「Unityでカードゲームを作ってみたいけど、アセットストアを見てもエンジンっぽいものから素材だけのものまでいろいろあって、結局どれを買えばいいのか迷ってしまう」——そんな声、よく聞きます。
価格帯もかなり幅があるので、なんとなく高いものを選んで失敗したくないですよね。この記事では、Unityの公式アセットストアで手に入るTCG・カードゲーム制作向けアセットを、目的別に整理してご紹介していきます。
エンジン型4商品比較|予算と作りたいジャンルで選ぶ
エンジン型のアセットは、対戦の仕組みやカード管理システムがあらかじめ組み込まれた「土台」となるアセットです。今回ご紹介する4商品は、価格帯も対応ジャンルもそれぞれ違うので、まずは全体像を比較表で確認してから、自分に合うものを詳しく見ていきましょう。
| 商品名 | 価格帯(執筆時点) | 対応ジャンル | コーディング |
|---|---|---|---|
| Easy Card Game | $12.99 | 3D対戦カードゲーム | 必要 |
| TCG Engine – Online Card Game | $99 | オンライン対人対戦 | 必要 |
| TCG Engine – Roguelike Co-op Card Game | $99 | ローグライク協力プレイ | 必要 |
| CCG Kit | $199.99 | 本格的な多人数対戦CCG | 必要 |
Easy Card Game|低予算でボードゲーム風の対戦を試したい人向け
Easy Card Gameは、ウィッチャーシリーズの「グウェント」のような、盤面にカードを並べて戦う3D対戦カードゲームを作れるツールキットです。エンジン型の中では価格が抑えめなので、まずは低コストで対戦カードゲームの形にしてみたいという方に向いています。
公開されている情報を確認したところ、最終更新は2021年8月とやや前のバージョンで止まっているようです。動作自体に問題があるわけではありませんが、購入前にご自身のUnityバージョンとの相性は一度チェックしておくと安心です。
アセット名:Easy Card Game
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TCG Engine – Online Card Game|対人オンライン対戦を作りたい人向け
TCG Engine – Online Card Gameは、Unity公式のネットワーク機能であるNetcode for GameObjectsを使って作られた、ソロプレイとオンライン対人対戦の両方に対応したテンプレートです。プレイヤー同士が離れた場所からリアルタイムで対戦する、いわゆる「本格的なTCG」を目指すならまず候補に挙がるアセットといえます。
似た名前の商品にこのあとご紹介する「Roguelike Co-op版」がありますが、これは同じ開発者による別売りの商品です。対人対戦を作りたいなら今回のOnline版、協力プレイを作りたいなら次のRoguelike版と、目的で選び分ける必要があります。
アセット名:TCG Engine – Online Card Game
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TCG Engine – Roguelike Co-op Card Game|協力プレイ・ローグライクを作りたい人向け
TCG Engine – Roguelike Co-op Card Gameは、先ほどのOnline版と同じ開発者が手がけた姉妹アセットで、プレイヤー同士が協力してステージを進んでいくローグライク形式のカードゲームに対応しています。対戦相手を倒すのではなく、仲間と一緒にデッキを育てながら進むタイプのゲームを作りたい方に向いています。
Online版とはゲームの方向性がまったく異なるため、両方をまとめて購入する必要はありません。まずは自分が作りたいのが「対人戦」か「協力プレイ」かを決めてから選ぶと、無駄な出費を防げます。
アセット名:TCG Engine – Roguelike Co-op Card Game
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CCG Kit|本格的なCCGを本気で作り込みたい人向け
CCG Kitは、今回ご紹介する中でもっとも高価な$199.99のアセットですが、その分カードや対戦ルールをビジュアルエディタで設定できる仕組みが整っています。無料で利用できるMirrorやDOTweenといった外部アセットと連携する前提で作られており、多人数対戦のCCGを腰を据えて開発したい方に向いています。
ただし、ビジュアルエディタがあるからといって、プログラミングなしで完成するわけではありません。デモに含まれていないカード効果を作る場合は、結局C#でのコード追加が必要になります。
執筆時点の情報では、CCG KitはUnity 6.5以降での利用が前提となっています。また、カードショップやパック購入といったサーバー側の永続的な保存機能は含まれていないため、そうした機能が必要な場合は別途実装が必要です。
アセット名:CCG Kit
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カードの見た目を強化するグラフィック素材3選
ここからは、カードそのものの見た目を整えるためのグラフィック素材をご紹介します。前の章でエンジン型を選んだ方はもちろん、すでにご自身でカードゲームの土台を実装済みで、見た目だけをもう少し作り込みたいという方にも使える素材です。
3つとも「カードの絵」を扱う素材ですが、内容の方向性が少しずつ違います。台紙のデザインだけが欲しいのか、キャラクターやモンスターのイラストまでまとめて揃えたいのかで、選ぶべきものが変わってきます。
TCG Card Design|手軽にカード台紙のデザインを整えたい人向け
TCG Card Designは、カードの枠や台紙のデザインを6種類収録した素材です。価格も$5.99と手が届きやすく、PSDファイルが付属しているので、自分の作りたい世界観に合わせて色味やレイアウトを調整しやすいのも魅力です。
イラストそのものではなく、あくまで「カードの見た目の骨格」を整えるための素材だと考えるとイメージしやすいと思います。すでにキャラクターやモンスターの絵を持っていて、それを収める台紙だけを探しているという方に向いています。
公開されている情報を確認したところ、最終更新は2017年で、対応するUnityのバージョンもかなり古い時期のものです。最新のUnityで使う場合は、見た目や表示が想定通りになるか一度確認しておくと安心です。
アセット名:TCG Card Design
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TCG Cards Pack|ファンタジー系クリーチャーイラストをまとめて揃えたい人向け
TCG Cards Packは、台紙だけでなくファンタジー系のクリーチャーイラストまでまとめて収録された素材集です。価格は$29.99で、先ほどのTCG Card Designよりもボリュームがある分、イラストごと一式で揃えたいという方に向いています。
