Unityでゲームの世界を作っていると、「地形や草原、街並みまで一から作り込むのは正直しんどい…」と感じる瞬間がありますよね。特にオープンワールドや箱庭系のゲームを目指すほど、環境まわりの作業量はどんどん膨らんでいきます。
この記事では、Unityで環境やマップ制作を効率化してくれるアセットを、地形や自然、水の表現、都市や建物、2Dマップ制作という切り口で紹介していきます。どのタイプのアセットが自分のプロジェクトに合いそうか、読み進めながら一緒に整理していきましょう。
Unityの環境・マップ作りはどれを選ぶ?
結論からお伝えすると、Unityの環境・マップ制作アセットは「何を作りたいか」によって選ぶべきものがはっきり分かれます。山や草原のような地形そのものを作りたいのか、海や川の水面まで表現したいのか、街や建物を配置したいのか、それとも2Dゲームのマップを作りたいのかで、向いているアセットが変わってくるんです。
まずは自分がどのタイプに当てはまるか、次のチェックリストで確認してみてください。
- ✅ 山や草原など、地形そのものを作り込みたい
- ✅ 海・川・湖といった水面の表現を加えたい
- ✅ 街や建物、道路を配置していきたい
- ✅ 2Dゲームのマップやタイルを作りたい
複数当てはまる方も多いと思います。その場合は、この記事の中で該当するセクションをそれぞれ読んでいただければ大丈夫です。それぞれのセクションで、代表的なアセットの特徴や向いている人を具体的に説明していきます。
アセットを選ぶ前に、自分のプロジェクトがBuilt-in・URP・HDRPのどのレンダーパイプラインを使っているか確認しておきましょう。対応していないパイプライン向けのアセットを購入してしまうと、思うように動かず調整に手間がかかることがあります。
地形・草原を効率的に作るには
地形や自然を扱うアセットって、似たような名前のものがいくつも並んでいて、正直どれを選べばいいか迷いますよね。特に「Gaia」という名前がついたアセットは複数あるので、最初はほとんどの人が「何が違うの?」と感じるはずです。ここでは代表的な地形・自然系アセットを整理しながら、それぞれどんな人に向いているのか見ていきます。
Gaia・Gaia Pro VS・World Building Bundleは何が違う?
この3つは名前が似ているせいで、「とりあえず一番安いものを買えば十分」と思われがちですが、実は役割がはっきり分かれています。Gaia for Unity 6は入門版で、地形生成というものがどんな作業なのかを、まず手を動かして体験してみたい方に向いています。付属アセットは最小限なので、そのままフル装備で使うというより「試してみる」ための位置づけです。
もう少し本格的に地形・木・草・水まで作り込みたい場合は、Gaia Pro VSが上位版にあたります。オープンワールドのように広い範囲を作り込む予定があるなら、最初からこちらを検討したほうが後々の手間が少なく済むことが多いです。そしてWorld Building Bundleは、Gaia Pro VSを含めたProcedural Worlds社の製品をまとめて使えるセット。地形以外にもレベルデザインや音響まわりのツールを組み合わせたい方向けの選択肢になります。
ここで誤解しやすいのが、「Gaia」という名前だけを見て、無印版を買えばすべての機能が揃うと思い込んでしまうケースです。実際には、本格的な運用を見据えるほどPro VSへのアップグレードが前提になりやすいので、最初にどこまでの規模を作りたいかをイメージしてから選ぶと失敗が少ないと思います。
Gaia for Unity 6
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Gaia Pro VS – Terrain, Trees, Grass & Water for Unity 6
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World Building Bundle for Unity 6 & Gaia Pro VS
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地形の見た目を底上げしたいなら(GTS)
地形は作れたけれど、なんだか平坦でのっぺりした印象になってしまう…という悩みには、地形専用のシェーダーであるGTSが選択肢になります。テクスチャの境目をなじませたり、高さに応じて質感を変えたりできるので、Unity標準のTerrainだけでは出しにくいリアルさを加えたいときに向いています。Gaiaと組み合わせて使う設計になっているため、すでにGaiaで地形を作っている方との相性が良いのも特徴です。
ただし、HDRPでメッシュ地形として使う場合は事前の設定が必要になるなど、パイプラインによって対応の仕方が変わってきます。購入前に、自分のプロジェクトの環境で問題なく動くかどうかを公式ページで確認しておくと安心です。
GTS – Terrain Shader for Unity 6
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軽量・スタイライズ系の自然物を揃えるなら(Low Poly Nature Bundle)
ここまで紹介したGaiaやGTSは、どちらかというとリアル寄りの表現を目指すアセットでした。一方で、カートゥーン調やモバイル向けの軽いプロジェクトを作っている場合は、方向性がまったく違うLow Poly Nature Bundleのようなローポリ素材のほうが合っていることも多いです。木や岩、草などの自然物がシンプルな形でまとまっているので、動作の軽さやスタイルの統一感を優先したいときに選びやすいと思います。
