「よし、Unityでホラーゲームを作ろう!」と決めたものの、アセットストアを開いた瞬間に手が止まってしまった…という経験はありませんか。テンプレート、キャラクター、効果音、背景アセットと種類が多くて、どれから揃えればいいのか迷ってしまいますよね。この記事では、Unityでホラーゲームを作るときに検討したいアセットを、制作の工程ごとにカテゴリ別で紹介していきます。まずは「何から手をつければいいか」を一緒に整理していきましょう。
Unityホラーゲーム制作は何から揃えるべき?
結論からお伝えすると、ホラーゲーム作りは「骨格→キャラクター→音→舞台→仕上げ」の順にアセットを揃えていくと、迷いにくくなります。いきなり効果音やVFXから手をつけてしまうと、あとで土台となるテンプレートと相性が合わなかった、なんてこともあるからです。
ただ、最初に選ぶべきカテゴリは、あなたが作りたいホラーゲームの方向性によって変わってきます。まずは、自分がどのタイプに近いかをイメージしてみてください。
- プレイヤー視点で武器を構えて戦う、本格的な一人称ホラーを作りたい
- 謎解きやアイテム探索を中心に、じわじわ怖がらせるホラーを作りたい
- 初代バイオハザードのような、PS1風のレトロな雰囲気を再現したい
この3つのどれに近いかによって、最初に見るべきテンプレートの種類が変わります。それぞれの具体的な選び方はあとで詳しく紹介するので、ここでは「自分の方向性を決める」ことだけ意識してもらえれば大丈夫です。
もうひとつ、アセットを選ぶ前に知っておいてほしいことがあります。それは、テンプレート系のアセットは「完成品」ではなく、あくまで制作の土台になるものだということです。
テンプレートを購入しただけで、恐怖演出やキャラクター、背景まですべて揃うわけではありません。土台の上に、キャラクターのモーションや効果音、舞台となるマップなどを自分で組み込んでいく必要があります。「買えばすぐ完成する」というイメージで購入すると、想定と違ってがっかりしてしまうことがあるので、この前提だけは頭に入れておいてくださいね。

それでは、それぞれのカテゴリで具体的にどのアセットを選べばいいのか、用途別に見ていきましょう。
テンプレート系アセット
ここでは、方向性ごとに合うテンプレートが変わってくるので、あなたの企画に近いものから選んでもらえればと思います。
本格的な作り込みを目指すならUHFPS
AAAゲームのような本格的な恐怖演出を目指すなら、UHFPS(Ultimate Horror FPS KIT)が候補になります。射撃やインベントリ、謎解きなど、ホラーFPSに必要な機能があらかじめ組み込まれているのが特徴です。
UHFPSには「HDRP版」と「URP版」の2種類があり、ここで多くの人が迷うポイントになっています。違いは以下の通りです。
| バージョン | 特徴 | 向いている環境 |
|---|---|---|
| HDRP版 | 光や影の表現が緻密で、映像のクオリティを重視できる | PC向け・ハイスペック環境 |
| URP版 | 動作が軽く、幅広い環境で扱いやすい | モバイルや低スペック環境も視野に入れたい場合 |
「とにかく映像美にこだわりたい」ならHDRP版、「なるべく多くの人に遊んでもらいたい」ならURP版、というイメージで選ぶと迷いにくいです。ただし、拡張パック(射撃訓練場やパズル機能など)は本体とは別に購入する形式になっているものが多いので、必要な機能は購入前に確認しておくと安心です。
価格はセール時に大きく下がることがあり、執筆時点でも定価から半額近くになっているケースが見られました。購入前に、現在の価格をストアで確認してみてください。
UHFPS – Ultimate Horror FPS KIT (HDRP)
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UHFPS – Ultimate Horror FPS KIT (URP)
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PS1風のレトロホラーを作るならRetro Horror Template
初代バイオハザードやサイレントヒルのような、ざらついた質感のレトロホラーを作りたいなら、Retro Horror Templateが合っています。低ポリゴンの独特な雰囲気を、ゼロから作り込まなくても再現できるのが魅力です。
ここで気をつけたいのが、本体だけでは機能が最小限にとどまるという点です。カメラ視点、武器、パズルギミックといった要素は、それぞれ別売りのアドオンとして用意されています。本体の価格だけを見て「安い」と判断すると、必要な機能を揃えるうちに想定より出費がかさむことがあるので、作りたいゲームに必要なアドオンまで含めて予算を考えておくのがおすすめです。
Retro Horror Template
