1. はじめに
こんにちは!Unityでのゲーム開発に挑戦している皆さん、今回も一緒に新しいスキルを身につけていきましょう!今回は、ドロップダウンメニューを使って表示する画像を切り替える方法を紹介します。
UnityのUI(ユーザーインターフェース)にはたくさんの便利な機能がありますが、「ドロップダウンメニュー」を使うと、プレイヤーが簡単に選択できるインタラクティブな要素を作ることができます。
例えば、キャラクターのコスチュームを選んだり、ゲームのテーマカラーを切り替えたり。そんな時に役立つのがこの機能です!
この記事では、画像をドロップダウンで選択して切り替える方法を、初心者の方でも分かりやすく解説します。
まずは準備を整えて、順を追って説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!🎮
Unityを触ったことがないという方はコチラの記事から見てみてください!
2. 必要な準備
さて、ドロップダウンメニューで画像を切り替える準備を始めましょう!ここでは、プロジェクトの基本設定とUIの作成準備について説明します。これからの手順をしっかり進めていけば、スムーズに実装できますよ。
1. プロジェクトを新規作成
- Unity Hubを開き、**「新しいプロジェクト」**をクリック。
- テンプレートとして「2D」を選択してください。(今回の内容は2Dプロジェクトで進めます。)
- プロジェクト名を入力(例:
ImageSwitcherProject
)し、保存先を設定して「作成」ボタンをクリックします。

2. 必要な画像を準備
- 切り替えに使う画像ファイルを3つ用意してください。(例:
momo.png
,mikan.png
,suika.png
) - 用意した画像をUnityのProjectウィンドウにドラッグ&ドロップして、インポートします。

3. UIのセットアップ
ここでは、Unityのエディターを使って、ドロップダウンメニューや画像表示用のUIを作成する手順を詳しく説明します。準備したプロジェクトにUI要素を追加していきましょう!
1. UIの配置
Unityエディターで以下の設定を行います:
- ドロップダウンを配置
- ヒエラルキー(Hierarchy)ウィンドウで右クリックし、**「UI」→「Dropdown」**を選択します。
- 配置されたドロップダウンを画面中央に移動し、名前を「Dropdown」に変更します。
- Imageオブジェクトを配置
- 再度ヒエラルキーで右クリックし、**「UI」→「Image」**を選択します。
- インスペクター(Inspector)でサイズ(例: 300×300)や位置を調整します。
- 名前を「Image」に変更しておきましょう。

2. ドロップダウンの項目を設定
- 「Dropdown」を選択し、インスペクターで**「Options」**セクションを探します。
- デフォルトのオプションを編集し、以下のように設定します:
- Option 1:
momo
- Option 2:
mikan
- Option 3:
suika
- Option 1:


これで準備は完了です!次は、画像を切り替えるためのスクリプトを作成していきます。ワクワクしてきましたね!🎨
4. スクリプトの作成と設定
いよいよ、ドロップダウンメニューで画像を切り替える仕組みを作るスクリプトを用意します。初心者でも簡単にできるように、手順を詳しく説明します!
1. スクリプトを作成
- スクリプトを新規作成
- プロジェクトウィンドウを右クリックし、「Create」→「C# Script」を選択します。
- 名前を「
PhotoSwitcher
」と入力してください。
- コードを記述
- 作成したスクリプトをダブルクリックして開き、以下のコードを入力します。
コード全体の説明
このコードはUnityで作成されたもので、「PhotoSwitcher」という名前のスクリプトです。このスクリプトは、UIの画像を切り替えるためのものです。特定のドロップダウンメニューの選択によって、表示される画像を変更します。
各部分の説明
1. 変数の宣言
public Sprite imageA;
public Sprite imageB;
public Sprite imageC;
private Image myPhoto;
public Sprite imageA;
、public Sprite imageB;
、public Sprite imageC;
: これらはそれぞれ3つの異なる画像を格納するための変数です。Sprite
というのは、画像を扱うためのデータ型です。private Image myPhoto;
: これは、UI上の画像コンポーネントを参照するための変数です。
2. Start() メソッド
void Start()
{
myPhoto = GameObject.Find("Image").GetComponent<Image>();
myPhoto.sprite = imageA;
}
void Start()
: これは、スクリプトが初めて実行されたときに一度だけ呼び出されるメソッドです。myPhoto = GameObject.Find("Image").GetComponent<Image>();
: これは、シーン内の名前が「Image」のオブジェクトを見つけ、そのオブジェクトにアタッチされているImage
コンポーネントを取得してmyPhoto
に代入します。myPhoto.sprite = imageA;
: これは、最初に表示する画像をimageA
に設定します。
3. DropDownItem() メソッド
public void DropDownItem(Dropdown Item)
{
switch (Item.value)
{
case 0:
myPhoto.sprite = imageA;
break;
case 1:
myPhoto.sprite = imageB;
break;
case 2:
myPhoto.sprite = imageC;
break;
default:
break;
}
}
public void DropDownItem(Dropdown Item)
: これは、ドロップダウンメニューのアイテムが選択されたときに呼び出されるメソッドです。Dropdown
はUIのドロップダウンメニューを扱うためのクラスで、Item
は選択された項目の情報を持っています。switch (Item.value)
: これは、選択されたドロップダウンの値に応じて異なる処理を行うためのものです。case 0: myPhoto.sprite = imageA; break;
: ドロップダウンの選択が0の場合、myPhoto
にimageA
を設定します。case 1: myPhoto.sprite = imageB; break;
: ドロップダウンの選択が1の場合、myPhoto
にimageB
を設定します。case 2: myPhoto.sprite = imageC; break;
: ドロップダウンの選択が2の場合、myPhoto
にimageC
を設定します。
全体の動き
- シーンが始まると、最初に
Start()
メソッドが呼び出され、myPhoto
にimageA
が設定されます。 - ユーザーがドロップダウンメニューから項目を選択すると、
DropDownItem()
メソッドが呼び出され、選択された項目に応じて表示される画像がimageA
、imageB
、imageC
のいずれかに変更されます。
using UnityEngine;
using UnityEngine.UI;
public class PhotoSwitcher : MonoBehaviour
{
public Sprite imageA; // momo.png
public Sprite imageB; // mikan.png
public Sprite imageC; // suika.png
private Image myPhoto;
void Start()
{
// Imageオブジェクトを取得
myPhoto = GameObject.Find("Image").GetComponent<Image>();
// 初期画像を設定
myPhoto.sprite = imageA;
}
public void DropDownItem(Dropdown Item)
{
// ドロップダウンの選択値に応じて画像を切り替え
switch (Item.value)
{
case 0:
myPhoto.sprite = imageA;
break;
case 1:
myPhoto.sprite = imageB;
break;
case 2:
myPhoto.sprite = imageC;
break;
default:
break;
}
}
}
2. スクリプトをオブジェクトにアタッチ
- 空のゲームオブジェクトを作成
- ヒエラルキー(Hierarchy)で右クリックし、「Create Empty」を選択します。
- 名前を「
PhotoManager
」に変更します。
- スクリプトをアタッチ
- 作成した「PhotoSwitcher」スクリプトをプロジェクトウィンドウから「PhotoManager」オブジェクトにドラッグ&ドロップします。
3. スクリプトの設定
- スクリプトのフィールドに画像を割り当てる
- 「PhotoManager」を選択し、インスペクターを確認。
- スクリプト内にある「ImageA」「ImageB」「ImageC」のフィールドに、それぞれ用意した画像ファイル(例:
momo.png
,mikan.png
,suika.png
)をドラッグ&ドロップします。

