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UnityでUpdate関数内の処理を一度だけ実行する方法

Unity

はじめに

Unityでゲームを作っていると、Update関数の中で特定の処理を一度だけ実行させたいことがありますよね。Updateは毎フレームごとに呼ばれる関数なので、そのまま書いてしまうと毎フレーム処理が実行されてしまいます。

ここでは、Update関数内で特定の処理を一度だけ実行させるための簡単な方法を紹介します。これにはフラグ変数(例えばbool型)を使うのが一般的です。以下にその具体的な方法を説明します。

Unityを触ったことがないという方はコチラの記事から見てみてください!



1. フラグ変数を定義する

まず、処理が実行されたかどうかを記録するためのフラグ変数を定義します。bool型の変数を使います。

コード全体の説明

このコードは、hasExecutedという名前の変数を定義し、その初期値をfalseに設定しています。この変数は、特定の処理が一度だけ実行されたかどうかを記録するために使われます。

各部分の説明

  1. private bool hasExecuted = false;
    • private: これはアクセス修飾子で、この変数が宣言されているクラス内からのみアクセスできることを意味します。他のクラスや外部からはアクセスできません。
    • bool: これはブール型というデータ型を表します。ブール型はtrue(真)かfalse(偽)の2つの値しか持ちません。
    • hasExecuted: これは変数の名前です。この名前でプログラム内の他の部分でこの変数を参照します。
    • = false;: これは変数の初期値をfalseに設定しています。プログラムの開始時点では、まだ一度も処理が実行されていないことを示しています。

全体の動き

  1. プログラムが始まるときに、hasExecuted変数が作られ、その初期値はfalseに設定されます。
  2. Updateメソッドが毎フレーム呼ばれ、スペースキーが押されたときにこの変数がチェックされます。
  3. hasExecutedfalseの場合にのみ特定の処理が実行され、その後hasExecutedtrueに設定されます。
  4. hasExecutedtrueになった後は、もうその処理は実行されません。
private bool hasExecuted = false;



2. Update関数内でフラグを使った条件分岐を追加する

次に、Update関数の中でこのフラグ変数をチェックして、処理を一度だけ実行するようにします。

コード全体の説明

このコードは、Updateメソッド内で、ある条件が満たされると一度だけ特定の処理を実行します。その後、その処理が再び実行されないようにするための仕組みを持っています。

各部分の説明

  1. void Update()
    これはUpdateメソッドの宣言です。このメソッドは、ゲームオブジェクトの動きやその他の時間経過に応じた処理を行うために、毎フレーム自動的に呼び出されます。
  2. if (!hasExecuted)
    ここで、hasExecutedという名前の変数をチェックしています。!は否定を意味し、hasExecutedfalseのときにのみ、この条件文の中の処理が実行されます。
  3. Debug.Log("この処理は一度だけ実行されます");
    この行では、Unityのコンソールに「この処理は一度だけ実行されます」というメッセージを表示します。これはデバッグ(バグを見つける)ために使います。
  4. hasExecuted = true;
    この行で、hasExecutedというフラグをtrueに設定します。これにより、次のフレーム以降、上記のif文の条件が満たされなくなります。

全体の動き

  1. ゲームが開始されてから、毎フレームごとにUpdateメソッドが呼ばれます。
  2. hasExecutedfalseのときだけ、Debug.Logメソッドを使ってメッセージを表示し、その後hasExecutedtrueに設定します。
  3. hasExecutedtrueになると、それ以降この処理は実行されません。
void Update()
{
    if (!hasExecuted)
    {
        // 一度だけ実行したい処理
        Debug.Log("この処理は一度だけ実行されます");

        // フラグをtrueに設定する
        hasExecuted = true;
    }
}



3. もう少し応用編:特定の条件で一度だけ実行させたい場合

例えば、特定のキーが押されたときに一度だけ処理を実行させたい場合も、同じ方法で実現できます。

コード全体の説明

このコードは、スペースキーが押されたときに一度だけ特定の処理を実行し、その後再び実行されないようにしています。

各部分の説明

  1. void Update()
    これはUpdateメソッドの宣言です。このメソッドは、ゲームオブジェクトの動きやその他の時間経過に応じた処理を行うために、毎フレーム自動的に呼び出されます。
  2. if (Input.GetKeyDown(KeyCode.Space) && !hasExecuted)
    ここでは2つの条件をチェックしています。
    • Input.GetKeyDown(KeyCode.Space): スペースキーが押されたときにtrueになります。
    • !hasExecuted: hasExecutedfalseのときにtrueになります。
    これらの両方の条件が満たされると、if文の中の処理が実行されます。
  3. Debug.Log("スペースキーが押されて、この処理は一度だけ実行されます");
    この行では、Unityのコンソールに「スペースキーが押されて、この処理は一度だけ実行されます」というメッセージを表示します。これはデバッグ(バグを見つける)ために使います。
  4. hasExecuted = true;
    この行で、hasExecutedというフラグをtrueに設定します。これにより、次のフレーム以降、上記のif文の条件が満たされなくなります。

全体の動き

  1. ゲームが開始されてから、毎フレームごとにUpdateメソッドが呼ばれます。
  2. スペースキーが押され、かつhasExecutedfalseのときだけ、Debug.Logメソッドを使ってメッセージを表示し、その後hasExecutedtrueに設定します。
  3. hasExecutedtrueになると、それ以降この処理は実行されません。
void Update()
{
    if (Input.GetKeyDown(KeyCode.Space) && !hasExecuted)
    {
        // スペースキーが押されたときに一度だけ実行したい処理
        Debug.Log("スペースキーが押されて、この処理は一度だけ実行されます");

        // フラグをtrueに設定する
        hasExecuted = true;
    }
}

このように、フラグ変数を使うことで、Update関数内で特定の処理を一度だけ実行させることができます。フラグを使って状態を管理するのは、シンプルで効果的な方法です。

これで、必要な処理を一度だけ実行させる方法が理解できたと思います。ゲーム開発の他の部分にも応用できるので、ぜひ試してみてくださいね。



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