はじめに
Unityで2Dゲームを作ろうと思ったとき、多くの人が最初につまずくのが 「どこまで自作して、どこからアセットに頼るべきか分からない」という問題です。
Asset Storeを覗くと、RPG用・2Dアクション用・トップダウン用など魅力的なアセットが大量に並んでいますが、 実際には「高そう」「難しそう」「買ったけど使いこなせなかった」という不安もつきまといますよね。
そこでこの記事では、Unityで2Dゲームを制作する人向けに、 導入しやすく、制作効率と見た目を一気に引き上げてくれるアセットを ジャンル別に厳選して紹介します。
単なるアセット一覧ではなく、
- どんな2Dゲームを作る人に向いているのか
- 自作と比べて、どの作業がどれだけ楽になるのか
- 初心者がハマりやすい注意点はどこか
といった「実際に選ぶときに知りたい判断材料」を重視して解説していきます。
なお、「アセットを入れたはいいけど、どう使えばいいか分からない…」という方は、 以下の記事もあわせて読むと理解が深まります。
この記事では、選び方や注意点を詳しく解説していきます。 「とにかく早く1本作りたい」という人も、「失敗せずにアセットを選びたい」という人も、 ぜひ自分の制作スタイルに合ったアセットを見つけてください。
結論:ジャンル別おすすめ2Dアセット
「細かい説明より、まず結論が知りたい」という方向けに、 ここではジャンル別に本当におすすめできる2Dアセットを先にまとめます。
どれも「自作すると時間がかかる」「初心者がつまずきやすい」部分を大きく肩代わりしてくれるものなので、 自分の作りたいゲームジャンルに近いものをチェックしてみてください。
RPGを作りたい人向け
イベント管理・マップ・バトルなど、RPG特有の要素を一から作るのはかなり大変です。 RPGを作りたい場合は、最初からRPG構造が整っているテンプレート系を使うと制作スピードが大きく変わります。
- RPG Maker Unite:ノーコード寄りでRPG全体の流れを構築したい人向け
- 2D RPG Kit:ある程度Unityに慣れていて、カスタマイズ前提で作りたい人向け
特に「まずは1本完成させたい」「戦闘やイベントで詰まりたくない」という人には、 RPG全体を俯瞰できるテンプレート系が向いています。
2Dアクション・プラットフォーマーを作りたい人向け
ジャンプ判定・当たり判定・アニメーション制御など、 2Dアクションは「動かすだけでも意外と難しい」ジャンルです。
- Corgi Engine:完成度の高い2Dアクションを作りたい人向け
- 2D Action Platformer Kit:シンプルな横スクロールを作りたい人向け
キャラクター制御を自作すると、後から修正が地獄になりがちなので、 このジャンルは早めに実績あるエンジン系アセットに頼るのが正解です。
トップダウン・ローグライク系を作りたい人向け
見下ろし視点のゲームは一見シンプルに見えますが、 移動・攻撃・カメラ制御・敵AIなど、意外と実装項目が多いジャンルです。
- TopDown Engine:トップダウン系全般を幅広くカバー
- 2D Top-Down Roguelike Template:ローグライク特化で作りたい人向け
「アクションRPG寄り」「ローグライク寄り」など、 作りたい方向性が決まっている人ほどテンプレートの恩恵が大きくなります。
弾幕・シューティング演出を強化したい人向け
弾の挙動・発射パターン・エフェクトを自作すると、 コードが一気に複雑になりがちです。
- BulletPro:弾幕・シューティング表現を徹底的に作り込みたい人向け
「弾を出すだけ」ではなく、「気持ちいい弾幕表現」を作りたい場合は、 専用アセットを使ったほうが圧倒的に早く、表現の幅も広がります。
2Dアセットの選び方|失敗しない3つの比較軸
ここまでで「使えそうなアセット」は見えてきたと思いますが、 ここでいきなり購入してしまうのは少し待ってください。
2Dゲーム向けアセットは便利な反面、選び方を間違えると逆に遠回りになることもあります。 このセクションでは、初心者〜中級者が失敗しやすいポイントを踏まえた 3つの比較軸を紹介します。
① テンプレート型か、機能特化型か
まず重要なのが、そのアセットが
- ゲーム全体を作るテンプレート型なのか