- ドロップダウンのイベントを設定
- ヒエラルキーで「Dropdown」を選択し、インスペクターで「On Value Changed」セクションを探します。
- 「+」ボタンをクリックして新しいイベントを追加。
- 「PhotoManager」オブジェクトをドラッグして追加。
- メソッドを「PhotoSwitcher → DropDownItem」に設定します。

5. 実行と確認
いよいよ、作成したドロップダウンメニューとスクリプトが正しく動作するかを確認する時間です!ここでは、Unityでのテスト手順を詳しく説明します。
1. 再生ボタンでプレイモードに切り替える
- Unityエディターの上部にある再生ボタン(▶)をクリックして、プレイモードに入ります。
- シーンビューがゲームビューに切り替わり、作成したUIが表示されます。
2. ドロップダウンを操作して画像を切り替える
- ゲームビュー内でドロップダウンメニューをクリックします。
- 表示される選択肢(例:「momo」「mikan」「suika」)から項目を選択します。
- 選択した項目に応じて、下部に配置したImageオブジェクトの画像が切り替わることを確認してください。
3. 動作確認のチェックポイント
- 画像が正しく切り替わるか
- 選択肢ごとに対応した画像(例:
momo.png
,mikan.png
,suika.png
)が表示されること。
- 選択肢ごとに対応した画像(例:
- デフォルト画像の確認
- プレイモード開始時に最初に設定した画像(例:
momo.png
)が表示されていること。
- プレイモード開始時に最初に設定した画像(例:
- エラーの有無
- Unityの「コンソール」タブを確認し、エラーが発生していないかをチェック。
4. 問題が発生した場合のトラブルシューティング
ケース1: 画像が切り替わらない
- ドロップダウンの「On Value Changed」イベントに「PhotoSwitcher → DropDownItem」メソッドが正しく設定されているか確認してください。
- スクリプトのフィールドに対応する画像(
imageA
,imageB
,imageC
)が割り当てられているか確認してください。
ケース2: エラーが発生する
- スクリプト内のクラス名「PhotoSwitcher」とファイル名が一致しているか確認してください。
- ヒエラルキー内の「Image」オブジェクトの名前がスクリプト内で指定された名前(
Image
)と一致しているか確認してください。
ケース3: ドロップダウンが表示されない
- ドロップダウンがCanvas内に配置されているか、Canvasが有効になっているか確認してください。

すべてが正常に動作していれば、おめでとうございます!ドロップダウンメニューで画像を切り替える機能が完成しました。🎉
これをベースに、選択肢を増やしたり、他のUI要素を追加して、さらにカスタマイズを楽しんでください!
よくある質問
- Qドロップダウンが動作しません。どうしたらいいですか?
- A
ドロップダウンの「On Value Changed」イベントにPhotoSwitcherスクリプトのDropDownItemメソッドを設定しましたか?インスペクターで確認してください。
- Q画像が正しく表示されません。
- A
スクリプトの「imageA」「imageB」「imageC」に正しいSpriteを割り当てているか確認してください。
- Qスクリプトのエラーが出ます。
- A
スクリプト内のクラス名がファイル名と一致しているか、タイポがないかを確認してください。
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