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モバイルにも展開したいならAdvanced Horror FPS Kit
スマホでの配信も視野に入れているなら、Advanced Horror FPS Kit for Mobile and PCが選択肢に入ります。名前の通り、モバイルとPCの両方での動作を想定して作られているテンプレートです。
ただし、モバイル対応をうたうアセットは、実際の最適化の完成度がプロジェクトによって体感差が出やすい部分でもあります。導入前にデモやドキュメントを確認し、自分の企画に必要な機能が揃っているかを見ておくと安心です。
Advanced Horror FPS Kit for Mobile and PC
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モーション系アセット
モーションアセットは種類が多く、見た目が似ているものも多いので、どれを選べばいいか迷いやすいポイントでもあります。ここでは4つのアセットを、表現の強さと使い方の違いで整理していきます。
4つのアセットは、大まかに以下のような違いがあります。まずは全体像を表で確認してみてください。
| アセット名 | 特徴 | 表現の強さ |
|---|---|---|
| Zombie Animations Set | 基本的なゾンビの動きを幅広くカバー | 標準的 |
| Female Zombie Animations | 女性キャラクター特化のモーション | 標準的 |
| Classic Zombie Animations Pack | クラシックなホラー映画寄りの動き | 標準的 |
| Gruesome Zombie Animset | より生々しく、悪夢的な動きに特化 | 強め |
汎用的な敵を揃えるならZombie Animations Set
「とりあえずゾンビらしい動きが一通り欲しい」という場合は、Zombie Animations Setが扱いやすい選択肢です。歩行や攻撃など基本的なモーションが揃っているため、複数体のザコ敵を配置するような場面で活躍します。特定の見た目に寄せすぎていないぶん、他のモーションパックと組み合わせても違和感が出にくいのも使いやすい理由です。
Zombie Animations Set
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キャラクターに多様性を出すならFemale Zombie Animations
ゾンビ敵の見た目に多様性を持たせたいなら、Female Zombie Animationsが候補になります。女性キャラクター特有の動きに特化しているため、男性ゾンビばかりが並ぶ画面に変化をつけたいときに役立ちます。
ただし、このアセット単体では男性キャラクター用のモーションは含まれていません。敵のバリエーションを増やしたい場合は、Zombie Animations Setのような汎用パックと組み合わせて使うことを前提に考えておくとよいでしょう。
Female Zombie Animations
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レトロな雰囲気に合わせるならClassic Zombie Animations Pack
先ほど紹介したRetro Horror Templateのような、クラシックなホラー映画風の作品を目指しているなら、Classic Zombie Animations Packが雰囲気に合います。ぎこちなく引きずるような、昔ながらのゾンビらしい動きが特徴です。
最新のリアル系モーションと比べると動きの滑らかさは控えめですが、それがかえってレトロホラーの世界観にマッチします。作品のテイストに合わせて選ぶのがポイントです。
Classic Zombie Animations Pack
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恐怖表現を強めたいならGruesome Zombie Animset
より生々しく、見る人にゾッとするような動きを求めるならGruesome Zombie Animsetが近いイメージです。標準的なゾンビモーションよりも、不気味さや異様さを前面に出した動きが収録されています。
表現が強めのモーションを使う場合、配信先のストアやプラットフォームの年齢レーティング審査に影響することがあります。特にスマホアプリとして公開を考えている場合は、事前にストアの審査基準を確認しておくと、あとから修正が必要になる事態を防げます。
Gruesome Zombie Animset
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恐怖を演出する効果音・環境音はどれが必要?
