Unityで2D横スクロールアクションゲームを作ろうとすると、最初にぶつかりやすいのが「キャラクター操作」「ジャンプや当たり判定」「カメラの追従処理」といった基礎部分です。チュートリアル通りに進めても、少し仕様を変えた途端に動かなくなり、思った以上に時間を取られてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
特に初心者の場合、横スクロールアクション特有の操作感の調整や安定した物理挙動をゼロから作るのはハードルが高く、「ゲームを作りたいのに基礎実装で疲れてしまう」というケースも少なくありません。
そこで役に立つのが、Unity Asset Storeで購入できる2D横スクロールアクション向けのアセットです。キャラクター操作やカメラ制御、敵AI、ステージ構築といった“つまずきやすい部分”をあらかじめ仕上げてくれるため、ゲーム性や演出といった本来注力したい部分に集中できます。
この記事では、Unityで2D横スクロールアクションゲームを制作する際に役立つアセットを中心に、どんな用途に向いているのか/どこまでをアセットで補えるのかを初心者目線で整理して紹介していきます。
「まずは動く横スクロールアクションを作りたい」「ゼロから実装して挫折したくない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
A) 結論:用途別おすすめ
まず結論からお伝えします。Unityで2D横スクロールアクションを作る場合、「どんなゲームを作りたいか」によって選ぶべきアセットは大きく変わります。ここでは、初心者でも迷いにくいように用途別でおすすめを整理しました。
✔ 王道の2D横スクロールアクションを作りたい人
Corgi Engine は、キャラクター操作・ジャンプ・当たり判定・敵AI・カメラ制御まで一通り揃った定番アセットです。完成度の高い操作感を最初から使えるため、「まずはちゃんと動く横スクロールアクションを作りたい」という人に向いています。
✔ シンプル構成で2Dアクションを学びながら作りたい人
2D Platformer Action Game Template は、必要最低限の機能に絞られた横スクロールアクション用テンプレートです。Corgi Engineほど多機能ではありませんが、その分構造が理解しやすく、初心者が改造しながら学ぶのに適しています。
✔ ランゲーム・回避アクション寄りにしたい人
2D/3D Infinite Runner Engine は、横方向に進み続けるラン系ゲーム向けのテンプレートです。ジャンプや障害物回避が中心のゲームを作りたい場合は、ゼロから組むよりも圧倒的に楽になります。
✔ ベルトスクロール系の格闘アクションを作りたい人
Beat ’Em Up Game Template 2D は、いわゆるファイナルファイト系のベルトスクロールアクションに特化したテンプレートです。通常のジャンプ中心の横スクロールとは構造が異なるため、格闘アクションを作りたい人向けです。

このあと、それぞれのアセットについて「何ができるのか」「どんな人に向いているのか」「注意点」をもう少し詳しく比較していきます。自分の作りたいゲーム像を思い浮かべながら読み進めてみてください。
B) なぜ横スクロールアクションは「ゼロから作ると大変」なのか
2D横スクロールアクションは一見シンプルに見えますが、実際に作り始めると初心者がつまずきやすい要素が一気に重なるジャンルです。特に次のようなポイントで手が止まりやすくなります。
- ジャンプの高さや滞空時間が不安定になる
- 地面・壁・段差の当たり判定が噛み合わない
- 移動速度とアニメーションがズレる
- カメラ追従で画面が揺れて酔いやすくなる
- 敵との接触判定やダメージ処理が複雑化する
これらはすべて「間違っている実装」ではなく、調整と経験が必要な部分です。そのため、チュートリアル通りに作れても、少し仕様を変えた途端に動かなくなることが珍しくありません。
基礎から理解して作りたい場合は、以下のような手順で進める方法もあります。
ただし、ゲームとして成立するレベルまで仕上げるには、ここからさらに調整・修正・試行錯誤が必要になります。個人開発や学習目的であれば、この工程でモチベーションが下がってしまうことも少なくありません。