自分でイラストを描いたり発注したりする時間がない場合、こうしたパック系の素材はかなり心強い存在です。カードの枚数が多いゲームほど、1枚ずつイラストを用意する負担は大きくなりますよね。
ただし、こちらは今回ご紹介する素材の中でもっとも古く、最終更新が2016年となっています。購入前には、対応しているレンダーパイプラインやUnityバージョンを必ず確認しておきましょう。
アセット名:TCG Cards Pack
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Creature Cards|TCG Cards Packに無いイラストを追加したい人向け
Creature Cardsは、同じ開発元による、モンスターやクリーチャー系のイラストに特化した素材です。価格は$19.99で、先ほどのTCG Cards Packと合わせて使うことで、イラストのバリエーションを増やす目的で活用しやすくなっています。
単体で使うというよりも、TCG Cards Packで足りない部分を補う立ち位置の素材だとイメージしていただくと選びやすいと思います。すでにTCG Cards Packを導入していて、モンスター系のイラストをもう少し増やしたいという場面で検討してみてください。
こちらも最終更新は2017年と、決して新しいアセットではありません。加えてレビュー数も多くはないため、購入前にストアページのプレビュー画像で雰囲気を確認しておくのがおすすめです。
アセット名:Creature Cards
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効果音とUI演出で完成度を上げる2選
カードの見た目が整ったら、次は「音」と「操作の分かりやすさ」でゲームの完成度を上げていきましょう。ここでご紹介する2つは役割がはっきり分かれているので、どちらが必要かはすぐに判断できると思います。カードを操作したときの効果音を揃えたいなら1つ目、対象を選ぶ場面の演出を足したいなら2つ目を見てみてください。
Card Game Sounds|カード操作の効果音を一括で揃えたい人向け
Card Game Soundsは、カードをめくる・置く・シャッフルするといった操作に合わせた効果音がまとめて収録された素材です。ひとつずつ効果音を探して用意するのは意外と手間がかかるので、こうしたセットを最初にまとめて導入しておくと、あとの作業がぐっと楽になります。
執筆時点では定価$49に対して$24.50のセール価格で販売されていましたが、こうしたセール価格は今後変わる可能性があるため、購入時にはストアページで最新の価格を確認しておくと安心です。
最終更新は2018年で、効果音そのものの質に大きな影響が出るタイプの情報ではありませんが、念のため試聴で自分のゲームの雰囲気に合うかどうかを確認してから購入するとよいでしょう。
アセット名:Card Game Sounds
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Arrow For TCG|対象選択の分かりやすさを追加したい人向け
Arrow For TCGは、カードで対象を選ぶときに表示するアニメーション付きの3D矢印を追加できるアセットです。「このカードの効果を誰に使うか」を選ぶような、戦略性のあるカードゲームでは、こうした視覚的なガイドがあるだけでプレイヤーの操作ミスをぐっと減らせます。
価格は$6.99と手が届きやすく、URPにも対応しています。今回ご紹介した9つのアセットの中では最終更新が2023年ともっとも新しく、比較的安心して導入しやすい部類のアセットといえます。
アセット名:Arrow For TCG
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古いアセットを買う前に確認すべき3項目
ここまで見てきたように、今回ご紹介したアセットの中には最終更新が2016年や2017年のものも含まれています。だからといって「使えない」というわけではありませんが、購入してから「思っていたのと違った」とならないよう、事前にいくつかチェックしておきたいポイントがあります。
特に古いアセットを検討している場合は、購入前に以下の3つを確認しておくと安心です。
- ✅ Asset Store公式ページの「最終更新日」を確認する
- ✅ 「対応レンダーパイプライン(Built-in/URP/HDRP)」を確認する
- ✅ 自分が使っているUnityのバージョンが、ページに記載の「Original Unity version」以降かを確認する
この3つは、どのアセットのストアページにも必ず記載されている情報です。特にレンダーパイプラインは、最近のプロジェクトで主流になっているURPに対応していないと、見た目が想定通りに表示されないことがあるため見落とせないポイントです。
よくある質問
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QTCG EngineとCCG Kit、両方買う必要はありますか?
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A両方を購入する必要はありません。どちらもカードゲームの土台となるエンジン型のアセットなので、片方を選んで開発の軸にするのが基本的な使い方です。作りたいゲームの規模や、ビジュアルエディタでの編集のしやすさを重視するかどうかで、どちらが自分に合うかを判断してみてください。
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Q最終更新が古いアセットは返金してもらえますか?
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AUnity Asset Storeで販売されているアセットは、基本的にUnityの返金ポリシーの対象となっています。ただし、返金の条件や適用範囲は購入時期やアセットの状態によって変わる可能性があるため、購入前に各アセットのストアページに記載されているEULA(使用許諾契約)の内容を確認しておくと安心です。
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Q無料のMirrorやDOTweenと、有料のエンジン型アセットは何が違いますか?
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AMirrorやDOTweenは、ネットワーク通信やアニメーションといった特定の機能に特化した基盤となるアセットです。一方でTCG EngineやCCG Kitのようなエンジン型アセットは、こうした基盤の上にカード管理や対戦の流れといったカードゲームならではの仕組みまで組み込まれている点が異なります。ゼロから組み立てる手間を減らしたい場合は、エンジン型を選ぶメリットが大きくなります。







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