地形と自然物のベースが整ってくると、次に気になってくるのが空や光の演出です。天候や時間帯の表現を工夫すると、同じ地形でも世界観がぐっと引き締まって見えるので、興味があれば下記の記事もあわせて参考にしてみてください。
Low Poly Nature Bundle
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海・川・湖の水表現を加えるには
地形や自然物が仕上がってくると、次に気になるのが水の表現です。海や川、湖があるだけでマップの説得力がぐっと増しますが、Unity標準の機能だけで水面を自然に見せるのは意外と難しいポイントでもあります。ここでは水表現専用のアセットとして知られるCrest Water 5を紹介します。
Crest Water 5は、海・川・湖のいずれにも対応できる水表現アセットで、全レンダーパイプラインに対応しているのが特徴です。波の揺らぎだけでなく、ボートなどの浮遊物との干渉や、水中からの見え方まで作り込めるようになっているので、広い水域をゲームの重要な舞台として使いたい場合には特に力を発揮してくれます。逆に、演出として少しだけ水たまりや小さな池を置きたい程度であれば、ここまで本格的なアセットは少しオーバースペックに感じるかもしれません。
導入するときに注意しておきたいのが、機能ごとにパッケージが分かれている点です。基本の水表現は本体だけで実現できますが、川の流れを描くスプライン機能や、水面に色を塗り足す機能などは拡張パックとして別売りになっています。欲しい機能がどのパッケージに含まれているかは、購入前に一度公式ページで確認しておくと、あとから「思っていた機能がなかった」というすれ違いを防げると思います。
Crest Water 5は本体だけでも十分な機能がありますが、川の蛇行や水面ペイントなど細かい表現は拡張パック側の機能です。作りたい水の形が決まっている場合は、必要な拡張パックまで含めて予算を見積もっておきましょう。
水面がリアルに映り込む表現をもう少し掘り下げたい方には、こちらの記事も参考になります。
Crest Water 5 (Oceans, Rivers, Lakes)
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街・建物・道路を作るには
地形や水の表現ができてくると、次は街や建物、道路といった「人の気配」を感じさせる要素が欲しくなってきますよね。都市系のアセットは、素材として街並みを配置していくタイプと、クリックひとつで街そのものを生成してくれるタイプに分かれるので、それぞれの違いを整理しながら見ていきましょう。
世界観重視の街並みを揃えるなら(OWA City Core Kit)
OWA City Core Kitは、1900年代からスチームパンクやサイバーパンクといった、はっきりとした世界観を持つ街並みを作れるキットです。特定の時代や雰囲気に合わせたゲームを作っている場合には、素材のトーンが最初から統一されているぶん、街づくりの方向性に迷いにくいという利点があります。反対に、和風やモダンなど別の世界観を目指している場合は、素材の雰囲気が合わないことがあるので、サンプル画像で事前にイメージを確認しておくのがおすすめです。
OWA City Core Kit
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地形に沿った道路網を作るなら(EasyRoads3D Pro v3)
街を作るうえで欠かせないのが道路ですが、Terrainの起伏に合わせて手作業で道を敷いていくのはかなり地道な作業になります。EasyRoads3D Pro v3は、地形の形に沿って道路や線路、川筋までパスとして生成できるツールで、Gaiaなど地形系アセットとの組み合わせ実績も豊富です。すでに地形を作り込んでいて、そこに自然な道を通したいという段階の方に向いています。
一点だけ触れておくと、Mac環境の一部バージョンで、エディタ上の操作用ハンドル表示に不具合が出るという報告があります。Mac環境で導入を検討している場合は、無料版で挙動を確認してから購入するとより安心だと思います。
EasyRoads3D Pro v3
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街そのものを自動生成したいなら(Fantastic City Generator)
道路まで用意しても、そこに建物をひとつずつ並べていくとなると、かなりの時間がかかってしまいます。Fantastic City Generatorは、クリックするだけで街区や信号、車の交通まで含めた街を丸ごと生成してくれるアセットです。昼と夜の切り替えにも対応しているので、時間帯による街の見え方の変化を作りたい場合にも役立ちます。時間帯の演出をさらに細かく調整したい方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
ただし、価格は他の都市系アセットと比べても高めの部類に入るため、広範囲の街を何度も生成する予定があるかどうかが、購入するかどうかの分かれ目になりそうです。ワンシーンだけ街並みが必要というくらいであれば、別のコンパクトな素材集のほうが予算に合う場合もあります。
Fantastic City Generator
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生成ツールと固定モデル集、どちらが向いている?
