1. はじめに
こんにちは!Unityの使い方シリーズ第4回へようこそ!
今回の記事では、「Material(マテリアル)」というUnityの機能を使って、オブジェクトの色を変更する方法をお教えします。
ゲームや3Dモデルを作るとき、「見た目」を変えたいことってありますよね。例えば、壁を赤くして目立たせたいとか、キャラクターの服の色を変えたいとか。そんなときに使えるのが、Materialなんです。
操作はとっても簡単で、初心者の方でもすぐにできるようになりますので、ぜひ一緒にやってみましょう!Unityでオブジェクトをカスタマイズする楽しさを体験してくださいね。
2. Materialとは?
まずは「Material(マテリアル)」が何なのか、簡単に説明しますね!
Materialの役割とは?
Materialは、Unityでオブジェクトの「見た目」をコントロールするための設定です。オブジェクトがどんな色なのか、光をどう反射するのか、どんな質感を持つのかを決めることができます。
例えば:
- 色を変える:赤いボールや青い壁を作る。
- 質感を変える:ツルツルの金属やザラザラの石のように見せる。
- 透明にする:ガラスや水のようにオブジェクトを透けさせる。
こんな風に、Materialを使えばオブジェクトの見た目を思い通りにカスタマイズできます!

Materialを使う場面
Materialは、ゲームやアプリを作るときに欠かせない機能です。例えば:
- キャラクターやアイテムを目立たせる
「敵キャラクターを赤にしてわかりやすくしたい」「重要アイテムを光らせたい」なんて場面で活躍します。 - リアルなシーンを作る
「木目の壁」や「石畳の道」を作りたいときは、テクスチャ(画像)をMaterialに設定することで、リアルな見た目を再現できます。

これから実際にMaterialを作ってオブジェクトに適用してみましょう!驚くほど簡単なので、楽しみにしてくださいね。
3. 実際にMaterialを作ってみよう
では、さっそくUnityでMaterialを作成して、オブジェクトに適用してみましょう!とても簡単なので、一緒にやってみてくださいね。
3.1 Materialを作成する方法
- プロジェクトウィンドウで右クリック
- Unityエディターの下側にあるプロジェクトウィンドウを探してください。
- そこで右クリックして、
Create
→Material
を選びます。
(Unity6ではCreate
→Rendering
→Material
)
- Materialに名前を付ける
- 新しいMaterialが作成されました!
- 名前をわかりやすく付けましょう(例:
RedMaterial
)。これで管理しやすくなります。
- 色を設定する
- 作成したMaterialをクリックすると、右側のInspectorウィンドウに詳細が表示されます。
Albedo
という項目があるので、その横の色が設定されている部分をクリックしてください。
(Unity6ではAlbedo
→BaseMap)- カラーピッカーが開くので、好きな色を選びましょう(例えば赤)。これで、赤いMaterialが完成です!

3.2 オブジェクトにMaterialを適用する方法
- シーンにオブジェクトを配置する
- ヒエラルキーウィンドウで右クリックして、
3D Object
→Cube
を選びます。これでシーンにキューブが配置されます。
(もちろん、他のオブジェクトでもOKです!)
- ヒエラルキーウィンドウで右クリックして、
- ドラッグ&ドロップで適用する
- プロジェクトウィンドウで作成したMaterialを、シーンにあるキューブ(Cube)にドラッグ&ドロップします。
- キューブが作成した色(例:赤)に変わったら成功です!
3.3 色や質感を変更してみよう
- 色を変える
- Inspectorウィンドウで、再度
Albedo
の色を変更してみてください。オブジェクトの色がリアルタイムで変わります!
- Inspectorウィンドウで、再度
- 光沢や金属感を調整する
Metallic
やSmoothness
のスライダーを動かしてみましょう。- Metallicを上げると、金属のような光沢感が出ます。
- Smoothnessを上げると、表面がツルツルした見た目になります。
- 透明感を加える
Rendering Mode
をTransparent
に変更すると、オブジェクトが透けるようになります。
(Unity6ではRendering Mode
→SurfaceType)(水やガラスの表現に便利です!)