そこで有料アセットを使うと、こうした「完成形が見えにくい基礎部分」を最初から安定した状態で利用できます。結果として、ステージ構成や演出、ゲームルールといった本来楽しい部分に集中できるようになります。
C) 横スクロールアクション向けアセットの選び方(比較軸)
横スクロールアクション向けのアセットは数が多く、価格や見た目だけで選んでしまうと「思っていた用途と違った」という失敗につながりがちです。ここでは、初心者が購入前に必ず確認しておきたい比較軸を整理します。
- キャラクター操作の完成度 移動・ジャンプ・空中制御が自然かどうかは最重要ポイントです。操作感は後から修正できますが、ベースが悪いと調整に時間がかかります。
- ステージ構築のしやすさ Tilemap前提か、Prefab配置型かによって制作フローが大きく変わります。自分の作りたいステージ構成と合っているかを確認しましょう。
- 敵AI・ギミックの有無 敵の追従、攻撃、巡回などが含まれているかどうかで実装コストが変わります。最低限の敵挙動が用意されていると安心です。
- カメラ制御の柔軟性 横スクロールではカメラ挙動がプレイ体験に直結します。追従範囲や制限設定ができるかも重要な判断材料です。
- 拡張・改造のしやすさ テンプレートとして完成しすぎていると、中身がブラックボックスになりがちです。スクリプト構造が理解しやすいかも見ておきたい点です。
- 初心者向けのドキュメント・サンプル 公式ドキュメントやデモシーンが充実しているアセットほど、導入後につまずきにくくなります。
なお、そもそも2Dゲーム制作の基本的な流れをまだ把握できていない場合は、先に基礎を一通り確認しておくとアセット選びが楽になります。

次は、今回紹介する横スクロールアクション向けアセットを一覧で比較し、それぞれの特徴がひと目で分かるように整理します。
D) 比較表:横スクロールアクション向けアセット一覧
ここでは、今回紹介する横スクロールアクション向けアセットを一覧で比較します。 「どこまで作り込まれているか」「どんなジャンルに向いているか」を軸に、まずは全体像を掴んでください。
| アセット名 | 何ができるか(要約) | 得意ジャンル | 導入難易度 | 拡張性 | 向いている人 | 注意点 | 商品リンク |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Corgi Engine | 移動・ジャンプ・敵AI・カメラなどを網羅した高機能フレームワーク | 王道2D/2.5Dアクション | 高 | 高 | 完成度重視・長期開発 | 機能が多く学習コスト高め | ✅アセットストアでチェックする |
| 2D Action Platformer Kit | 基本的な横スクロールアクション一式を提供 | 2Dアクション | 中 | 中 | 学びながら作りたい人 | 機能は必要最低限 | ✅アセットストアでチェックする |
| 2D/3D Infinite Runner Engine | 無限ラン型の横スクロールを高速構築 | ラン・回避アクション | 中 | 中 | カジュアル・モバイル向け | ステージ制アクションには調整必要 | ✅アセットストアでチェックする |
| 2.5D Bike Racing Game Template | 横スクロール×バイク操作に特化 | レース・乗り物 | 中 | 低 | 特定ジャンルを作りたい人 | 汎用アクションには不向き | ✅アセットストアでチェックする |
| 2D Battle System – Space Shooter Games | 横スクロール要素を含む戦闘システム | シューティング寄り | 中 | 中 | 戦闘重視の人 | 純アクション用途は要調整 | ✅アセットストアでチェックする |
| Underwater Adventure Runner Game Kit | 水中専用の移動・挙動を実装済み | 水中アクション | 低 | 低 | 雰囲気重視・テーマ特化 | 通常ジャンプアクションと操作感が異なる | ✅アセットストアでチェックする |
| Beat ’Em Up Game Template 2D | ベルトスクロール格闘向け構成 | ベルトスクロール | 中 | 中 | 格闘アクションを作りたい人 | ジャンプ中心の構成ではない | ✅アセットストアでチェックする |
| 2D Platformer Action Game Template | 王道構成の2D横スクロールテンプレ | 2Dプラットフォーマー | 低 | 中 | 初心者・小規模開発 | 高度な演出は追加実装が必要 | ✅アセットストアでチェックする |

