)
- Animated 2D Monster Pack 1
最初は機能が多く感じるかもしれませんが、
不要な要素を削りながら読むことで、Slay the Spire的な構造理解が一気に進みます。
大事なのは「完成させられるサイズ」で選ぶこと
Slay the Spire風カードゲームは、
構造を理解していないと途中で破綻しやすいジャンルです。
だからこそ、
- 最初から全部盛りにしない
- 改造できる範囲を見極める
- まずは1戦分を完成させる
という考え方が、結果的に一番の近道になります。
この記事が、
あなたのカードゲーム制作の助けになれば嬉しいです。









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