1. はじめに
コインプッシャーゲーム、知っていますか?アーケードゲームセンターでおなじみの、コインを落として遊ぶあのゲームです。シンプルなのにハマる要素満載で、ついつい何枚もコインを投入してしまいますよね!そんなコインプッシャーゲームを、Unityを使って自分で作ってみたいと思いませんか?
この記事では、コインプッシャーゲームを作る第一歩として、「基本的なオブジェクトを配置する」方法を詳しく解説します。Unity初心者でもわかりやすいように、ステップバイステップで進めていくのでご安心ください。
Unityを触ったことがないという方はコチラの記事から見てみてください!
2. テーブルの作成
コインプッシャーゲームの土台となるテーブルを作成しましょう。この部分がコインを落とす舞台となります。以下の手順で進めてみてください!
1. ヒエラルキーウィンドウでCubeを作成
まずは、Unityの「ヒエラルキーウィンドウ」を右クリックし、「3D Object」→「Cube」を選択します。これでシーンに立方体が追加されます。
2. 名前を変更
作成した立方体をわかりやすく管理するために、名前を「Under」に変更します。ヒエラルキーウィンドウでオブジェクトを選択してから、名前を直接入力するか、右クリックして「Rename」を選んで変更しましょう。
3. サイズを調整
テーブルらしい大きさにするため、インスペクターウィンドウで「Scale」の値を以下のように変更します:
- X = 10(横幅を広げる)
- Y = 1(高さを薄くする)
- Z = 5(奥行きを調整)
これでシーンに広めのテーブルが表示されます。
4. マテリアルを作成して見た目を変更
テーブルをもっと魅力的にするために、マテリアルを作成して色や質感を変えてみましょう。
- プロジェクトウィンドウを右クリックし、「Create」→「Material」を選択。
- 作成したマテリアルの名前を「UnderMaterial」に変更します。
- インスペクターウィンドウで色を設定します。木目調の茶色や金属風のシルバーなど、お好みの色を選びましょう。(この記事では白のまま進めます。)
- 作成したマテリアルを「Under」にドラッグ&ドロップして適用します。
5. テーブルの位置を確認
最後に、テーブルがシーンの中央に配置されているか確認します。インスペクターで「Position」の値が以下のようになっていればOKです:
- X = 0
- Y = 0
- Z = 0
もし位置がずれている場合は、インスペクターウィンドウで数値を手動で修正してください。


これで、コインプッシャーの土台となるテーブルが完成しました!次は、このテーブルにバーや壁を追加していきましょう。
3. バーの作成
次に、コインを押し出すための「バー」を作成します。このバーはテーブルの複製を利用するので、手間を省きながら効率よく進められます。
1. テーブルを複製する
まず、ヒエラルキーウィンドウで先ほど作成したテーブル(例: Under
)を右クリックして「Duplicate」を選択します。これでテーブルと同じ形状のオブジェクトがもう1つ作成されます。
2. 名前を変更する
複製されたオブジェクトの名前を Bar
に変更しておきましょう。名前をつけることで、プロジェクトが整理され、後で管理がしやすくなります。
3. バーの位置を調整する
バーはコインを押し出す役割を果たすため、テーブルの上に配置します。ヒエラルキーウィンドウで選択した状態で、インスペクターウィンドウの Transform セクションから以下の値を設定してください。
- Position: (X = 0, Y = 1, Z = -2.5)
4. マテリアルを作成して適用する
バーを目立たせるために新しいマテリアルを作成して色を付けましょう。
- プロジェクトウィンドウで右クリックし、「Create」→「Material」を選択します。
- 作成されたマテリアルの名前を
BarMaterial
に変更します。 - インスペクターウィンドウでマテリアルの色を変更します(例えば、赤や青など目立つ色)。
- ヒエラルキーウィンドウの
Bar
を選択し、作成したBarMaterial
をドラッグ&ドロップして適用します。


これで、コインを押し出すためのバーが完成しました。バーを動かす仕組みは次回以降でスクリプトを使って追加する予定です。次は、コインがテーブルから落ちないように壁を作っていきます!
壁の作成
コインプッシャーゲームでは、コインが落ちないように周囲を囲む「壁」を作る必要があります。このステップでは、壁の作成と配置方法を詳しく解説します。
1. テーブルを複製して壁を作成
壁のベースとなるのは、すでに作成した「テーブル」オブジェクトです。複製を活用することで、効率よく作業できます。
- ヒエラルキーウィンドウで「Under」を右クリックします。
- メニューから「Duplicate」(複製)を選択します。新しいオブジェクトが「Under (1)」という名前で追加されます。
- 名前を「Back」に変更しておきましょう。
2. 壁の位置と回転の調整
「Back」を後ろの壁として配置します。
- ヒエラルキーウィンドウで「Back」を選択します。
- インスペクターウィンドウで以下の数値を設定します:
- Position: (0, 2, -5.5)
- Rotation: (90, 0, 0)
- 配置を確認し、壁がテーブルの後ろにしっかりと立っているかをシーンビューで確認してください。
3. 左右の壁を作成
次に、左と右の壁を作ります。
- 再び「Under」を複製し、名前を「Left」に変更します。
- インスペクターウィンドウで以下の数値を設定します:
- Position: (5.5, 2, -2.5)
- Rotation: (90, 90, 0)
- 同様に「Under」を複製し、名前を「Right」に変更します。
- インスペクターウィンドウで以下の数値を設定します:
- Position: (-5.5, 2, -2.5)
- Rotation: (90, 90, 0)
左右の壁が適切に配置されているか、シーンビューで確認しましょう。
4. オブジェクトを整理する
最後に、作成した壁をまとめて整理します。
- ヒエラルキーウィンドウで右クリックし、「Create Empty」を選択します。空のオブジェクトが作成されます。
- 名前を「Walls」に変更します。
- 「Back」、「Left」、「Right」をドラッグして「Walls」の下に移動します。
これで、壁のオブジェクトが一つのグループにまとまり、管理が簡単になります!