次は、この中から各アセットを1つずつ詳しく解説し、「どんな人に向いているか」「購入前に注意すべき点」を掘り下げていきます。
E) 各アセット詳細:特徴・向いている人・注意点
E-1. Corgi Engine
Corgi Engine は、Unityで2D/2.5D横スクロールアクションを作る際の定番とも言える高機能フレームワークです。キャラクターの移動・ジャンプ・ダッシュ・攻撃、敵AI、カメラ制御、チェックポイントなど、横スクロールアクションに必要な要素が一通り揃っています。
- 向いている人:完成度の高いアクションゲームを作りたい人、長期開発を想定している人
- メリット:操作感が安定しており、調整項目も豊富
- 注意点:機能が多いため、最初は全体構造を把握するのに時間がかかる
E-2. 2D Action Platformer Kit
2D Action Platformer Kit は、横スクロールアクションに必要な最低限の仕組みをまとめたテンプレートです。移動・ジャンプ・敵との接触処理などがシンプルに実装されており、構造を理解しながらカスタマイズしやすいのが特徴です。
- 向いている人:テンプレを改造しながら学びたい初心者
- メリット:コード量が少なく把握しやすい
- 注意点:演出や高度なAIは自分で追加する必要がある
E-3. 2D/3D Infinite Runner Engine
2D/3D Infinite Runner Engine は、キャラクターが自動で進み続けるラン系・回避系の横スクロールゲームに特化したテンプレートです。障害物生成やスコア管理などがあらかじめ組み込まれています。
- 向いている人:無限ラン・カジュアルゲームを作りたい人
- メリット:短期間で遊べる形に仕上げやすい
- 注意点:ステージ制のアクションゲームには設計変更が必要
続いて、ジャンル特化型の横スクロールテンプレートについても見ていきましょう。
E-4. 2.5D Bike Racing Game Template
2.5D Bike Racing Game Template は、横スクロール視点でバイクを操作するレース系ゲームに特化したテンプレートです。加速・ジャンプ・着地といった挙動があらかじめ作り込まれており、乗り物操作を中心にしたゲームをすぐ形にできます。
- 向いている人:横スクロール×乗り物という明確なテーマが決まっている人
- メリット:物理挙動や操作感が最初から調整済み
- 注意点:キャラクター主体のアクションには流用しにくい
E-5. 2D Battle System – Space Shooter Games
2D Battle System – Space Shooter Games は、横方向に進むシューティング寄りのバトルシステムを提供するテンプレートです。敵出現、攻撃、スコア管理といった戦闘面が中心で、アクション要素よりも「戦闘演出」に重点があります。
- 向いている人:横スクロール×戦闘をメインにしたゲームを作りたい人
- メリット:戦闘周りのロジックがまとまっている
- 注意点:ジャンプ主体のアクションゲームには調整が必要
E-6. Underwater Adventure Runner Game Kit
Underwater Adventure Runner Game Kit は、水中を移動する独特な挙動を前提とした横スクロール系テンプレートです。浮遊感のある操作や水中専用の演出が組み込まれており、雰囲気重視のゲーム制作に向いています。
- 向いている人:水中ステージ・世界観重視のゲームを作りたい人
- メリット:水中挙動を一から実装しなくてよい
- 注意点:通常のジャンプアクションとは操作感が大きく異なる
E-7. Beat ’Em Up Game Template 2D
Beat ’Em Up Game Template 2D は、ファイナルファイト系のベルトスクロールアクションに特化したテンプレートです。左右移動+奥行きを使った戦闘が前提となっており、一般的なプラットフォーマーとは構造が異なります。
- 向いている人:ベルトスクロール格闘アクションを作りたい人
- メリット:格闘アクションの基本構造が揃っている
- 注意点:ジャンプ中心の横スクロールには不向き
E-8. 2D Platformer Action Game Template
2D Platformer Action Game Template は、王道の2D横スクロールプラットフォーマー構成をベースにしたテンプレートです。構造がシンプルで、Unity初心者でも全体像を把握しやすい点が魅力です。
- 向いている人:初めて横スクロールアクションを完成させたい人
- メリット:シンプルで改造しやすい
- 注意点:高度な演出や複雑なAIは追加実装が必要
F) よくある失敗と注意点(購入前にチェック)
横スクロールアクション向けアセットは非常に便利ですが、選び方を間違えると「思っていたのと違った…」となりがちです。ここでは、初心者が特につまずきやすい失敗例をまとめました。
- 機能が多すぎて把握できない
高機能フレームワークを選んだものの、全体構造が理解できず結局ほとんど触れない。 - 作りたいジャンルと噛み合っていない
ランゲーム向けテンプレを買ったが、ステージ制アクションに改造するのが大変だった。 - 完成度が高すぎて改造しにくい
テンプレとして完成しすぎており、独自要素を入れようとすると構造が分からなくなる。 - 「全部入り」を期待しすぎる
演出・UI・敵AIまで完璧だと思い込んで購入し、結局追加実装が必要だった。
こうした失敗を防ぐには、「自分は学びながら作りたいのか/すぐ形にしたいのか」を最初に決めておくことが重要です。
アセットはあくまで土台です。すべてを任せきるのではなく、「自分が楽したい部分」を明確にして選ぶと失敗しにくくなります。
G) まとめ:私のおすすめと選び方の結論
Unityで2D横スクロールアクションを作る場合、すべてをゼロから実装する必要はありません。特に初心者にとっては、キャラクター操作・ジャンプ・当たり判定・カメラ制御といった基礎部分をアセットで補うだけでも、開発のハードルは大きく下がります。
- 完成度重視・長期開発なら Corgi Engine
- 学びながら作りたいなら 2D Action Platformer Kit や 2D Platformer Action Game Template
- ジャンルが決まっているなら Infinite Runner や Beat ’Em Up 系

「まずは動くゲームを完成させる」ことができれば、そこから演出や独自要素を足していくのは意外と楽になります。今回紹介したアセットを土台に、自分なりの横スクロールアクション制作に挑戦してみてください。










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