作成したMaterialを他のオブジェクトにもドラッグ&ドロップしてみましょう!同じMaterialを使えば、色や質感を簡単に統一できます。
4. 応用編:テクスチャを使って見た目をさらにカスタマイズ
ここまでで、Materialを使ってオブジェクトの色や質感を変える方法を学びましたね!次は、「テクスチャ」を使ってさらにリアルな見た目を作る方法をご紹介します。テクスチャを使うと、オブジェクトに模様や画像を貼り付けることができ、ぐっと本格的な仕上がりになります!
4.1 テクスチャとは?
- テクスチャとは、オブジェクトの表面に貼る「画像」のことです。例えば:
- 木目のテクスチャを貼れば、木のような壁や家具が作れます。
- レンガのテクスチャを貼れば、リアルな建物の壁ができます。
- 芝生や砂のテクスチャを使えば、自然な地面を作ることもできます。
4.2 テクスチャをMaterialに適用する手順
- テクスチャ画像を用意する
- まず、使いたい画像を用意してください。(木目や石の模様など)
- インターネットからダウンロードしたり、自分で描いた画像を使ってもOKです!
※ UnityではPNGやJPG形式の画像が一般的です。
- 画像をUnityにインポートする
- 用意した画像ファイルをUnityの
Assets
フォルダにドラッグ&ドロップします。 - Unity内で画像がプロジェクトウィンドウに表示されるはずです。
- 用意した画像ファイルをUnityの
- Materialの
Albedo
にテクスチャを設定する- 既に作成したMaterialをクリックして、Inspectorウィンドウを開きます。
Albedo
の部分に先ほどインポートした画像をドラッグ&ドロップしてください。
(Unity6ではAlbedo
→BaseMap)- Materialに画像が適用され、オブジェクトの表面に模様が反映されます!

4.3 テクスチャを使ったカスタマイズ例
- 木目の壁を作る
- 木目の画像をテクスチャとして使用。
- オブジェクトを広げて壁の形にして、Materialを適用すれば木製の壁が完成!
- レンガの床を作る
- レンガ模様の画像を適用。
- 光沢を少なく(
Smoothness
を下げる)することでリアル感が増します。
- 透明な窓ガラスを作る
- ガラス模様のテクスチャを
Albedo
に適用。 Rendering Mode
をTransparent
に変更して透明感を加えます。
- ガラス模様のテクスチャを
4.4 テクスチャの詳細設定
- テクスチャの繰り返し設定
- 大きなオブジェクトでは、テクスチャがぼやけたりすることがあります。その場合は、Inspectorの
Tiling
設定を調整しましょう。Tiling
の値を大きくすると、テクスチャが繰り返されて細かく見えます。
- 大きなオブジェクトでは、テクスチャがぼやけたりすることがあります。その場合は、Inspectorの
- 法線マップ(Normal Map)の追加
- Normal Mapを追加すると、オブジェクトに凹凸があるように見せられます。リアルさを追求したいときに使えます。
- 例えば、石の壁に法線マップを適用すると、光の当たり方で立体感が表現されます。
- Normal Mapを追加すると、オブジェクトに凹凸があるように見せられます。リアルさを追求したいときに使えます。

テクスチャを使えば、色だけでは表現しきれない模様や質感を簡単に再現できます。これで、木目の家具やレンガの壁、ガラス窓など、様々なオブジェクトをリアルに作れるようになりましたね!
6. まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、UnityでMaterialを使ってオブジェクトの色や質感を変更する方法を学びました。
Materialを使いこなせるようになると、ゲームや3D作品の表現力が一気に広がります!「色を変えるだけで、こんなにイメージが変わるんだ!」と、Unityを触る楽しさを感じられたのではないでしょうか?
次回の記事では「C#スクリプト」について解説します!スクリプトの作成の仕方から使い方まで丁寧に解説するので、お楽しみに!
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5. よくある質問 Q&A
- Q色を個別に変えたい場合は?
- A
Materialを右クリックで複製(
Duplicate
)し、それぞれのMaterialに異なる色を設定してください。
- Qテクスチャがぼやける場合は?
- A
高解像度の画像を使用し、
Tiling
を調整します。また、Filter Mode
をPoint
にするとシャープになります。
- Qガラスのような透明Materialを作るには?
- A
Rendering Mode
をTransparent
に設定し、Albedo
の色を半透明にします。さらに、Smoothness
を高めるとツヤが出ます。