UnityのUIが表示されない時の直し方|初心者に多い原因と解決手順
1. はじめに
Unityでゲームやアプリを作っていると、「あれ?ボタンやテキストが表示されない…」なんてこと、意外とよくあります。最初は「壊れたのかな?」と不安になりますが、ほとんどの場合はちょっとした設定ミスや見落としが原因なんです。
特に初心者さんに多いのが、Canvasの設定やカメラの描画設定をうっかり変えてしまっているケース。実は数分で直せることがほとんどなんですよ。この記事では、UIが表示されないときによくある原因と、その解決方法を順番にわかりやすく紹介していきます。
また、UI制作をグッと効率化できる便利なアセットもあわせて紹介するので、「もっとかっこいいUIを作りたい!」という方にも役立つ内容になっています。安心して読み進めてくださいね。
2. UIが表示されない主な原因
UnityでUIが見えなくなるときは、大きなバグではなく「設定のちょっとしたミス」が原因であることがほとんどです。ここでは初心者さんが特につまずきやすい代表的なポイントを整理しました。
2-1. Canvasの設定ミス
UIを表示する土台となるのがCanvasです。Render Modeが「World Space」になっていると、UIが画面の外に飛んでしまったり、Canvas自体が非表示になっていると当然UIも表示されません。
2-2. UI要素が背面に隠れている
UIはOrder in Layerの数値が低いと、ほかのオブジェクトの後ろに隠れてしまいます。数値を大きくすることで、UIを前面に表示できます。
2-3. Gameビューの設定ミス
Gameビューの解像度やアスペクト比が原因で、UIが画面外に出てしまうことがあります。特に「Free Aspect」のまま開発していると、想定していない配置になって見えなくなることが多いです。
2-4. スクリプトやエラーによる非表示
スクリプトで gameObject.SetActive(false); を実行していたり、エラーでUIが無効化されていることもあります。Consoleをチェックして、エラーが出ていないかを確認してみましょう。
2-5. カメラの設定ミス
カメラがCulling Maskで「UI」を描画しない設定になっている場合、UIは映りません。またカメラの位置や向きがCanvasを捉えていないことも原因になります。
2-6. RectTransformやアンカー設定の不備
UI要素のRectTransformやアンカーが適切でないと、画面外に表示されてしまいます。特に解像度を変えたときにUIが見えなくなる場合は、この設定を疑いましょう。
3. 解決方法とチェックリスト
UIが表示されないときは、落ち着いて一つずつ設定を確認していくのが大切です。ここでは「ありがちなミス」と「直し方」を一覧にまとめました。トラブル時のチェックリストとして活用してくださいね。
| ミス | 解決方法(手順) |
|---|---|
| Canvasの設定ミス | 1. HierarchyでCanvasを選択 2. InspectorでRender Modeが「Screen Space – Overlay」になっているか確認 3. Canvasのチェックボックス(アクティブ状態)がオンになっているか確認 |
| UI要素が背面に隠れている | 1. Canvasの「Order in Layer」を確認 2. UIが前面に来るように数値を大きめ(例:100)に設定 |
| Gameビューの設定ミス | 1. Gameビュー上部のドロップダウンから「16:9」「4:3」などを選択 2. Canvas Scalerで「UI Scale Mode」を「Scale with Screen Size」に設定 |
| スクリプトやエラーによる非表示 | 1. 該当のUI要素がアクティブ状態か確認 2. スクリプトで SetActive(false) が実行されていないか確認3. Consoleにエラーが出ていないかチェック |
| カメラの設定ミス | 1. カメラの「Culling Mask」に「UI」が含まれているか確認 2. カメラがCanvasを映す位置にあるか調整 |
| RectTransformやアンカーの不備 | 1. UI要素がSceneビューで画面内にあるか確認 2. RectTransformのアンカーを「Stretch」に設定して画面サイズに対応 |
4. トラブルシューティングの流れ
「UIが表示されない!」と焦ったときは、順番に確認していくのが一番の近道です。以下のフローに沿ってチェックしていけば、原因を特定しやすくなりますよ。
- Canvasの状態を確認
Render Modeが「Screen Space – Overlay」になっているか、Canvasがアクティブかをチェック。 - UI要素の描画順を確認
Canvasの「Order in Layer」の値を確認し、必要なら数値を上げてUIを前面に表示。 - UI要素の位置をチェック
SceneビューでUIが画面内にあるかを確認し、RectTransformで位置やサイズを調整。 - Gameビューの設定を確認
アスペクト比や解像度を「16:9」などに固定。Canvas Scalerを「Scale with Screen Size」に設定。 - スクリプトの影響を確認
UIが非表示になっていないか、スクリプトでSetActive(false)やalpha=0がないかチェック。 - カメラの設定を確認
Culling Maskに「UI」が含まれているか確認し、Canvasを映す位置に調整。 - その他の確認ポイント
Consoleでエラーが出ていないかチェック。複数Canvasがある場合は、正しいCanvasにUIが配置されているかも確認。

