キャラクターが動かない！

Rigidbody2D がアタッチされているか、Gravity Scale が 0 になっているか確認してください。

アニメーションが切り替わらない

Animator の BlendTree の設定を見直し、X や Y の値が正しく設定されているかチェックしてください。

プレイヤーが滑るように動く

Rigidbody2D の Constraints で Freeze Rotation (Z) を有効にすると改善される場合があります。

【Unity】2DアクションRPGの作り方①！初心者向けチュートリアル

1. はじめに
1. 今回のゴール
2. 素材の準備
3. プレイヤーキャラの作成
4. アニメーションの適用
5. プレイヤーを移動させる
6. アニメーションと移動を連動
7. まとめ
1. 次回の内容
よくある質問（FAQ）
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1. はじめに

Unityでゲームを作ってみたいけど、「何から始めたらいいの？」と悩んでいませんか？
この記事では、初心者の方でも分かりやすいように 2DアクションRPG の作り方を パート1 として解説していきます！

まずは、ゲームに必要な キャラクターや背景素材を準備 し、プレイヤーキャラの配置とアニメーションの設定 を行います。
さらに、キャラクターを キーボードで自由に動かせるようにするスクリプト も実装していきます。

「プログラミングは初めて…」という方でも大丈夫！
必要なコードは コピペでOK なので、実際に動かしながら学んでいきましょう。

今回のゴール

✅ キャラクターの画像素材を準備し、Unityにインポート
✅ プレイヤーキャラクターを配置し、アニメーションを設定
✅ キーボード操作でプレイヤーを動かせるようにする

次回のパートでは 敵キャラの配置や攻撃アクション などを実装していく予定です。
それでは早速、素材の準備から始めましょう！

2. 素材の準備

ゲームを作るためには、まず キャラクターやマップの素材 を用意する必要があります。
今回は、以下の無料アセットを使用して 2DアクションRPG を作成していきます。

使用する素材

🔹 マップ素材：Pixel Art Top Down Basic（Unity Asset Store）
🔹 キャラチップ素材：Pipoya キャラチップ（Pipoya）

これらの素材をダウンロードし、Unityにインポート していきましょう。

素材としておすすめのアセット

2D TopDown Tilesets Bundle
→ 高品質なタイルセットを使って、美しい2Dマップを作成できます！
2D TopDown Tilesets – Fantasy Dreamland
→ 美しいファンタジー風のマップを作れるタイルセット！RPGや冒険ゲームに最適です。

1. 素材をUnityにインポートする

Unityを開く
→ 事前にプロジェクトを作成しておきましょう（2Dゲーム用のプロジェクト推奨）。
Asset Storeの素材をインポート
- 上記のリンクから 「Pixel Art Top Down Basic」 をダウンロード。
- Unityエディタの Window メニューから Package Manager を開き、My Assets からアセットをインポート。
キャラチップ素材を追加
- Pipoya のサイトから キャラチップ画像 をダウンロード。
- プロジェクトウィンドウ で Assets フォルダ内に Sprites フォルダを作成。
- Sprites フォルダ内に Character フォルダを作成し、ダウンロードしたキャラチップ画像をドラッグ＆ドロップ。

2. フォルダを整理する

Unityでは、プロジェクト内のファイルを整理しておくと作業がスムーズになります。
以下のようなフォルダ構成を作り、各ファイルを適切に管理しましょう。

📂 Assets
　📂 Sprites（キャラやマップの画像）
　📂 Animations（アニメーションデータ）
　📂 Scripts（C#スクリプト）
　📂 Prefabs（プレイヤーや敵キャラのプレハブ）

フォルダを作成するには、プロジェクトウィンドウ の Assets フォルダを右クリックし、
Create → Folder を選択して、新しいフォルダを作ってください。

これで、ゲームに必要な素材の準備と整理が完了 しました！
次のステップでは プレイヤーキャラを作成し、シーンに配置 していきます。

3. プレイヤーキャラの作成

ゲームの主人公となる プレイヤーキャラ を作成して、シーンに配置していきます。
まずは プレイヤーの基本オブジェクトを作成し、アニメーションを設定 しましょう！

3.1 空のオブジェクトの作成

プレイヤーキャラのベースとなる 空のオブジェクト を作成します。

ヒエラルキー（Hierarchy）ウィンドウで作成
- Hierarchy ウィンドウを開く。
- 右クリック → Create Empty を選択。
- 生成されたオブジェクトの名前を 「Player」 に変更。
Rigidbody2D を追加
- Inspector ウィンドウを開く（選択中のオブジェクトが「Player」になっていることを確認）。
- Add Component をクリック し、Rigidbody2D を追加。
- Gravity Scale を 0 に変更（重力の影響を受けないようにする）。

