1. はじめに
ゲームの世界を一気に華やかにしてくれるのがエフェクト(VFX)です。
キャラクターが魔法を放つときに光が舞ったり、爆発で火花が散ったりすると、「おおっ!」と盛り上がりますよね。 実はこうした演出は、難しいプログラミングをしなくても、Unityのパーティクルシステムを使えば初心者でも簡単に実装できるんです。
この記事では、Unityを始めたばかりの方でも迷わず進められるように、エフェクト追加の基本操作から、色・サイズ・寿命などの調整方法まで、ステップごとに分かりやすく解説していきます。

「ゲームにちょっとした演出を加えたい」「リアルな魔法や爆発を作ってみたい」そんな方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
2. Unityでエフェクトを追加する基本の方法
パーティクルシステムを作成
まずはエフェクトの土台となるパーティクルシステムをシーンに追加してみましょう。 手順はとてもシンプルです。
- ヒエラルキーウィンドウで右クリック
- 表示されたメニューから「Effects」→「Particle System」を選択
これでシーンに新しいパーティクルシステムが追加され、白い粒子が画面上にふわっと現れます。 最初の一歩ですが、これだけで「ゲームっぽさ」を感じられてワクワクしますよ。
エフェクトの確認
追加したパーティクルが正しく動いているか確認するには、シーンビュー上部の再生ボタンをクリックしてください。 すると、白い粒子が画面上で動き出し、煙のような演出が確認できるはずです。 この段階ではまだシンプルですが、「ここからどう変化させようかな?」と考えるのも楽しいポイントです。
3. パーティクルシステムのカスタマイズ
Unityのパーティクルシステムは、設定を少し変えるだけで見た目や雰囲気がガラッと変わります。 ここでは、初心者でも簡単に調整できるポイントを紹介しますね。

色を変更する
インスペクターウィンドウから「Start Color」を探してみましょう。 ここで色を選ぶと、パーティクル全体のカラーが変わります。
- オレンジ色にすると → 火花や炎っぽい演出
- 青色にすると → 魔法や氷のエフェクトのような雰囲気
寿命を調整する
「Start Lifetime」を変更すると、粒子が表示されている時間をコントロールできます。
- 短め(1~2秒) → 火花など素早く消える演出に最適
- 長め(4~6秒) → 煙や霧のようにゆっくり残る演出におすすめ
サイズを変更する
「Start Size」では、粒子の大きさを調整できます。 爆発の迫力を出したいなら大きめ、魔法のキラキラ粒子なら小さめにするとリアル感が増します。
粒子の量を調整する
「Emission」の「Rate over Time」を変更すれば、粒子が出る量を増減できます。
- アクションシーンでインパクトを強調したい → 100~200程度に増やす
- 落ち着いた雰囲気を出したい → 10~30程度に抑える
少し調整するだけで、同じエフェクトでもまったく違う印象になるのが面白いところです。
4. エフェクトの配置と動き
位置を調整して「見せ場」を作る
パーティクルシステムをシーンビュー上でドラッグして、狙った位置に配置します。
たとえば、キャラクターの足元にダスト(砂ぼこり)を置けば動きが軽やかに見えますし、攻撃の着弾点に火花を置けばインパクトが増します。
- 足元のダスト:床ギリギリに配置し、Start Sizeを小さめ、Rate over Timeは10〜30に。
- 着弾火花:壁や地面の接触地点に配置し、Start Lifetimeは短め(0.3〜1秒)に。
- 魔法の詠唱:手元や杖の先端に配置し、Start Colorを青〜紫系に。
回転を使って「流れ」を演出する
ツールバーから回転ツールを選び、パーティクルシステムを傾けてみましょう。
少し斜めにするだけで、煙が風に流れるような自然な動きが出せます。
- 煙・霧:重力を弱めに設定(Gravity Modifierを0.1〜0.3)し、わずかに傾けて風下へ流す。
- 火花:発生源を少し斜めに向け、形状(Shape)をConeにして拡散感を出す。
キャラクターや武器に追従させるコツ
エフェクトをキャラクターに追従させたいときは、ヒエラルキーでエフェクトを対象オブジェクトの子にするのが手早い方法です。
移動や回転に合わせてエフェクトも動くので、足跡の砂埃や武器の斬撃などの表現に向いています。
見栄えが一気に良くなる小ワザ
- 重なりを避ける:カメラ正面にだけ置かず、少し前後に分散して立体感を出す。
- コントラスト:背景と色が被ると見えづらいので、背景と逆の明度・彩度を選ぶ。
- 尺のコントロール:演出が長いとテンポが悪くなることも。Start Lifetimeで狙いの長さに。
5. おすすめアセットで表現を強化!
基本のパーティクルシステムでも十分に演出は可能ですが、アセットを導入すると一気にクオリティが上がります。 プロが作ったエフェクト素材をそのまま使えるので、時間短縮にもなりますよ。
Realistic Effects Pack 4
炎や爆発など、リアルなエフェクトを多数収録。アクションゲームとの相性抜群です。 迫力ある演出を取り入れたい方におすすめ!
Magic Effects Pack 5
ファンタジーRPGにぴったりの魔法演出を収録。 光やエネルギーの表現が豊富で、色や形も多彩に揃っています。
118 Sprite Effects Bundle
2Dゲーム向けのエフェクトをまとめたお得なパック。 ドット絵やカジュアルゲームに使いやすく、即戦力になります。
Tons of 2D Effect Vol.2
炎や爆発エフェクトを大量に収録。 バリエーションが豊富なので、ゲーム中の演出を一気に強化できます。
Top Down Effects 2.0
見下ろし型のRPGやアクションに最適なエフェクトパック。 攻撃や魔法の演出を、配置するだけで簡単に追加できます。
6. まとめ
今回は、Unityでエフェクトを追加する基本手順から、パーティクルシステムのカスタマイズ、そして便利なアセットの活用までを紹介しました。
- 「Particle System」を追加するだけで、簡単に演出を作れる
- 色・寿命・サイズ・量を調整することで、雰囲気を自由に変えられる
- アセットを使えば、時間をかけずに高品質な演出を実装できる
ちょっとした調整でも、ゲームの印象はぐっと変わります。 最初はシンプルな白い粒子でも、色やサイズをいじるだけで「火花」「煙」「魔法」などに変化し、まるでゲームが生き生きと動き出すように感じられるはずです。

「オリジナル感を出したいけど時間がない…」そんなときは、今回紹介したアセットを導入するのが近道。 自分のゲームに合う表現を見つけて、プレイヤーが思わず「すごい!」と感じる演出を作ってみてくださいね。
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よくある質問(Q&A)
- Qアセットを購入する前に試せる方法はありますか?
- A
Unityアセットストアには、無料のアセットも用意されています。有料アセットも説明欄やレビューを参考に、自分のプロジェクトに合ったものを選んでください。
- Qアセットを購入して失敗しないか不安です。
- A
購入後もアセットストアのサポートやアップデートがあります。特に今回紹介したアセットは高評価で信頼性が高いです!
- Q無料でできる演出と有料アセットの違いは?
- A
無料で作れる演出はシンプルですが、有料アセットはリアルな演出や複雑な効果を手軽に追加できるので、時間とクオリティの両方で大きなメリットがあります。







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