ホラーゲームは映像以上に音が怖さを左右すると言われるほど、効果音や環境音は重要な要素になります。ただ、音系のアセットは似たような名前のものが多く、何がどう違うのか分かりにくいのも事実です。ここでは、役割の違いを整理しながら紹介していきます。
基本の効果音を揃えるならUniversal Sound FX
ドアの軋む音、足音、衝突音といった、ゲーム制作全般で使う基本的な効果音をまとめて揃えたいなら、Universal Sound FXが候補になります。収録数が多く、ホラー以外のジャンルでも使い回せる汎用性の高さが特徴です。
ただし、このアセットはホラー専用に作られたものではありません。恐怖演出に特化した音を求めている場合は、収録されている音の中から自分で取捨選択する手間がかかる点は理解しておいたほうがいいでしょう。
Universal Sound FX
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没入感のある空間演出ならHorror Soundscape Loops
プレイヤーを恐怖の世界に引き込みたいなら、Horror Soundscape Loops 3D-Audioが向いています。このアセットは3Dオーディオに対応しており、音の方向や距離感を再現できるのが大きな特徴です。廊下の奥から聞こえる物音や、背後に迫る気配といった演出は、こうした空間音響があるかどうかで説得力が大きく変わります。
3Dオーディオはプレイヤーの位置に応じて音源の聞こえ方が変化する仕組みのため、実装にはUnity側の3Dサウンド設定について、ある程度の理解が必要になります。効果音を配置するだけでなく、音源の距離減衰やパンニングの調整まで踏み込みたい人に向いているアセットです。
Horror Soundscape Loops 3D-Audio
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マップ・建物 系アセット
同じホラーゲームでも、洋館なのか、日本の街並みなのか、学校なのかによって、選ぶべき環境アセットはまったく変わってきます。ここでは3つのアセットを紹介します。
王道の洋風ホラーならUltimate Horror Bundle
洋館、村、墓地、ダンジョンといった、いわゆる「王道」のホラー舞台をまとめて揃えたいなら、Ultimate Horror Bundleが候補になります。複数のシチュエーションがバンドルされているため、ステージごとに違う環境アセットを個別に探す手間を省けるのが魅力です。
一方で、バンドル形式のアセットは収録内容が多いぶん、プロジェクトの容量が大きくなりやすい傾向があります。特にモバイル向けに開発している場合は、必要な部分だけを取捨選択して使う意識を持っておくと、あとの最適化作業が楽になります。
Ultimate Horror Bundle
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和風の日常ホラーを作るならJAPANESE CITY
洋館のような非日常ではなく、日本の街並みの中に潜む恐怖を描きたいなら、JAPANESE CITYが向いています。見慣れた日常の風景だからこそ、ちょっとした違和感が怖さにつながる、という和風ホラーならではの演出がしやすくなります。
このアセットはホラー専用に作られたものではなく、汎用的な都市環境アセットです。そのままでは明るい印象になりやすいため、照明やポストプロセスの調整で不気味さを足していく前提で使うとイメージに近づけやすくなります。
JAPANESE CITY
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学校を舞台にした怪談ならANIME SCHOOL
「学校の怪談」のような、学校を舞台にしたホラーを作りたいなら、ANIME SCHOOL (Japanese High School)が候補になります。教室や廊下、階段といった学校ならではの空間が用意されているため、放課後の誰もいない校舎、といったシチュエーションを作りやすいアセットです。
名前の通りアニメ調のビジュアルで作られているため、写実的でリアルな質感のホラーを目指している場合は、絵柄のテイストが合わない可能性があります。購入前にデモ画像やサンプルシーンを確認し、自分の作品の雰囲気に合うかどうかをチェックしておくと安心です。
ANIME SCHOOL (Japanese High School)
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恐怖の説得力を上げる仕上げアセットは何か
最後に紹介するのは、演出のクオリティをもう一段引き上げる仕上げ系のアセットです。用途がそれぞれ異なるので、自分のプロジェクトに足りない部分から読んでもらえればと思います。
血液表現を強化するVolumetric Blood Fluids
Volumetric Blood Fluidsは、飛び散る血や滴り落ちる液体表現をリアルに再現できるVFXアセットです。攻撃を受けたときの手応えや、グロテスクな演出の説得力を出したいシーンで活躍します。
ゾンビモーションのセクションでも触れましたが、こうした生々しい表現は配信先の年齢レーティングに影響することがあるため、公開先のプラットフォーム基準は事前に確認しておいてください。
Volumetric Blood Fluids
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演出のキレを底上げするFeel