✅ ここまでの作業で、プレイヤーキャラの基礎が完成！

3.2 プレイヤーのアニメーション設定

次に、プレイヤーキャラの アニメーション を設定します。
まずは 前向きのアニメーション を作成しましょう。

前向きのアニメーションを作成

Project ウィンドウの Sprites → Character フォルダを開く。
前向きのキャラチップの画像をすべて選択 する（Shiftキーを押しながらクリック）。
選択した画像を 「Player」オブジェクトにドラッグ＆ドロップ する。
アニメーションの保存先を指定するウィンドウが表示されるので、Animations フォルダ内に保存。
- アニメーションの名前は「front」 にする。

これで、前向きのアニメーションが作成 されました！
Player の Inspector を見ると、自動で Animator コンポーネントが追加されているはずです。

左右・後ろ向きのアニメーションを作成

前向きのアニメーションと同じ方法で、左・右・後ろ向きのアニメーション を作成します。

左向きのアニメーション
- キャラチップの 左向きの画像 をすべて選択し、Player にドラッグ＆ドロップ。
- アニメーションの名前を 「left」 にする。
右向きのアニメーション
- 右向きの画像 をすべて選択し、Player にドラッグ＆ドロップ。
- アニメーションの名前を 「right」 にする。
後ろ向きのアニメーション
- 後ろ向きの画像 をすべて選択し、Player にドラッグ＆ドロップ。
- アニメーションの名前を 「back」 にする。

✅ ここまでで、前後左右のアニメーションが完成！
次のステップでは、アニメーションを Animator に適用 し、キャラクターが適切に動くように設定していきます！

4. アニメーションの適用

前のステップで作成した 前後左右のアニメーション を、実際にプレイヤーキャラクターに適用していきます。
アニメーションが正しく再生されるように、Animator の設定を確認し、調整しましょう！

4.1 Animatorの確認

プレイヤーキャラクターにアニメーションを適用するため、Animator の設定 を確認します。

Player オブジェクトを選択 し、Inspector を開く。
Animator コンポーネントが自動追加 されていることを確認する。
- もし Animator が追加されていない場合：
  - Inspector で Add Component をクリックし、Animator を手動で追加する。
Sprite Renderer の設定
- Sprite Renderer の Sprite が None になっている場合、前向きの画像 を設定する。

4.2 アニメーション速度の調整

アニメーションの速度を調整し、自然な動きになるように設定します。

Animator ウィンドウを開く
- Player を選択した状態で、Animator ウィンドウを開く（Window → Animation → Animator）。
- 先ほど作成した front, back, left, right のアニメーションが Animator に追加されていることを確認。
アニメーションの Speed を調整
- Animator で各アニメーションをクリックし、Inspector を開く。
- Speed の値を 0.5 に変更（デフォルトは 1.0）。
- これにより、アニメーションの再生速度が 半分の速さ になり、自然な動きになる。

4.3 動作確認

設定が完了したら、実際にゲームを再生してアニメーションを確認してみましょう。

Unity の再生ボタン（▶）をクリック して、アニメーションが正常に再生されるかチェック。
アニメーションの動きが 速すぎる or 遅すぎる場合 は、Speed の値を再調整。

✅ ここまでで、アニメーションの適用が完了しました！
次のステップでは プレイヤーキャラをキーボードで移動できるようにするスクリプト を作成していきます！

5. プレイヤーを移動させる

ここまでで プレイヤーキャラクターの作成とアニメーションの設定 が完了しました。
次のステップでは、プレイヤーを キーボードの入力で移動できるようにするスクリプト を作成します。
「この記事ではプレイヤーの移動処理をスクリプトで実装しますが、すでに完成されたトップダウン型の移動・攻撃システムを使いたい場合は「TopDown Engine」がおすすめです！」
🔗 TopDown Engine – Unity Asset Store

スクリプトの作成

プロジェクトウィンドウを開く
- Project ウィンドウで Assets フォルダを開く。
新しいスクリプトを作成
- Scripts フォルダがない場合は作成しておく（Assets フォルダを右クリック → Create → Folder → 名前を Scripts に変更）。
- Scripts フォルダ内で 右クリック → Create → C# Script を選択。
- 作成されたスクリプトの名前を 「PlayerController」 に変更。