壁を作成することで、コインが落ちることなくゲームのテーブル内で動作する環境が整いました。この後は、ゲームに必要な「コイン」を作成して配置していきましょう!
5. コインの配置
コインプッシャーゲームで重要な要素である「コイン」を作成していきましょう。Unityの基本操作を使って、円柱オブジェクトを作成し、コインらしい形やサイズに調整します。以下のステップに従ってください!
1. 円柱オブジェクトを作成する
- ヒエラルキーウィンドウの空いているスペースを右クリックします。
- 表示されたメニューから「3D Object」→「Cylinder(円柱)」を選択します。
- 作成されたオブジェクトを「Coin」と名前を変更します。
2. Colliderの変更
円柱にはデフォルトでCapsule Colliderがアタッチされていますが、コインの動きを正確にするために、これをMesh Colliderに変更します。
- インスペクターウィンドウで、「Capsule Collider」の横にある「…」ボタンをクリックし、「Remove Component」を選択して削除します。
- インスペクター下部の「Add Component」をクリックし、「Mesh Collider」を追加します。
- Mesh Colliderのプロパティで「Convex」にチェックを入れます。
3. コインのサイズを調整する
Unityの標準的な円柱は少し厚みがありすぎるため、コインらしい薄い形状にサイズを調整します。
- インスペクターウィンドウの「Transform」セクションで、「Scale」を以下の数値に設定します:
- X = 1
- Y = 0.05
- Z = 1
これで、薄くて平らな形のコインになります。
4. コインにマテリアルを適用する
次に、コインに色を付けて見た目を変更しましょう。金属やゴールドのような色にするとリアル感が増します。
- プロジェクトウィンドウで空いているスペースを右クリックし、「Create」→「Material」を選択します。
- 作成したマテリアルの名前を「CoinMaterial」に変更します。
- インスペクターでマテリアルの「Albedo」をクリックして、ゴールドやシルバーに近い色を設定します。
- 「Coin」オブジェクトを選択し、作成した「CoinMaterial」をドラッグ&ドロップで適用します。


これで、コインがテーブルに並びました!次回は、コインがバーに押されて動き出すスクリプトの実装について解説します。お楽しみに!
6. カメラの調整
コインプッシャーゲームでは、プレイヤーがテーブル全体を見渡せるように、メインカメラの位置と角度を調整する必要があります。ここでは、カメラの調整手順を詳しく説明します。
カメラの位置を調整しよう
- メインカメラを選択
- ヒエラルキーウィンドウで「Main Camera」をクリックします。
- シーンビューにカメラのプレビューが表示されます。
- 位置の設定
- インスペクターウィンドウで「Transform」の「Position」値を以下のように変更します:cssコードをコピーする
Position: X = 0, Y = 5.5, Z = 10
- インスペクターウィンドウで「Transform」の「Position」値を以下のように変更します:cssコードをコピーする
- カメラの向きを調整
- 次に「Rotation」の値を以下のように設定します:makefileコードをコピーする
Rotation: X = 20, Y = 180, Z = 0
X軸の値を20にすることで、カメラが少し下向きになり、テーブル全体が画面に収まるようになります。Y軸の値を180にするのは、カメラがテーブルに正面を向くようにするためです。 - 次に「Rotation」の値を以下のように設定します:makefileコードをコピーする
カメラのプレビューを確認しよう
設定後、シーンビューの右下に表示されるカメラプレビューを確認しましょう。テーブル全体が見えていない場合は、微調整が必要です。
- ズームイン・ズームアウト
「Position」のZ軸の値を変更すると、カメラがテーブルに近づいたり遠ざかったりします。 - 高さの調整
「Position」のY軸の値を変更することで、カメラの高さを変更できます。
シーンビューを活用して調整する
シーンビューでカメラをリアルタイムに動かしながら調整するのも便利です。
- シーンビューでカメラを選択します。
- 中央の移動ツールをドラッグして、カメラの位置を視覚的に変更します。
- カメラの向きを調整したい場合は、回転ツールを使って角度を調節します。


設定が完了したら、再生ボタン(Playボタン)をクリックしてゲーム画面を確認しましょう。テーブル全体がきちんと表示されているかをチェックしてみましょう!これでカメラの調整は完了です!
よくある質問(FAQ)
- Qコインが落ちないようにするにはどうすればいいですか?
- A
壁を高めに設定して、コインが外に飛び出さないようにしましょう。壁の高さは、インスペクターのY軸で調整できます。
- Q見た目をリアルにするにはどうしたらいいですか?
- A
マテリアルを使って、オブジェクトの色や質感を変えるとリアルな見た目になります。「Project」ウィンドウで右クリックして「Create」→「Material」を選び、好きな色やテクスチャを設定してください。
- Qプッシャーを動かすにはどうすればいいですか?
- A
スクリプトを使って、プッシャーを前後に動かすことができます。スクリプトを作成して、オブジェクトにドラッグ&ドロップするだけで動作を設定できます。