- 一部機能に特化した機能特化型なのか
を見極めることです。
たとえば、RPG Maker Unite や Corgi Engine、TopDown Engine などはテンプレート型で、 「キャラ操作・UI・シーン構成」まで含めて用意されています。 一方、BulletPro のようなアセットは弾幕表現に特化した機能型です。
最初の1本を完成させたい人はテンプレート型、 既存プロジェクトを強化したい人は機能特化型、 という考え方をすると選びやすくなります。
「なるべくコードを書かずに作りたい」「難しい設計は避けたい」という方は、 以下の記事も参考になります。
② 最初から完成形を目指しすぎていないか
よくある失敗が、
- 「最初から完成度の高いゲームを作ろうとする」
- 「全部入りの大型アセットを選んで混乱する」
というパターンです。
高機能なアセットほど設定項目や概念が多く、 Unityに慣れていない段階では理解コストが一気に跳ね上がります。
最初は、
- 移動・攻撃ができる
- 最低限のUIが表示できる
- 1ステージ遊べる
といった「小さな完成」を目指せるアセットを選ぶのが安全です。
③ デモシーン・チュートリアルの有無
初心者ほど軽視しがちですが、 デモシーンとチュートリアルの有無は超重要です。
Asset Storeでチェックする際は、
- デモ動画があるか
- サンプルシーンが用意されているか
- 初期設定の手順が説明されているか
を必ず確認しましょう。
実際、「機能は良さそうだけど使い方が分からず放置した」というケースの多くは、 ここを見落としています。
今回紹介しているアセットは、 少なくともサンプルやデモを通して全体像を掴めるものを中心に選んでいます。

次は、今回紹介するアセットを 一覧で比較できる表を用意します。 「どれとどれで迷っているか」を整理したい方は、ぜひ比較表をチェックしてください。
紹介アセット比較表|用途・難易度・向いている人が一目で分かる
ここでは、今回紹介している2Dゲーム向けアセットを 横並びで比較できるようにまとめました。
「どれも良さそうで決めきれない」「自分のレベルに合うものが知りたい」 という方は、まずこの表で全体像を把握してみてください。
| アセット名 | 対応ジャンル | 何ができるか(要約) | 導入難易度 | 向いている人 | 自作と比べて楽になる点 | 注意点 | 商品リンク |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| RPG Maker Unite | RPG | マップ・イベント・戦闘を含むRPG制作一式 | 低〜中 | ノーコード寄りでRPGを完成させたい人 | イベント管理・戦闘構築をほぼ考えずに済む | 自由度はやや制限される | ✅アセットストアでチェックする |
| TopDown Engine | トップダウン / アクションRPG | 見下ろし視点の移動・戦闘・AIを包括 | 中 | トップダウン系を本格的に作りたい人 | 移動・攻撃・カメラ制御を一気に構築できる | 機能が多く最初は把握が必要 | ✅アセットストアでチェックする |
| Corgi Engine | 2Dアクション / プラットフォーマー | 高品質な2Dアクション制御一式 | 中〜高 | 完成度の高い2Dアクションを作りたい人 | キャラ制御・当たり判定の調整が激減 | 理解せず使うと改修が難しい | ✅アセットストアでチェックする |
| Beat ‘em up Game Template 2D | ベルトスクロールアクション | 格闘・敵出現・ステージ進行の雛形 | 中 | ベルトスクロールを作りたい人 | 敵管理・進行制御を自作しなくて済む | ジャンル特化のため汎用性は低め | ✅アセットストアでチェックする |
| 2D RPG Kit | 2D RPG | 2D向けRPGの基本構成を提供 | 中 | カスタマイズ前提でRPGを作りたい人 | 基礎システムを一から作らずに済む | 調整にはC#理解が必要 | ✅アセットストアでチェックする |
| 2D Action RPG Kit | アクションRPG | アクション寄りRPGの基本構成 | 中 | アクションRPGを作りたい人 | 戦闘ロジックを短時間で構築できる | 演出は自分で追加が必要 | ✅アセットストアでチェックする |