スクリプトにコードを入力

作成した PlayerController をダブルクリック してスクリプトを開く（Visual Studio などのエディタが開きます）。
以下のコードを入力 し、保存 (Ctrl + S or Cmd + S) します。

using UnityEngine;

public class PlayerController : MonoBehaviour
{
    [SerializeField, Tooltip("移動速度")]
    private int moveSpeed;
    [SerializeField]
    private Animator playerAnim;

    public Rigidbody2D rb;
   

    
    void Update()
    {
        rb.velocity = new Vector2(Input.GetAxisRaw("Horizontal"), Input.GetAxisRaw("Vertical")).normalized * moveSpeed;
    }
}

コードのポイント

moveSpeed（移動速度）を SerializeField で設定可能にし、Inspector から値を調整できるように。
Rigidbody2D を使用し、プレイヤーを キーボードの入力に応じて移動 させる処理を実装。
Input.GetAxisRaw("Horizontal") や Input.GetAxisRaw("Vertical") を使用し、ASDWキーや矢印キー で移動を可能に。

スクリプトを Player にアタッチ

スクリプトを書き終えたら、Player に適用 します。

Hierarchy ウィンドウで Player を選択。
作成した PlayerController スクリプトを ドラッグ＆ドロップ して Player にアタッチ。
Inspector で PlayerController の Move Speed の値を 「5」 くらいに設定。

ゲームを再生して移動を確認

すべての設定が完了したら、実際にプレイヤーを動かしてみましょう！

再生ボタン（▶）をクリック
ASDWキー（または矢印キー）でキャラクターを操作
スムーズに動くか確認

✅ 問題なく移動できたら成功！
次のステップでは アニメーションと移動を連動させる方法 を実装していきます！

6. アニメーションと移動を連動

ここまでで、プレイヤーの 移動処理 と 基本的なアニメーション の設定が完了しました。
しかし、現状では 移動してもキャラクターの向きが変わらず、常に正面を向いたまま です。

このステップでは、移動方向に応じてアニメーションが切り替わるように設定 していきます！
BlendTree（ブレンドツリー） を使用することで、移動の方向に応じたアニメーションの遷移をスムーズに行うことができます。

6.1 BlendTreeの設定

1. Animatorを開く

Player を選択し、Animator ウィンドウを開く。
→ Window → Animation → Animator から開くことができます。
これまで作成した アニメーション（front, back, left, right） を すべて削除 します。

2. BlendTree を作成

Animator ウィンドウ内で 右クリック。
Create State → From New BlendTree を選択。
作成された BlendTree を ダブルクリック して編集モードに入る。

3. BlendTree の設定

Inspector ウィンドウで Blend Type を 2D Simple Directional に変更。
Parameters タブを開き、「+」ボタンをクリック して Float型の X と Y を追加。

4. アニメーションを追加

Motion の + ボタンをクリックし、Add Motion Field を選択。
front, back, left, right のアニメーションをそれぞれ追加 し、以下のようにパラメータを設定。

アニメーション	X値	Y値
front（前向き）	0	-1
back（後ろ向き）	0	1
left（左向き）	-1	0
right（右向き）	1	0

✅ これで BlendTree の設定が完了しました！

6.2 移動方向によるアニメーションの変更

次に、スクリプトを修正して 移動方向に応じたアニメーションの切り替え を実装します。

1. PlayerController スクリプトを修正

PlayerController.cs を開く。
以下のコードを Update() に追加し、移動方向に応じて X と Y の値を変更するようにする。

        if (rb.velocity != Vector2.zero) 
        {
            if (Input.GetAxisRaw("Horizontal") != 0)
            {
                if (Input.GetAxisRaw("Horizontal") > 0)
                {
                    playerAnim.SetFloat("X", 1f);
                    playerAnim.SetFloat("Y", 0);
                }
                else
                {
                    playerAnim.SetFloat("X", -1f);
                    playerAnim.SetFloat("Y", 0);
                }

            }
            else if (Input.GetAxisRaw("Vertical") > 0)
            {
                playerAnim.SetFloat("X", 0);
                playerAnim.SetFloat("Y", 1f);
            }
            else 
            {
                playerAnim.SetFloat("X", 0);
                playerAnim.SetFloat("Y", -1f);
            }
        
        }