Feelは、画面の揺れやヒットストップ、ボタンを押したときの反応といった「フィードバック演出」をまとめて扱えるツールです。ホラー専用のアセットではありませんが、ジャンプスケアの瞬間に画面を軽く揺らす、ダメージを受けた瞬間に一瞬だけ時間を止める、といった演出を作り込みたいときに役立ちます。
汎用ツールであるぶん、導入してすぐに恐怖演出が完成するわけではなく、どの場面でどう使うかは自分で設計する必要があります。演出の引き出しを増やしたい人向けのアセットだと考えておくとよいでしょう。
Feel
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霧で視界と恐怖感を演出するVolumetric Fog & Mist 2
視界を悪くして不安感を煽る、ホラーゲームの定番演出といえば霧です。Volumetric Fog & Mist 2は、こうしたボリューム感のある霧や靄を再現できるアセットで、廃墟や森、洋館の廊下など、幅広いシーンで使えます。
ボリュメトリックフォグは見た目の説得力が高いぶん、描画負荷がかかりやすい機能です。特にモバイル向けに開発している場合は、実機での動作確認をしながら導入を進めることをおすすめします。
Volumetric Fog & Mist 2
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恐怖ギミックをまとめて実装するHORROR SYSTEM
ジャンプスケアやトラップといった恐怖演出のロジックを、一から自分でスクリプトを組むのは意外と手間がかかります。HORROR SYSTEMは、こうした恐怖演出のギミックをまとめて実装できるアセットで、演出の仕組み作りにかかる時間を短縮したい人に向いています。
収録されている機能の範囲はアセットによって差があるため、自分が実現したい演出(音と連動したトラップなのか、視界を利用した驚かせ方なのか)が含まれているか、購入前にデモやドキュメントで確認しておくと安心です。実装した後にさらに演出のクオリティを高めたい場合は、以下の記事で具体的なテクニックも紹介しています。
HORROR SYSTEM
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アイテム収集要素を作るならMaster Inventory Engine Pro
Master Inventory Engine Proは、インベントリやクラフト、トレードといった機能を実装できるシステムアセットです。ホラーゲーム専用のツールではありませんが、鍵やアイテムを集めながら進める探索型のホラーを作りたい場合には、検討する価値があります。
恐怖演出そのものには直接関わらないアセットなので、アイテム収集やクラフト要素をゲームに入れる予定がない場合は、無理に導入する必要はありません。企画にインベントリ機能が必要かどうかで判断してください。
Master Inventory Engine Pro
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よくある質問
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Q複数のアセットを組み合わせて使っても大丈夫ですか?
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A多くの場合は問題なく組み合わせて使えますが、テンプレート系のアセットは独自のスクリプト構成を持っていることがあり、他のシステムアセットと機能が競合する可能性があります。導入前にドキュメントで前提条件を確認し、まずは新規プロジェクトなどの小さな環境で動作を試してから、本番のプロジェクトに組み込むと安心です。
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Qセールになるまで購入を待ったほうがいいですか?
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AUnityアセットストアでは、セールで定価から大きく値下がりすることがあります。価格を抑えたい場合はウィッシュリストに登録して値下がりを待つのも一つの方法です。ただし、セールの時期や割引率は毎回一定ではないため、いつ・どのくらい下がるかを確実に予測することはできません。制作スケジュールに余裕がない場合は、無理に待たず必要なタイミングで購入する判断も大切です。
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Q対応Unityバージョンが自分のプロジェクトと違う場合はどうすればいいですか?
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A対応バージョンが古い、または新しいアセットをインポートすると、エラーが出たり一部の機能が動かなかったりすることがあります。購入前にアセットの対応バージョンを確認し、自分のプロジェクトのバージョンと大きく離れていないかをチェックしておくと安心です。すでに購入済みで問題が出た場合は、プロジェクト側のUnityバージョンを対応範囲に合わせて調整するか、アセット側のアップデートを待つ必要があります。








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