| 2D Top-Down Roguelike Template | ローグライク | ランダム生成前提の構成 | 中 | ローグライクを素早く作りたい人 | マップ・進行制御を自作しなくて済む | ジャンル理解が必要 | ✅アセットストアでチェックする |
| BulletPro | シューティング / 弾幕 | 高度な弾幕・発射制御 | 中 | 演出にこだわりたい人 | 複雑な弾挙動をGUIで作れる | 単体ではゲームは完成しない | ✅アセットストアでチェックする |
| 2D Action Platformer Kit | 横スクロールアクション | 基本的な2Dアクション構成 | 低〜中 | シンプルな2Dアクションを作りたい人 | 基礎挙動を短時間で用意できる | 拡張は自力実装が必要 | ✅アセットストアでチェックする |

次は、これらのアセットを 1つずつ詳しく解説し、 「どんな人に向いているか」「どこで注意すべきか」を深掘りしていきます。
各アセット詳細解説|向いている人・自作との違い・注意点
RPG Maker Unite
RPG Maker Uniteは、Unity上でRPG制作を完結させることを目的とした RPG特化型のツールキットです。 マップ作成、イベント管理、戦闘システムといったRPGに必須の要素が 最初から一通り揃っています。
向いている人
・プログラムよりも「ゲーム構成」に集中したい人
・とにかく1本RPGを完成させたい人
・ノーコード〜ローコード寄りで制作したい人
自作と比べて楽になる点
RPGで最も時間を取られるイベント分岐・戦闘フロー・UI管理を ほぼ考えずに済みます。 「街→ダンジョン→戦闘→会話」といった基本ループを 短時間で形にできるのが最大の強みです。
注意点
自由度は高すぎないため、独自仕様のRPGを作りたい場合は 制約を感じる可能性があります。
TopDown Engine
TopDown Engineは、見下ろし視点ゲーム全般をカバーする 非常に完成度の高いテンプレートアセットです。 移動・攻撃・カメラ・敵AIまで一通り実装されています。
向いている人
・トップダウン型アクションやARPGを作りたい人
・既存の仕組みを理解しながらカスタマイズできる人
自作と比べて楽になる点
見下ろし視点特有の移動・攻撃処理やカメラ制御を 一から設計する必要がありません。
注意点
機能が豊富な分、最初は構成を理解する時間が必要です。
Corgi Engine
Corgi Engineは、2Dアクション・プラットフォーマー向けの 定番エンジンアセットです。 操作感・当たり判定・アニメーション制御の完成度が非常に高いのが特徴です。
向いている人
・操作感に妥協したくない2Dアクションを作りたい人
・中〜上級者寄りの開発者
自作と比べて楽になる点
ジャンプ判定や壁判定など、調整が難しい部分を 既に洗練された形で利用できます。
注意点
内部構造を理解せずに改修すると、後から修正が大変になります。
Beat ’em up Game Template 2D
Beat ’em up Game Template 2Dは、いわゆる ファイナルファイト系・ベルトスクロールアクションを作るための ジャンル特化テンプレートです。
敵の出現管理、ステージ進行、コンボ前提の戦闘など、 ベルトスクロール特有の構成が最初から用意されています。
向いている人
・ベルトスクロールアクションを作りたい人
・ジャンルが明確に決まっている人
自作と比べて楽になる点
敵の湧き管理やステージ進行制御など、 自作すると複雑になりがちな部分をそのまま使えます。
注意点
ジャンル特化のため、他ジャンルへの流用は難しめです。
2D RPG Kit
2D RPG Kitは、2D向けRPGに必要な 基本システムを一通り揃えたテンプレートアセットです。
RPG Maker Uniteよりも「Unityらしい構成」で、 カスタマイズ前提の設計になっています。
向いている人
・RPGを作りたいが、ある程度コードも触れる人
・テンプレをベースに独自仕様へ発展させたい人
自作と比べて楽になる点
基礎的な戦闘・UI・キャラクター管理を ゼロから設計する必要がありません。
