はじめに
こんにちは!Unityの使い方シリーズ第13回へようこそ!
Unityでゲームを作っていると、同じオブジェクトを何度も配置したり、後から変更したいことってありますよね?
例えば、敵キャラクターやアイテムをシーンにたくさん置きたい時、1つずつ手動でコピーしていたらとても大変です。
そんな時に便利なのが**「プレハブ(Prefab)」**という機能です!
この記事では、Unityのプレハブの作り方から活用方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
1. プレハブ(Prefab)とは?
**プレハブ(Prefab)**は、Unityでオブジェクトを効率よく管理するための「テンプレート」のようなものです。
たとえば、ゲームに同じ敵キャラクターやアイテムを何回も登場させたい場合、1つ1つ手動でコピーして設定するのはとても面倒ですよね。
そんなとき、プレハブを使うと、1つのオブジェクトを「元の形」として保存して、何回でも簡単にシーンに配置できるようになります。
具体例
例えば、ゲームに10体の敵キャラクターを配置したいとします。
プレハブを使えば、1つの敵キャラクターを作ってプレハブ化し、シーンにコピーするだけで完了です。
さらに、敵キャラクターの動きやデザインを変えたいときは、元のプレハブを編集すれば、すべての敵キャラクターに反映されるので手間がかかりません。

Prefabを使えば、同じオブジェクトを管理する手間がぐんと減るんです! 使わない手はありませんね。
2. プレハブを作成する手順
それでは、Unityで実際にプレハブを作成してみましょう!手順はとても簡単です。初心者でもすぐにできるので、一緒にやってみましょう!
1. オブジェクトを作成する
まず、プレハブの元になるオブジェクトを作ります。
- ヒエラルキーウィンドウを右クリックします。
- 「3D Object」→「Cube」 を選びます。
これで、シーンに「Cube」(キューブ)オブジェクトが表示されました!

ここではシンプルなキューブを使いますが、キャラクターやアイテムなど、どんなオブジェクトでも大丈夫です!
2. プレハブフォルダを作る
プレハブはプロジェクト内に保存するので、整理しやすいようにフォルダを作っておきましょう。
- プロジェクトウィンドウで右クリックします。
- 「Create」→「Folder」 を選び、フォルダ名を 「Prefabs」 にします。
これでプレハブ専用のフォルダができました!
3. オブジェクトをプレハブに変換する
次に、作ったオブジェクトをプレハブに変換します。
- ヒエラルキーウィンドウにある「Cube」を、そのまま 「Prefabs」フォルダ にドラッグ&ドロップします。
すると、「Cube」のアイコンが青色に変わり、プレハブとして保存されました!


オブジェクトをフォルダにドラッグするだけでプレハブに変換できちゃいます!簡単ですね!
4. プレハブをシーンに配置する
作成したプレハブは、シーンにいくつでも配置できます。
- 「Prefabs」フォルダにあるプレハブ(Cube)を選びます。
- それを ヒエラルキー や シーンビュー にドラッグ&ドロップします。
これで、同じCubeオブジェクトがシーンに追加されました!
ポイント:
- 何回でも配置できるので、アイテムや敵キャラをたくさん置くときに便利です。

これでプレハブの作成は完了です!
1つのオブジェクトをテンプレート化し、簡単に使い回せるのがプレハブの大きな魅力です。
3. プレハブを編集する方法
プレハブを作成すると、同じオブジェクトを何度も使えるだけでなく、一括で編集できるのが大きなメリットです。
ここでは、プレハブを編集する方法と、シーンのオブジェクトに変更を反映する手順を解説します。
1. プレハブモードで編集する
プレハブを直接編集するには「プレハブモード」を使います。
- プロジェクトウィンドウにあるプレハブ(例:Cube)を ダブルクリック します。
- プレハブモードに切り替わり、シーンビューがプレハブの編集画面になります。
このモードでは、プレハブの中身だけを変更でき、シーン全体に影響を与えません。

2. 編集内容を保存して反映する
プレハブモードでオブジェクトを編集したら、変更内容を保存します。
- 編集が終わったら、画面上部の 「Back」ボタン を押してプレハブモードを終了します。
ポイント:変更内容は自動的に保存され、シーン上に配置したすべての同じプレハブに反映されます。

3. シーン上での変更をプレハブに反映する方法
場合によっては、シーン上での変更を、プレハブに反映したいことがありますよね?
その場合は「Overrides(オーバーライド)」機能を使います。
- ヒエラルキーウィンドウで プレハブの1つ を選びます。
- インスペクターウィンドウにある 「Overrides」 ボタンをクリックし「Aplly All」を押します。
- ここで追加した変更をそのプレハブに適用できます。
4. 編集のポイントと注意点
- プレハブモードで編集:すべてのプレハブオブジェクトに変更が反映されます。
- Overridesを使う:シーン上での変更をプレハブに反映したいときに使います。

プレハブを編集すると、すべてのオブジェクトが一気に変わるので、とても効率的です!Overridesを使えば、個別の変更も反映できるので便利ですね。
まとめ
今回はUnityの**プレハブ(Prefab)**を使ってオブジェクトを効率よく管理する方法を解説しました。
プレハブを使えば、オブジェクトを簡単に使い回せて、一括で編集できるので作業がとても楽になります!
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Unityを基礎から学べて、ゲームクリエイターとしての第一歩を踏み出せますよ。
よくある質問(Q&A)
- Qプレハブを削除したらシーンのオブジェクトも消えますか?
- A
いいえ。シーンに配置されたオブジェクトはそのまま残ります。
- Qプレハブ内の一部だけ変更する方法は?
- A
ヒエラルキー上のオブジェクトを「Overrides」から部分的に変更できます。
- Qプレハブを別のシーンで使うには?
- A
プレハブをそのまま別のシーンにドラッグすればOKです!