ここまで紹介したFantastic City Generatorのような自動生成ツールと、Shouwa Town Model v2 vol2のような固定モデル集は、同じ「街を作るアセット」でも性質がまったく異なります。街のレイアウトを自分で自由に組み立てたいなら生成ツール、すでに完成された世界観をそのまま活かしたいなら固定モデル集という違いを押さえておくと選びやすくなります。
Shouwa Town Model v2 vol2は、昭和レトロな日本の街並みを再現した静的なモデルパックです。生成ツールのような自由なレイアウト変更はできませんが、そのぶん和風ホラーやノスタルジックな雰囲気を狙ったプロジェクトでは、配置するだけで一気に世界観が完成するという強みがあります。「街を組み立てる時間」よりも「世界観の完成度」を優先したい方に向いているアセットです。
Shouwa Town Model v2 vol2
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2Dゲームのマップ・タイルを作るには
ここまで紹介してきたアセットは、主に3Dの環境作りを想定したものでした。ですが、2Dゲームを作っている場合は、必要になる機能がまったく違ってきます。マップの形を細かく調整したり、タイルを効率よく並べたりするための専用アセットを見ていきましょう。
タイルマップ制作を効率化するなら(Super Tilemap Editor)
Unityには標準でTilemap機能が備わっていますが、細かい地形の切り替えやアニメーション付きタイルなどを作り込もうとすると、標準機能だけでは手が届かない部分が出てきます。Super Tilemap Editorは、そうした標準Tilemapの物足りなさを補ってくれる拡張エディタです。すでに標準のTilemapでマップを作っていて、表現の幅を広げたいと感じている方に向いています。逆に、シンプルなマップで十分な場合は、標準機能のままでも困らないケースが多いです。
Super Tilemap Editor
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オートタイルでレベルを組みたいなら(Autotiles 3D)
タイルを1枚ずつ選んで配置していく作業は、マップが広くなるほど時間がかかります。Autotiles 3Dは、隣り合うタイルの形をツールが自動で判断して、つなぎ目を自然に整えてくれるオートタイル方式に対応したアセットです。ダンジョンのようにタイルの組み合わせが多いマップを作る場合、この自動化があるかないかで作業時間がかなり変わってきます。
名前に「3D」とついていますが、実際に自分のプロジェクト(2D・3Dどちらの用途か)にきちんと対応しているかどうかは、導入前に商品ページで確認しておくと安心です。
Autotiles 3D
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地形を掘削・変形させたいなら(Terraforming Terrain 2D)
採掘系やサバイバル系のゲームでは、プレイヤーの操作によって地形そのものが削れたり変形したりする表現が欲しくなることがあります。Terraforming Terrain 2Dは、そうした2Dの地形変形をあつかうためのアセットです。あらかじめ用意されたマップを歩くだけのゲームではなく、プレイヤーが地形に手を加えていくタイプのゲームを作りたい場合に選択肢に入ってきます。
なお、このアセットは2D専用の設計になっているため、3Dプロジェクトでの利用は想定されていません。3Dで地形の変形を作りたい場合は、別の3D向けアセットを検討する必要があります。
Terraforming Terrain 2D
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よくある質問
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Qアセットストアのセール価格はいつまで続きますか?購入前に何を確認すればいいですか?
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AUnity Asset Storeのセールは期間限定で行われることが多く、常に同じ価格で購入できるとは限りません。記事内で紹介している価格はあくまで執筆時点の目安として捉えていただき、購入を決める直前にもう一度公式ページで最新の価格を確認する習慣をつけておくと安心です。特に高額なアセットほど、セールのタイミングで価格差が大きくなることがあります。
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Q同じアセットを複数のプロジェクトで使い回すことはできますか?
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AUnity Asset Storeのアセットには、個人や小規模利用向けの「Single Entity」ライセンスと、複数のチームや拠点をまたいで使う場合の「Multi Entity」ライセンスが用意されている場合があります。利用範囲によって必要なライセンスが変わってくるので、複数プロジェクトでの使い回しや、チームでの共有を考えている場合は、購入前に該当アセットのライセンス条件を商品ページで確認しておくことをおすすめします。
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Q有料アセットを購入する前に、動作を試すことはできますか?
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Aアセットによっては、機能を絞った無料版や体験版が別途用意されていることがあります。たとえば地形系や道路系のツールでは、こうした無料版で基本的な操作感を確認してから有料版に進める場合があります。すべてのアセットに用意されているわけではないため、購入前に商品ページや公式サイトで無料版の有無を確認しておくと、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。










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