床がスクロールしません。原因は何ですか？

スクリプトが正しくアタッチされているか、スクリプト内の座標設定が間違っていないかを確認してください。また、Update関数内の移動処理が適切に設定されているかもチェックしましょう。

床がギクシャク動きます。どうすれば滑らかになりますか？

移動スピードの値を調整してみてください。また、床の配置が均等になっているか確認することで、スムーズなスクロールが実現します。

他のオブジェクトを無限スクロールさせることもできますか？

もちろん可能です！同じスクリプトを使用して、オブジェクトの名前やサイズ、再配置座標を調整するだけで実現できます。

Unityで無限スクロールする床を作ろう！初心者向け

1. はじめに

こんにちは！今回ご紹介するのは、「無限にスクロールする床」の作り方です。ゲームを作っていると、ランニングゲームやシューティングゲームなどで「無限に続いているように見せたい」と思うこと、ありませんか？

この記事では、Unityを使ってシンプルな3D床を無限にスクロールさせる方法をステップバイステップで解説します。床を動かすスクリプトを書いて、まるで終わりがないような動きを実現しますよ！難しそうに聞こえるかもしれませんが、大丈夫です。初心者の方でも安心して取り組めるよう、細かく説明していきます。

この無限スクロールの仕組みを学べば、ほかのオブジェクトにも応用できるので、ゲームのクオリティをグッと引き上げることができます。それでは、さっそく始めましょう！

Youtubeで見る

Unityを触ったことがないという方はコチラの記事から見てみてください！

Unityの使い方①基本とインストール

2. 床オブジェクトの作成

まず、無限スクロールの床を作るために必要な床オブジェクトを作成していきます。

1. Cubeの作成

ヒエラルキー（Hierarchy）ウィンドウで右クリックして、「3D Object」→「Cube」を選択します。これで3D空間にキューブオブジェクトが生成されます。

2. 名前を変更

作成したキューブオブジェクトの名前を「Floor1」に変更します。このオブジェクトが1枚目の床になります。同じ手順で2つのCubeを追加し、それぞれ「Floor2」「Floor3」と名前を変更してください。これで3つの床オブジェクトが準備できました。

3. サイズの調整

次に、それぞれの床オブジェクトのサイズを調整します。インスペクター（Inspector）ウィンドウで以下の値を設定してください：

Scale: X = 4, Y = 0.2, Z = 5

これで床が横4、縦0.2、奥行き5の形状になります。

4. 位置の配置

3つの床を順番に並べていきます。ヒエラルキーで各オブジェクトを選択し、以下のように「Transform」コンポーネントのPositionを設定してください：

Floor1: (0, 0, 0)
Floor2: (0, 0, 5)
Floor3: (0, 0, 10)

この配置により、3枚の床が連続して並びます。

5. 色の変更（オプション）

視覚的にわかりやすくするために、各床の色を変更します。床を選択し、インスペクターで「Mesh Renderer」→「Materials」の「Element 0」をクリックして、新しいマテリアルを適用します。それぞれ異なる色にすると動作確認がしやすくなります。

Unityの使い方④Materialを使ってオブジェクトの色を変更してみよう

これで床オブジェクトの準備は完了です！次は、これらの床が動くようにスクリプトを作成していきます。

3. 床を動かすスクリプトの作成

次に、床オブジェクトを無限にスクロールさせるスクリプトを作成します。以下の手順に従って進めていきましょう！

Unityの使い方⑤C#スクリプトを作成してみよう

1. スクリプトの作成

プロジェクトウィンドウで右クリックします。
「Create」→「C# Script」を選択してください。
新しいスクリプトに「FloorRoop」という名前を付けます。これが床の動きを制御するスクリプトになります。

2. スクリプトの記述

スクリプトをダブルクリックして開き、以下のコードを入力してください。

using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;

public class FloorRoop : MonoBehaviour
{
    private float speed = 1;

    void Update()
    {
        // 床を後ろに移動させる処理
        transform.position -= new Vector3(0, 0, Time.deltaTime * speed);

        // 床が一定の位置を超えたら再配置
        if (transform.position.z <= -10f)
        {
            transform.position = new Vector3(0, 0, 5);
        }
    }
}