この流れで見直せば、ほとんどのUI表示トラブルは解決できます。慣れてきたら「自分用チェックリスト」を作っておくのもおすすめですよ。
5. ミスを防ぐためのベストプラクティス
UIが表示されない問題は、実は「作業のちょっとした習慣」でかなり防げます。ここではトラブルを未然に防ぐためのコツをまとめました。
5-1. Canvas作成時に設定をチェック
新しくCanvasを作ったら、まずはRender Modeが「Screen Space – Overlay」になっているか確認しましょう。これを最初に押さえておくだけで、多くのミスを避けられます。
5-2. Gameビューをこまめに確認
Sceneビューだけで作業していると、気づかないうちにUIがずれていることがあります。Gameビューを頻繁に切り替えて確認する習慣をつけましょう。
5-3. Canvas Scalerを活用
解像度が違う端末でも崩れないUIを作るには、Canvas Scalerの設定が必須です。 「UI Scale Mode」を「Scale with Screen Size」にして、基準解像度を1920×1080などに設定しておくと安心です。
5-4. UIをプレハブ化して管理
作ったUIはPrefab(プレハブ)として保存しておくと、修正や復元がとても楽になります。特にボタンやメニューなど、何度も使うUIはPrefab化がおすすめです。
5-5. カメラ設定を定期的に確認
開発中にカメラを動かしたり追加すると、UIが映らなくなることがあります。Culling Maskに「UI」が含まれているか、UI専用カメラを用意するのも良い対策です。
5-6. チェックリストを作る
Render Mode、Culling Mask、Order in Layerなど、よく忘れるポイントをメモして自分用チェックリストを作ると、開発スピードも安定します。

こうした習慣を身につけておけば、UIトラブルはかなり減ります。安心して制作に集中できますよ♪
6. UI制作を効率化するおすすめアセット
UIを一から作るのも楽しいですが、時間がかかってしまうのも事実です。そんなときはアセットストアを活用して、効率よく開発を進めましょう。ここでは特におすすめのUI関連アセットを紹介します。
DoTween Pro
UIに自然なアニメーションや演出を加えられる定番アセット。コードもシンプルで、ボタンやメニューの動きを直感的に作れます。 👉 アセットストアで見る
Modern UI Pack
おしゃれで洗練されたUI素材が揃ったパック。実用的なUIプリセットが豊富なので、ゲームやアプリにすぐ導入できます。 👉 アセットストアで見る
UI Builder
カスタムUIを効率的にデザインできるエディタ拡張。ドラッグ&ドロップで直感的にUIを作れるので、初心者さんにも扱いやすいです。 👉 アセットストアで見る
Better UI
解像度対応や柔軟なUI管理に強いアセット。レスポンシブデザインを取り入れたいときに特に役立ちます。 👉 アセットストアで見る
UI Toolkit Bundle 1
UI演出に必要な機能が一式揃ったお得なバンドル。ゲームUIの完成度を一気に引き上げたい人におすすめです。 👉 アセットストアで見る
7. まとめ
今回は、UnityでUIが表示されないときの原因と解決方法について解説しました。多くの場合、Canvasの設定やカメラの描画設定など、ほんのちょっとした見落としが原因です。
- CanvasのRender Modeやアクティブ状態を確認する
- Order in Layerを調整してUIを前面に出す
- Gameビューのアスペクト比や解像度を固定する
- スクリプトやエラーで非表示になっていないかチェックする
- カメラのCulling Maskや位置を見直す
これらを順番に確認していけば、ほとんどのトラブルは解決できます。また、Canvas ScalerやPrefab管理を活用すれば、ミスを未然に防ぎやすくなります。
さらに、おすすめアセットを取り入れることで、作業効率もデザイン性も大幅にアップ!「見えないUIに悩む時間」を「魅力的なUIを作る時間」に変えていきましょう♪
あわせて読みたい
UIが表示されない問題以外にも、Unityではさまざまなトラブルが起こりがちです。関連する記事をチェックして、あわせて解決しておきましょう。
- Unityでスクリプトが動かない!初心者がつまずく5つの原因と修正法
- Unityで音が鳴らない問題を解決!サウンド設定とスクリプト確認法
- UnityのLightが効かない!シーンを明るくする設定の見直しポイント
よくある質問(FAQ)
- Qボタンがクリックできないのはなぜ?
- A
UIが表示されていてもクリックできない場合は、CanvasのRender Modeが「Screen Space – Overlay」になっていない、またはボタンのRaycast Targetがオフになっている可能性があります。EventSystemがシーンに存在するかも確認してください。
- QUIがぼやけて見えるときの対処法は?
- A
Canvasが「World Space」になっていると、距離やスケールによってUIがぼやけて見えることがあります。Screen Space – Overlayに切り替えるか、Canvas Scalerやカメラ設定を調整しましょう。
- Q解像度ごとにUIが崩れるのを防ぐには?
- A
Canvas Scalerを「Scale with Screen Size」に設定し、Reference Resolutionを1920×1080など基準となる解像度にしておくと、異なる解像度の画面でもUIが崩れにくくなります。







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