注意点
調整や拡張にはC#の理解が必要になります。
2D Action RPG Kit
2D Action RPG Kitは、 アクション要素が強いRPGを作るためのテンプレートです。
トップダウン・横視点のどちらにも応用しやすく、 アクション寄りRPGを短期間で形にできます。
向いている人
・アクションRPGを作りたい人
・最低限の戦闘ループを素早く作りたい人
自作と比べて楽になる点
攻撃判定や基本的な戦闘ロジックを 一から作らずに済みます。
注意点
演出や成長要素は自分で追加する必要があります。
2D Top-Down Roguelike Template
2D Top-Down Roguelike Templateは、 ローグライク構造を前提にしたテンプレートアセットです。
ランダム生成・リトライ前提の進行など、 ローグライク特有の流れを素早く構築できます。
向いている人
・ローグライクを作りたい人
・ゲームループを重視した設計をしたい人
自作と比べて楽になる点
マップ生成や進行管理を ゼロから考えなくて済みます。
注意点
ジャンル理解がないと調整が難しく感じる場合があります。
BulletPro
BulletProは、2Dシューティングや弾幕演出に特化した プロジェクト管理型アセットです。
弾の発射パターンや挙動を GUIベースで設計できるのが大きな特徴です。
向いている人
・シューティングや弾幕演出を重視したい人
・演出クオリティを上げたい人
自作と比べて楽になる点
複雑な弾挙動をコードで管理せずに作れます。
注意点
単体ではゲーム全体は完成しないため、 他のテンプレートと組み合わせる前提です。
2D Action Platformer Kit
2D Action Platformer Kitは、 シンプルな横スクロールアクション向けのテンプレートです。
Corgi Engineほど高機能ではありませんが、 その分とっつきやすいのが特徴です。
向いている人
・シンプルな2Dアクションを作りたい初心者
・まずは基礎構成だけ欲しい人
自作と比べて楽になる点
移動・ジャンプ・当たり判定を 短時間で実装できます。
注意点
高度な拡張は自力実装が前提になります。
よくある失敗パターンと注意点|アセット選びで遠回りしないために
便利な2Dアセットですが、使い方や選び方を間違えると 「むしろ時間がかかった…」という結果になりがちです。 ここでは、初心者〜中級者が特にハマりやすい失敗パターンを整理します。
① テンプレートに依存しすぎて中身を理解していない
大型テンプレート系アセットを使うと、 一気にゲームらしい形になります。 しかしその反面、
- なぜ動いているのか分からない
- 少し仕様を変えたいだけで詰まる
という状態に陥りやすくなります。
対策
・まずはサンプルシーンを触って挙動を確認する
・小さな改修(速度変更、UI差し替え)から始める
② 最初から完成度100%を目指してしまう
「どうせ作るなら完成度の高いゲームを」 と考えて、いきなり高機能アセットを複数入れてしまうのは かなり危険です。
結果として、
- 設定項目が多すぎて把握できない
- どこで何が起きているか分からなくなる
という状況になりがちです。
対策
・1ジャンル・1アセットから始める
・「1ステージ遊べる」を最初のゴールにする
③ 作りたいゲームの規模と合っていない
たとえば、
- 超シンプルな2Dアクションを作りたいのに大型エンジンを選ぶ
- プロトタイプなのにRPGフルセットを入れる
といったケースです。
アセットは「高機能=正解」ではなく、 作りたい規模と合っているかが重要です。
「そもそも何から作ればいいか分からない」という場合は、 以下の記事も参考になります。
まとめ
2Dゲーム制作では、
- 全部を自作しない
- でも中身を理解しながら使う
このバランスがとても大切です。
アセットは「ズル」ではなく、 制作スピードと完成率を上げるための正しい選択肢です。

ぜひこの記事を参考に、 自分の制作スタイルに合ったアセットを選び、 Unityでの2Dゲーム制作を一歩前に進めてみてください。










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