3. コードのポイント解説

speed 変数
- 床の移動速度を設定します。今回は「1」としましたが、必要に応じて変更可能です。
Update 関数
- 毎フレーム実行される関数で、床を後ろに移動させています。
if 文による再配置
- 床が z 座標 -10 を超えた場合、床を z 座標 5 の位置に移動させ、無限にスクロールしているように見せます。

4. スクリプトのアタッチ

作成したスクリプトを各床オブジェクト（Floor1、Floor2、Floor3）にアタッチします。

プロジェクトウィンドウからスクリプトをドラッグ＆ドロップして、各オブジェクトにアタッチしてください。
ヒエラルキーでオブジェクトを選択し、インスペクターに「FloorRoop」スクリプトが追加されていることを確認します。

これで床の無限スクロールが完成です！次はスクリプトが正しく動作するか確認してみましょう！

4. 動作確認

ここでは、無限スクロールする床が正しく動作しているか確認する手順を説明します。

ステップ 1: プレイモードを開始

Unityエディターの上部にある「Play」ボタンをクリックして、シーンを実行します。これにより、作成した床オブジェクトがスクロールするかどうか確認できます。

ステップ 2: 床のスクロールを確認

以下のポイントをチェックしてみてください：

床が前方から後方に流れているか？
床オブジェクト（Floor1、Floor2、Floor3）が順番にスクロールしていることを確認してください。
床の位置がリセットされているか？
床オブジェクトがシーンの端（z座標が -10 付近）に到達すると、適切に再配置され、無限にスクロールする動きを実現しているかを確認しましょう。

ステップ 3: 問題がある場合の確認ポイント

もし正しく動作しない場合は、以下をチェックしてください：

スクリプトが正しくアタッチされているか
各床オブジェクト（Floor1、Floor2、Floor3）に「FloorRoop」スクリプトがドラッグ＆ドロップでアタッチされているか確認してください。
コードにエラーがないか
Consoleタブにエラーメッセージが表示されている場合、コードのタイポや構文エラーを修正してください。
床オブジェクトの位置とサイズが適切か
床オブジェクトのz座標の設定が異なっていると、再配置ロジックが正しく機能しません。Floor1, Floor2, Floor3 が均等に配置されているか確認しましょう。

ステップ 4: スピードの調整

動作が確認できたら、スクリプト内の speed の値を変更することで、床のスクロール速度を調整できます。たとえば、speed = 2; と設定すると、スクロールが速くなります。

これで、無限スクロールする床が正常に動作するはずです！次のセクションでは、さらなるカスタマイズ方法や応用アイデアを紹介します。

5. 応用アイデア

無限スクロールする床を基本的に作成した後、さらに楽しいゲーム要素を追加するための応用アイデアをいくつか紹介します。

1. スクロールスピードを変化させる

ゲームが進むにつれて床のスクロール速度を徐々に速くしていくことで、難易度を調整することができます。たとえば、スクリプトに以下のようなコードを追加してみましょう。

private float speedIncreaseRate = 0.1f;

void Update()
{
    speed += speedIncreaseRate * Time.deltaTime;
    transform.position -= new Vector3(0, 0, Time.deltaTime * speed);

    if (transform.position.z <= -10f)
    {
        transform.position = new Vector3(0, 0, 5);
    }
}

これにより、時間が経つにつれて床が速くスクロールするようになります。スリルを加えたい場合に最適です。

2. 床にテクスチャを適用する

床にリアルなテクスチャを適用すると、ビジュアルのクオリティが向上します。Unityのアセットストアから無料のテクスチャをダウンロードするか、自分で用意した画像を使いましょう。床オブジェクトに「Material」を設定し、好きな画像をドラッグ＆ドロップするだけで簡単に適用できます。

3. 障害物を追加する

床の上に障害物をランダムに配置することで、よりダイナミックなゲームプレイを実現できます。障害物は以下の手順で作成できます。

新しい3Dオブジェクト（例: Cube）を作成し、「Obstacle」と名前を付けます。
床スクリプトの再配置ロジックに障害物の生成コードを追加します。
ランダムな位置に障害物を生成するには、以下のようなコードを使用します。

void GenerateObstacle()
{
    float randomX = Random.Range(-2f, 2f);
    Instantiate(obstaclePrefab, new Vector3(randomX, 0.5f, 10f), Quaternion.identity);
}